【2024年版】オーストラリア・ワーホリ徹底ガイド!制度や魅力、費用などを解説

ワーホリ(ワーキングホリデー)制度を活用すれば、現地で収入を得ることができます。このため、この制度を利用してオーストラリアに滞在すれば、留学などに比べて経済的な負担を抑えつつ英語の勉強や異文化交流を経験することができ、充実した日々を過ごすことができるでしょう。
この記事では、オーストラリアにおけるワーホリ制度の概要や魅力、必要な費用などを解説します。オーストラリアへのワーホリを検討している人に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもワーホリ(ワーキングホリデー)制度とは?
ワーホリ(ワーキングホリデー)制度とは、主に若者(18歳~30歳までの人)を対象とした国際交流プログラムの一つです。参加者は一定期間海外に滞在し、その国の文化や生活様式を体験できます。
ワーホリ制度によって取得できるワーキングホリデービザなら現地で仕事をしながら、語学学校に通って外国語を学ぶことも可能です。現地で仕事や生活をしながらの異文化理解だけでなく、語学力の向上を図れる自由度の高いビザです。
日本とオーストラリアとの間では、1980年12月からワーキングホリデー協定が結ばれています。長年にわたって、相互間で人材交流がおこなわれていることがわかります。
オーストラリアのワーホリ制度を知ろう
ワーホリ制度を活用した渡航先として人気が高いのが、オーストラリアです。
以下で、オーストラリアのワーホリ制度の概要を解説します。
初めてワーホリ制度を利用する場合
オーストラリアで初めてワーホリ制度を利用する場合、入国日から12ヵ月間の滞在と有効期限内の出入国が何度でも可能です。しかし、出国している期間も有効期限内としてカウントされるので注意しましょう。
なお、主なビザの申請条件は以下のとおりです。
- ●申請日・ビザ発給日ともにオーストラリア国外にいる(ビザの申請はオーストラリア国外から行う)
- ●18歳~30歳である(渡航時に31歳でも問題ない)
- ●心身ともに健康である
- ●子どもを同伴しない
- ●過去にオーストラリアのワーキングホリデービザを取得し渡豪したことがない
- ●オーストラリアとワーキングホリデープログラム協定締結国のパスポートを保持している
このほか、渡航当初の生活費を賄うために、ビザ申請時に5,000ドル(豪ドル換算)と往復航空券を購入できる証明として合計7,000ドル程度の十分な資金を所持していることを証明するため、金融機関にて英文のオーストラリアドル建ての資金証明書(残高証明書)を依頼し、準備する必要があります。
また、ビザの申請費用として、635豪ドルが必要となります。
初めてワーホリ制度を利用する場合、最長4ヵ月間(17週間)までの就学、同じ雇用主のもとで最長6ヵ月間の就労(フルタイム)が可能です。
セカンドワーキングホリデー制度
ワーキングホリデービザでオーストラリアに滞在中、3ヵ月以上季節労働に従事した場合、2度目のワーキングホリデービザを申請できます。セカンドワーキングホリデー制度を利用すれば、オーストラリアでのワーキングホリデーを1年延長できます。
年齢要件は初めてワーホリ制度を利用する場合と同じで、ビザ申請が受理される時点で18歳から30歳である必要があります。オーストラリア国内でビザを受取った場合、1回目のワーキングホリデービザで入国した日から継続して2年間の滞在が可能です。
ビザの申請費用として635豪ドルと、政府指定地域にて最低88日間以上の季節労働に従事した証明書類を用意する必要がある点を押さえておきましょう。
サードワーキングホリデー制度
セカンドワーキングホリデービザを保持している間に、指定された地域で6ヵ月間以上にわたって特定の仕事に従事した場合、サードワーキングホリデー制度として滞在期間をさらに1年延長できます。
ビザの申請費用として、635豪ドルとセカンドワーキングホリデー期間中に最低6ヵ月以上の季節労働に従事した証明書類を用意する必要があります。
