Today's Insight
2026/2/6 13:30作成
MPCレビュー:近い将来の利下げを示唆か
■ 英中銀、政策金利の据え置きは5対4の僅差で決定、追加緩和はより慎重に検討する必要
■ 労働市場の減速とインフレ率の鈍化に鑑み、利下げ実施は3月か4月の判断へ
5日、英中銀(BOE)は金融政策委員会(MPC)で政策金利を3.75%に据え置いた。9人の委員のうち5対4の僅差で利下げは見送られ、4人は0.25%の利下げに投票した。公表された金融政策報告(MPR)では、2025年度予算案に含まれた家計支援などによるエネルギー価格の動向により、消費者物価指数(CPI)は4月以降に2%の目標水準付近まで低下すると予想。需要減退や労働市場の緩みによるインフレリスクは一部で残存しているとの認識を示しつつ、賃金上昇率とサービス価格は概ね緩和傾向をたどっており、インフレ持続性からくるリスクは引き続き低下していると指摘した。現時点の証拠に基づけば、政策金利は今後引き下げられる可能性が高いものの、追加緩和の判断は際どいものになるとみられ、その程度と時期は、物価見通しの推移に依存するという。
昨年12月のCPI上昇率は前年比3.4%へ加速したが、BOEが注視する民間部門の平均賃金(ボーナス除く)上昇率は昨年11月までの3カ月間で3.6%へ鈍化し、BOEの予測値(昨年11月時点)を0.1ポイント下回る。失業率は5.1%と上昇基調が続くなか労働市場は引き続き緩和し、賃金上昇率がさらに鈍化すると予想している。ベイリーBOE総裁は、インフレの持続性からくるリスクは引き続き低下し、さらなる緩和余地があると判断。市場が織り込む3月の利下げ確率は五分五分であることに理解を示した。短期金融市場では4月の利下げ織り込みが80%を超える。17日に公表される昨年12月までの3カ月間の賃金指数や失業率、18日に公表される1月のCPIを受けて3月の利下げ実施が現実味を帯びるか注目したい。
投資調査部
シニアFXマーケットアナリスト
二宮 圭子



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