萩原 攻太郎

平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

SMBC信託銀行代表取締役社長の萩原でございます。

当行は、2013年10月、ソシエテジェネラル信託銀行をSMBCグループに迎え入れてスタートしました。その後2015年11月に、シティバンク銀行のリテールバンク事業を加え、今年度「PRESTIA」ブランド立ち上げから10周年の節目を迎えます。
これもひとえに皆さまの温かいご支援、ご愛顧の賜物と心から感謝申し上げます。

当行は、「外貨」「不動産」「信託」の3つの機能を活かした幅広いソリューションを提供することで、“外貨と不動産をエッジに持つ信託銀行”に進化してまいりました。

具体的には、「GLOBAL PASS®(多通貨Visaデビット一体型キャッシュカード)」をはじめとする外貨決済サービスや、豊富な外貨建運用商品の提供を通じ、外貨預金残高については国内シェア・トップクラスの評価をいただきました。また、外貨のエッジを活かしながら、金融資産のみならず非金融資産のニーズに対してもお応えする「総資産アプローチ」を展開しており、プライベートバンキングのお客さま向けには、より充実した信託運用・承継ソリューションを提供しております。不動産ビジネスでは、大型仲介案件の成約等、仲介ビジネスが近年成長を続けてきているほか、アセットマネジメント業務の強化にも取り組んでおります。信託ビジネスでは、資産運用立国の実現に向け、お客さまの運用・承継・管理・保全ニーズに対してソリューションを提供しており、今般特許を取得した「スマート相続口座」は、個人のお客さまへの提供に加え、金融機関向けの導入・技術支援サービスの提供といった新たな取組も開始しております。

こうした取組の結果、この度、2025年4月 日本経済新聞社調べの「NIKKEI Financial 銀行ランキング」総合第1位という評価をいただくことができました。この場をお借りして、日頃からご愛顧いただいておりますお客さま、関係者の皆さまに御礼申し上げます。

今中期経営計画では、「外貨・不動産・信託のソリューションプロバイダーとして、お客さま、社会と共に成長する『信託銀行』へ」というビジョンの下、「Create the “Next”」をスローガンとした各種取組を展開しており、2025年度は中期経営計画の最終年度として、未来を見据えながら着実に成果に繋げてまいります。

引き続き、従業員一人ひとりが個々の能力とチームワークを最大限に発揮できる職場を築き、そこから生み出される当行独自のサービスをお客さまに提供し成長するとともに、社会課題解決を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

ステークホルダーの皆さまから信頼される誇りある企業を目指し、次なるステージを切り開いてまいりますので、今後とも何卒ご支援賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長

萩原 攻太郎