ワーホリ制度のビザを申請する方法
オーストラリアのワーキングホリデービザを申請する際の大まかな流れは、以下のとおりです。
- 1.有効なパスポート(有効期間が滞在予定期間を満たしたもの)とクレジットカードを用意する
- 2.オンラインでイミアカウント(ImmiAccount)を作成する
- 3.オーストラリア大使館のホームページで申請する
日本在住の方がオーストラリアのワーキングビザを申請するときは、必ずインターネットでおこなう必要があります。まれにシステムダウンなどによって申請できないこともあるため、余裕を持って手続きしましょう。
なお、ビザの申請にかかる費用は原則、デビットカード・クレジットカードで支払うことになります。多くの場合、申請後14日以内にビザの申請は処理されます。
ただし、オンラインフォームが正しく記入されていない場合や書類添付に漏れがあると、さらに時間がかかることがあるので注意しましょう。
オーストラリアでのワーホリの魅力
オーストラリアにワーホリで滞在すると、現地でさまざまな体験ができます。
多くのメリットがあるため、以下で詳しく解説します。

充実した生活を体験できる
オーストラリアは国土が広く、美しい自然や観光地が多くあります。例えば、グレートバリアリーフやウルル(エアーズロック)、シドニーのオペラハウスなどが代表的です。
滞在するエリアにもよりますが、ぜひ有名な景勝地や観光地を訪れてみましょう。
また、オーストラリアは多文化社会であり、さまざまな国からの移民が暮らしています。現地の人々と交流することで、アボリジニをはじめとした多様な文化に触れることが可能です。
シドニーの年末年始の花火大会やメルボルンのコメディフェスティバルなど、イベントに参加するのもおすすめです。収入を得ながら、オーストラリアの文化を堪能しつつ、現地での生活を楽しめるでしょう。
世界中の人と国際交流ができる
ワーホリ制度を活用してオーストラリア国内で働いたり生活したりするなかで、さまざまな国籍の人々と出会えます。
オーストラリアのワーホリ制度は、日本だけでなく世界各国で利用されています。オーストラリアは治安がよく、世界中から多くの留学生が集まっているため、世界中の人と異文化交流・国際交流ができるでしょう。
英語力が上達する
オーストラリアの公用語は英語です。普段の生活や仕事を通じて、日常会話からビジネスにおけるやりとりに至るまで、幅広く英語力の向上が期待できます。
買物や交通機関を利用する際に日常生活の英語力を習得し、仕事を通じてビジネス英語を習得できます。実践的な英語スキルを習得できる点は、オーストラリアにワーホリで滞在するメリットです。
現地の人々と交流する機会を積極的に持つことで、生きた英語に触れて英語でのコミュニケーション能力が向上するでしょう。
外国人向けの求人が多い
オーストラリアは多くの国とワーキングホリデーの協定を結んでおり、外国人向けの求人が多くあります。英語力や経験に応じたさまざまな職種の求人があるため、現地でも問題なく仕事が見つかるでしょう。
実際にオーストラリアでワーホリを経験した人や現地で知り合った人から、仕事の情報をえることも有意義です。英語力に自信がなくても、自分のレベルに合った求人を見つけられるので安心できます。
オーストラリアのワーホリに必要な英語力
オーストラリアで生活するためには、一定の英語力が求められます。レベルごとの目安をまとめたので、参考にしてみてください。
初級 |
意思疎通ができずに日々の生活に苦労するレベル。まずは英語の勉強に集中したほうがよい |
初中級 |
日本人スタッフが多い職場であれば就労ができるレベル。さらに英語力を高める必要がある |
中級 |
ネイティブではないが、ローカルのレストランやサービス業ならこなせるレベル |
中上級 |
ネイティブレベルの仕事に就けるレベル |
上級 |
仕事を選ぶ必要がないレベル |
英語力が高まるほど応募できる求人が増え、給料もアップするでしょう。ワーホリを利用される際は、現地で英語力を高めることも意識してみてください。
