【2025年版】マルタ留学完全ガイド|メリットや費用などを徹底解説

ヨーロッパの小さな島国マルタは、数ある留学先の中でも、英語を学ぶ環境としておすすめです。
この記事では、マルタ留学のメリット・デメリット、マルタ島の基本情報や魅力、留学費用相場などについて解説していますので、是非留学先選びの参考にしてください。
マルタ島とはどんな国?

「島の全てが世界遺産」。そう語られるのが、地中海のほぼ中央に浮かぶマルタ島です。
マルタ島は「マルタ共和国(以後、マルタ)」に属する島の一つで、イタリア・シチリア島の南約100km辺りに位置します。マルタ共和国は3つの主要島からなり、そのうち中心となっているのが首都バレッタのあるマルタ島です。
マルタは面積が316平方キロメートルで淡路島の約半分、人口は約52万人(2022年時点)という小さな国です。しかし、年間を通して穏やかな気候で過ごしやすいことや数々の世界遺産を有することなどから、ヨーロッパのなかでもリゾート地として高い人気があります。
ローカル言語のマルタ語に加え、英語が公用語とされているのも世界から人が集まりやすい理由かもしれません。
なお、マルタはEU加盟国であり、使われている通貨はユーロです。
マルタ島の魅力

地中海に浮かぶ小島であるマルタ島には、挙げればキリがないほど多くの魅力があります。例えば以下のようなことから、ヨーロッパの中でもリゾート地として人気です。
- ●地中海に浮かぶ小島で周り一面がコバルトブルーの海に囲まれている
- ●夏場でも空気がカラッとしていて心地よい潮風に包まれ過ごしやすい
- ●気候が温暖で晩秋くらいまでビーチで海水浴や日光浴ができる
EU圏内で自由に行き来できるだけでなく、ヨーロッパの主要国からのアクセスがしやすい点も魅力です。
例えばイタリアからであれば1時間、フランスからであれば3時間程度で、年間を通して多くの期間、ヨーロッパからのリゾート客やヨーロッパ旅行のついでに訪れる人で賑わっています。
さらに、歴史が古く観光名所として知られている古代遺跡が多く集まっている点もマルタの特徴です。マルタ中世以降の城砦都市の姿を残す首都バレッタの市街、人類最古の石造建築物と言われるマルタ島とゴゾ島の巨石神殿群、世界で唯一とされる先史時代の地下墳墓「ハル・サフリニの地下墳墓」と、小さな島にも関わらず3つの世界遺産を有しています。有名なマルタ騎士団の名のルーツにして本拠地もこの島なのです。
マルタ島へ留学するメリット
マルタ島は多くの魅力であふれていますが、マルタ島への留学はさらに魅力的であるのをご存じでしょうか。
以下で、マルタ島へ留学するメリットを詳しく解説します。
留学費用が比較的安価
マルタはヨーロッパの中でも、比較的物価が安い国です。
留学となると語学学校の費用はもちろん、留学期間中の家賃や生活費、レジャー費などもかかります。留学費用の総額は滞在期間によって変動しますが、総じて物価が安めであることが留学先を選ぶ際の大切なポイントの一つです。
語学学校の費用は期間やシーズンによって変動しますが、他国に比べて比較的リーズナブルです。同じヨーロッパへの英語留学でも、本記事執筆時点でイギリスやアイルランドに比べて留学費用を比較的抑えやすいというメリットがあります。
世界中の人との国際交流ができる

