【2025年版】オーストラリアのワーキングホリデー|制度や魅力、費用などを解説!

ワーキングホリデー制度を活用すれば、現地で収入を得ることができます。
このため、この制度を利用してオーストラリアに滞在すれば、留学などに比べて経済的な負担を抑えつつ英語の勉強や異文化交流を経験することができ、充実した日々を過ごすことができるでしょう。
この記事では、オーストラリアにおけるワーキングホリデーの概要や魅力、必要な費用などを解説します。
是非参考にして、オーストラリアでのワーキングホリデーを検討するのにお役立てください。
※本記事に記載の各種情報は、2025年5月時点のものとなります。
そもそもワーキングホリデー制度とは?
ワーキングホリデー(ワーホリ)制度とは、主に若者(18歳~30歳までの人)を対象とした国際交流プログラムの一つです。参加者は一定期間海外に滞在し、その国の文化や生活様式を体験できます。
ワーキングホリデー制度によって取得できるワーキングホリデービザなら、現地で仕事をしながら、語学学校に通って外国語を学ぶことも可能です。現地で仕事や生活をしながらの異文化理解だけでなく、語学力の向上を図れる自由度の高いビザです。
ちなみに、日本とオーストラリアとの間では、1980年12月からワーキングホリデー協定が結ばれています。
オーストラリアのワーキングホリデー制度を知ろう

ワーキングホリデー制度を活用した渡航先として人気が高いのが、オーストラリアです。
以下で、オーストラリアのワーキングホリデー制度の概要を解説します。
初めてワーキングホリデー制度を利用する場合
オーストラリアで初めてワーキングホリデー制度を利用する場合、入国日から12ヵ月間の滞在と有効期限内の出入国が何度でも可能です。しかし、出国している期間も有効期限内としてカウントされるので注意しましょう。
主なビザの申請条件は以下のとおりです。
- ● 18歳~30歳である(渡航時に31歳でも問題ない)
- ● 心身ともに健康である
- ● 子どもを同伴しない
- ● 過去にオーストラリアのワーキングホリデービザを取得し渡豪したことがない
- ● オーストラリアとワーキングホリデープログラム協定締結国のパスポートを保持している
- ● ビザの申請はオーストラリア国外から行う(申請日・ビザ発給日ともにオーストラリア国外にいる)
なおビザの申請には、費用として650オーストラリアドルが必要となります。
このほか、渡航当初の生活費を賄うために、ビザ申請時に5,000オーストラリアドルと往復航空券を購入できる証明として合計7,000オーストラリアドル程度の十分な資金を所持していることを証明するため、金融機関にて英文のオーストラリアドル建ての資金証明書(残高証明書)を依頼し、準備しなければなりません。
ちなみに、初めてワーキングホリデー制度を利用する場合、最長4ヵ月間(17週間)までの就学、(多くの州では)同じ雇用主のもとで最長6ヵ月間のフルタイムでの就労が可能です。
オーストラリアでの滞在を延長したい場合には、一定の条件を満たすことを条件に、セカンドワーキングホリデー制度やサードワーキングホリデー制度の利用を申請することができます。
セカンドワーキングホリデー制度
ワーキングホリデービザでオーストラリアに滞在中に、オーストラリア政府が指定する職種に3ヵ月以上従事した場合、2度目のワーキングホリデービザを申請できます。セカンドワーキングホリデー制度を利用すれば、オーストラリアでのワーキングホリデーを1年延長できます。
年齢要件は初めてワーキングホリデー制度を利用する場合と同じで、ビザ申請が受理される時点で18歳から30歳である必要があります。オーストラリア国内でビザを受取った場合、1回目のワーキングホリデービザで入国した日から継続して2年間の滞在が可能です。
ビザの申請費用として650オーストラリアドルと、指定職種に3か月間従事したことを示す証明書類を用意する必要がある点を押さえておきましょう。
サードワーキングホリデー制度
セカンドワーキングホリデービザを保持している間に、オーストラリア政府が指定する職種に6ヵ月間以上にわたって従事した場合、サードワーキングホリデー制度として滞在期間をさらに1年延長できます。
ビザの申請費用として650オーストラリアドルと、セカンドワーキングホリデー期間中に指定職種に6か月間従事したことを示す証明書類を用意する必要があります。
ワーキングホリデー制度のビザを申請する方法