オーストラリアのワーホリにかかる費用
オーストラリアにワーホリする場合は、事前に渡航や現地滞在にかかる費用を用意する必要があります。あくまでも目安になりますが、支出項目を列挙するので参考にしてみてください。なお、滞在期間は1年間を想定しています。
ワーホリビザ申請費用 |
約5万円 |
語学学校費用 |
約50万円 |
海外旅行保険費用 |
約25万円 |
航空券費用(格安航空の場合) |
約10万円 |
ホームステイ費用(約4ヵ月分) |
約40万円 |
シェアハウスの家賃(初期費用含む8ヵ月分) |
約70万円 |
食費(自炊メイン) |
約15万円 |
レジャー費 |
約25万円 |
交通費 |
約12万円 |
通信費 |
約5万円 |
その他生活費(消耗品など) |
約5万円 |
支出合計 |
約262万円 |
現地で働き給料を得れば、すべての費用をあらかじめ用意する必要はありません。例えば、現地での就労で年間150万円を得られれば実質的な支出は年間約112万円となります。
【2024年版】オーストラリアの物価は?
オーストラリアの物価は日本よりも高い傾向にありますが、その分最低賃金が高く設定されています。特に、昨今は円安が続いているため、円ベースでの受取額は日本の最低賃金の倍以上となるケースもあり得ます。
なお、オーストラリアの最低賃金は課税前の金額で時給23.23豪ドルです。2024年6月現在、豪ドルのレートは1ドル約102円~105円となっています。つまり、円ベースで計算すると最低賃金は2,400円を超えます。
仕事に多くの時間をあてられれば、収入を得ながら長期滞在ができるでしょう。
オーストラリアの支払い事情
日本からの旅行者も多いオーストラリアでは、キャッシュレスの普及が進んでいます。特にタッチ決済が利用されており、対面取引での支払いの93%がタッチ決済です。(2018年 オーストラリア準備銀行調べ)
タッチ決済が進んだ国ではサインやPIN入力の手間がなく、スピーディーなショッピングを楽しめます。ほとんど現金を用いない国では現金の利用を断られるケースもありえますので、クレジットカードやデビットカードは用意していきましょう。
キャッシュレス化が進んだ国に渡航する際は、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。国際型キャッシュカードで、口座の外貨をそのままショッピングに使えるデビットカード機能もついておりタッチ決済にも対応しています。非接触決済が拡大するこれからの時代、海外旅行に持って行きたいカードです。もちろん国際型キャッシュカードとして自分の銀行口座からオーストラリアドルなどの現地通貨も引き出せます。海外ATM手数料も無料です。※
SMBC信託銀行を利用すれば、現地でGLOBAL PASSを利用しつつ、日本語に対応しているプレスティアオンライン(インターネットバンキング)やコールセンターを通じて各種手続きを行うことができるので、何かと便利です。また、ワーホリを終え、帰国に伴って日本に資金を引き揚げる際に、為替相場の状況に鑑み豪ドルを日本円に交換したくない場合、プレスティアの口座であれば豪ドルのまま受取ることができるのも利点の一つです。
長期間の滞在となるワーホリでは旅行と違い、一般的に生活費等の支出が多くなりがちです。事前にきちんと準備をして、なるべく円高のタイミングを選んで外貨を購入し、その外貨をそのまま現地での支払いに充てるといった工夫をしつつ、賢くお得にワーホリを楽しみましょう。
※海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。
まとめSUMMARY
オーストラリアはワーホリの渡航先として人気があります。治安がよく景勝地や観光地も多くあるため、現地での滞在を楽しめるでしょう。
また、オーストラリアは賃金水準が高いため、就労できればワーホリにともなう支出を抑えられます。現地での滞在を楽しみつつ、英語力を高めることも意識しましょう。