マルタ島には、世界中から観光客や留学生が集まることから、国際交流の機会が生まれやすい点が魅力です。ヨーロッパ主要国や南米、アジア圏など、世界中の留学生と一緒に英語を学びながら、多様な文化に触れることができるはずです。
また、こうした経験により自分の視野を広げられることは、多様化する社会で活躍するのにきっと役立つことでしょう。
治安が良好で安心
留学中は慣れない国で数週間~数ヵ月を過ごすことになるため、留学先の治安のよさも大切なポイントです。
マルタは年間250万人以上の観光客が訪れる観光立国であり、治安も良好と言えます。
90日以内であれば、学生ビザなしで留学できる
海外留学では期間に関係なくビザの取得が必要な国もありますが、マルタへの留学は90日以内であれば学生ビザを取得する必要がありません。大使館に赴いてビザの申請手続きをすることなく、語学学校の入学手続きや滞在先の手配のみでマルタ島への留学が可能です。
90日を超える留学の場合は学生ビザが必要ですが、ビザの取得手続きはマルタに到着後にマルタ国内でおこないます。
なお、学生ビザは留学先の学校から申請します。ビザ取得手続きでは日本の銀行の残高証明書や海外旅行傷害保険証明書(英訳)などの提出が必要となるため、渡航前に準備しておきましょう。
ヨーロッパ内での旅行に行きやすい
前述のとおり、マルタはヨーロッパ主要国とのアクセスがよく、飛行機やフェリーなどを使って他のヨーロッパの国々への旅行がしやすい点もメリットです。
イタリアやフランス以外にも、例えばスペインやイギリスであれば2~4時間程度で行けます。格安航空会社のフライトも多いため、週末や学校が休暇のときなどに日帰りや数日旅行でさまざまな国を訪ねるのもおすすめです。シェンゲン協定加盟国内なら、日本のパスポートがあればビザなしで短期滞在できます。
マルタ島へ留学するデメリット
メリットが多いほど留学への期待も膨らみますが、人によってはマルタ島への留学でガッカリしそうなこともあります。
マルタ島へ留学するデメリットについても、事前に理解しておきましょう。
マルタならではのなまりがある
英語を公用語としているマルタですが、ローカル言語はあくまでマルタ語であり、マルタの人々が話す英語には独特なアクセントやなまりがあるかもしれません。これはマルタの歴史のなかでさまざまな国の占領下にあったことと関係しており、英語で言えば過去に領下にあったイギリス英語に近いようです。
しかし英語を母語とする国でもイギリスやアメリカ、オーストラリアなど、それぞれアクセントが違ったり、違う表現を用いたりすることがあります。そのため、マルタの英語がとりわけ独特であるというわけではないかもしれません。
ただし、日本の学校教育で習った英語やテレビ・映画などで聞き慣れている英語との違いを感じ、慣れるまでに時間がかかる場合があることを知っておきましょう。
日本と比べると娯楽施設が少ない
リゾート地として人気のマルタですが、日本と比べるとカラオケやショッピングセンター、テーマパークなどの娯楽施設は少なめです。動物園や水族館も規模感が小さく、それ以外に遊ぶところが少ないため、長期間のマルタ留学中に退屈だと感じる人もいるかもしれません。
しかし、マルタでは日本ではなかなか見ることができないヨーロッパの昔ながらの街並み、歴史遺産や自然に恵まれた風景を楽しめます。またマルタならではの文化に触れられるところも、魅力の一つと言えるでしょう。
マルタ島への留学に向いている人

マルタ島はヨーロッパを始め、世界中からの学生が多く集まりますが、日本人留学生はまだ少ない傾向です。そのため他言語・他文化の人々と交流し、英語力を向上させたい人に向いているでしょう。
また、ヨーロッパ主要国からのアクセスがよいので留学中に他国への旅行を楽しみたい人にもおすすめです。
反対に、日本人のクラスメートが欲しい人には向いていないかもしれません。せっかく留学しても同郷の安心感からか、いつも日本人同士で行動したり会話したりする人も少なくありませんが、マルタ島への留学は、英語でのコミュニケーションに消極的な人にはあまりおすすめできません。
マルタ島への行き方

日本からマルタへの直行便はありません。ヨーロッパでは乗継便を利用して移動する必要があります。トルコ、カタール、ドバイなど中東諸国経由で行くこともできます。
利用する航空会社によって経由地の他、航空料金、乗り継ぎ回数、日本からマルタまでの移動時間などが変わります。負担できる費用や時間に応じて選ぶとよいでしょう。
マルタ島への留学にかかる費用
留学しようと思ったときに、留学にかかる費用が気になる人は多いでしょう。
そこで渡航費や学費、滞在費、食費、交通費などを含め、マルタ島留学にかかる費用を期間別にまとめると、以下の額が目安となりそうです。
- ●1ヵ月:30~75万円
- ●3ヵ月:80~170万円
- ●半年:150~330万円
- ●1年:270~480万円
上記は目安ですが、語学学校や留学コース、留学エージェントを利用するかといった事情や、寮やホームステイ、アパートなどの滞在スタイルにも左右されます。
また、現地での過ごし方や航空料金、為替などさまざまな条件も影響する点は押さえておきましょう。特に航空料金や学校費用はシーズンによっても変動するため、一概にいうのは難しいです。
学生など比較的時間に余裕がありオフシーズンに行ける場合は費用を抑えられ、社会人などハイシーズンにしか行けない人、できるだけリッチな体験をしたい人などは費用が高価になる可能性があります。
そのため留学費用に関しては、費やしたお金を上回る学びや経験が得られるかどうかを重視するとよいでしょう。
マルタ島に留学するなら

一定期間、その国で「暮らす」ことになる留学は、何かと現地でお金を使う場面は多いものです。このとき、クレジットカードでキャッシングを利用して現金を引き出したり、円から両替したりと、旅行と同じ感覚で行動していると手数料がかさんでしまいがちです。
マルタ島に留学するなら、口座にあるユーロをそのまま現地でのキャッシュレス決済に充てられる、あるいは現地のATMで現金として引き出せるカードがあると便利です。そこでおすすめしたいのが、SMBC信託銀行プレスティアのデビット機能付き国際型キャッシュカード、GLOBAL PASSです。
SMBC信託銀行プレスティアの口座やGLOBAL PASSは、現地での買物や食事だけでなく、ユーロ建てで留学費用を支払う際などにも利用できます。これらを活用して高額になりがちな手数料を抑えることができれば大きな節約になりえるので、留学費用を抑えるのにも役立ちそうです。
マルタへの留学のご予定がある方は、是非プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みをご検討ください。