オーストラリアのワーキングホリデービザを申請する際の大まかな流れは、以下のとおりです。
- 1. 有効なパスポート(有効期間が滞在予定期間を満たしたもの)とクレジットカードを用意する
- 2. オンラインでイミアカウント(ImmiAccount)を作成する
- 3. オーストラリア大使館のホームページで申請する
日本在住の方がオーストラリアのワーキングビザを申請するときは、必ずインターネットでおこなう必要があります。まれにシステムダウンなどによって申請できないこともあるため、余裕を持って手続きしましょう。
なお、ビザの申請にかかる費用は原則、デビットカードやクレジットカードで支払うことになります。多くの場合、申請後14日以内にビザの申請は処理されます。
ただし、オンラインフォームが正しく記入されていない場合や書類添付に漏れがあると、さらに時間がかかることがあるので注意しましょう。
オーストラリアでのワーキングホリデーの魅力

オーストラリアにワーキングホリデーで滞在すると、現地でさまざまな体験ができます。
多くのメリットがあるため、以下で詳しく解説します。
充実した生活を体験できる
オーストラリアは国土が広く、観光地がたくさんあります。例えば、グレートバリアリーフやウルル(エアーズロック)、シドニーのオペラハウスなどが代表的です。
滞在するエリアにもよりますが、ぜひ有名な景勝地や観光地を訪れてみましょう。
また、オーストラリアは多文化社会であり、さまざまな国からの移民が暮らしています。現地の人々と交流することで、アボリジニをはじめとした多様な文化に触れることが可能です。
シドニーの年末年始の花火大会やメルボルンのコメディフェスティバルなど、イベントに参加するのもおすすめです。収入を得ながら、オーストラリアの文化を堪能しつつ、現地での生活を楽しめるでしょう。
世界中の人と国際交流ができる
ワーキングホリデー制度を活用してオーストラリア国内で働いたり生活したりするなかでは、さまざまな国籍の人々と出会うことができます。
ちなみに、オーストラリアのワーキングホリデー制度は、日本だけでなく世界各国で利用されています。オーストラリアは治安がよく、世界中から多くの留学生が集まっているため、世界中の人と異文化交流・国際交流ができるでしょう。
英語力が上達する
オーストラリアの公用語は英語です。普段の生活や仕事を通じて、日常会話からビジネスにおけるやりとりに至るまで、幅広く英語力の向上が期待できます。
買物や交通機関を利用する際に日常生活の英語力を習得し、仕事を通じてビジネス英語を習得できます。実践的な英語スキルを習得できる点は、ワーキングホリデー制度を使ってオーストラリアに滞在するメリットです。
現地の人々と交流する機会を積極的に持つことで、生きた英語に触れて英語でのコミュニケーション能力が向上するでしょう。
外国人向けの求人が多い

オーストラリアは多くの国とワーキングホリデーの協定を結んでおり、こうした事情もあってか、外国人向けの求人も少なくありません。英語力や経験に応じたさまざまな職種の求人があるのも特徴です。
なお可能であれば、実際にオーストラリアでワーキングホリデーを経験した人や現地で知り合った人から、仕事の情報を得るようにしましょう。英語力に自信がなくても、きっと自分のレベルに合った求人を見つけられるはずです。
オーストラリアでのワーキングホリデーに必要な英語力
オーストラリアで生活するためには、一定の英語力が求められます。レベルごとの目安をまとめたので、参考にしてみてください。
初級 | 意思疎通ができずに日々の生活に苦労するレベル。まずは英語の勉強に集中したほうがよい |
初中級 | 日本人スタッフが多い職場であれば就労ができるレベル。さらに英語力を高める必要がある |
中級 | ネイティブではないが、ローカルのレストランやサービス業ならこなせるレベル |
中上級 | ネイティブレベルの仕事に就けるレベル |
上級 | 仕事を選ぶ必要がないレベル |
英語力が高まるほど応募できる求人が増え、給料もアップするでしょう。
ワーキングホリデー制度を利用する際には、現地で英語力を高めることも是非意識してみてください。
オーストラリアでのワーキングホリデーにかかる費用

ワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアに渡航する場合は、事前に渡航や現地滞在にかかる費用を用意する必要があります。
あくまでも目安になりますが、支出項目を列挙するので参考にしてみてください。なお、滞在期間は1年間を想定しています。
ワーキングホリデービザ申請費用 | 650オーストラリアドル(約6.1万円) |
語学学校費用 | 約6,000オーストラリアドル(約56.4万円) |
海外旅行保険費用 | 約3,000オーストラリアドル(約28.2万円) |
航空券費用(格安航空の場合) | 約1,100オーストラリアドル(約10.3万円) |
ホームステイ費用(約4ヵ月分) | 約4,300オーストラリアドル(約40.4万円) |
シェアハウスの家賃(初期費用含む8ヵ月分) | 約7,500オーストラリアドル(約70.5万円) |
食費(自炊メイン) | 約2,000オーストラリアドル(約18.8万円) |
レジャー費 | 約2,700オーストラリアドル(約25.4万円) |
交通費 | 約1,300オーストラリアドル(約12.2万円) |
通信費 | 約600オーストラリアドル(約5.6万円) |
その他生活費(消耗品など) | 約600オーストラリアドル(約5.6万円) |
支出合計 | 約29,750オーストラリアドル(約280万円) |
- ※1 オーストラリアドル=約94円で計算しています。
なお、現地で働いて給料を得れば、すべての費用をあらかじめ用意する必要はありません。
例えば、現地での就労で年間150万円を得られれば実質的な支出は年間約130万円となります。
【2025年版】オーストラリアの物価は?
オーストラリアの物価は日本よりも高い傾向にありますが、その分最低賃金が高く設定されています。特に、昨今は円安が続いているため、円ベースでの受取額は日本の最低賃金の倍以上となるケースもあり得ます。
なお、オーストラリアの最低賃金は課税前の金額で時給24.10オーストラリアドルです。2025年5月15日現在、オーストラリアドルの為替レートは1ドル約94円程度ですので、円ベースで計算すると最低賃金は2,270円くらい、ということになります。
仕事に多くの時間をあてられれば、収入を得ながら長期滞在ができるでしょう。
【ご参考】オーストラリアの支払い事情

日本からの旅行者も多いオーストラリアでは、キャッシュレスの普及が進んでいます。特にタッチ決済が利用されており、対面取引での支払いの94%がタッチ決済です。(2020年 オーストラリア準備銀行調べ)
とはいえタッチ決済が使えず、現金での支払いが迫られることもあります。
このため、ワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアに滞在する際には、いつでもオーストラリアドルの現金を準備できるようにしておきましょう。
オーストラリア滞在には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ!

ワーキングホリデー制度を使ってオーストラリアに滞在する際は、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSを利用するのがおすすめです。
GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性から海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がり、発行枚数は40万枚を突破しています。(*1)
GLOBAL PASSの一番の魅力は、ご自身の外貨預金(*2)をそのまま海外での支払いに充てることができる仕組みを有している点です。オーストラリアドルをはじめとする世界17通貨の外貨預金を、現地での支払いにそのまま使うことができます。
デビット機能を備えておりタッチ決済にも対応していることから、オーストラリアでのお買物やお食事などの際の支払いにもスムーズに対応可能です。また、オーストラリアドルの現金が必要になった場合には、VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用して引き出すこともできます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*3)

旅行とは異なり、ワーキングホリデーでは滞在期間も長期にわたるため、一般的に生活費等の支出が多くなりがちです。
事前にきちんと準備をして、なるべく円高のタイミングを選んでオーストラリアドルを購入し、そのオーストラリアドルをそのまま現地での支払いに充てるといった工夫をすれば、現地でかかる費用を抑えることができるかもしれません。
このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知が届くため、旅行中もお金の管理がしやすく、また不正利用があった際の注意喚起にも役立つことでしょう。
ちなみにSMBC信託銀行プレスティアのインターネットバンキングであるプレスティアオンラインは日本語と英語に対応しており、オーストラリア滞在中にもさまざまな手続きを行うことができます。もちろん、コールセンターに問い合わせすることもできます。
また、SMBC信託銀行プレスティアの口座であれば、オーストラリアドルで送金した資金をオーストラリアドルのまま受取ることができるのも利点の一つです。ワーキングホリデーを終えて日本に帰国する際、日本円に交換することなく、オーストラリアにある資金を日本に引き揚げることができます。
ワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアに滞在するご予定のある方は、是非この機会にSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みを検討してみてはいかがでしょうか。
(*1)2025年5月現在
(*2)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*3)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。