【2025年版】イギリス旅行の費用はいくら必要?物価や英ポンド現金の要否なども解説

イギリス旅行では、格式高い伝統に触れ歴史に思いを馳せたり、絵本の中のような美しい田園風景に心癒されたり、サッカーやテニスなどのスポーツ観戦に熱狂したりと、実にさまざまな体験ができます。
この記事では、イギリスの物価や旅行にかかる費用の目安について解説します。
このほか、旅行費用を抑えるためのポイントや、現地のチップ文化などについても紹介していますので、是非参考にして、イギリス旅行をご満喫ください。
※本記事では、1ポンド=約196円(2025年8月6日時点)で計算しています。
※本記事に記載の費用は、2025年8月時点における費用(目安)となります。
イギリスの基本情報

日本では一般的にイギリスと呼ばれていますが、正式名称は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」であり、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国で構成されています。
気候は地域によって異なりますが、6月下旬頃から8月にかけての夏場が観光に適したベストシーズンです。お目当ての都市や観光スポットがある場合は、その地域の気候や行事に合わせて渡航するのもよいでしょう。
イギリスと日本との時差は約9時間で、イギリスのサマータイム期間(3月最終日曜日~10月最終日曜日まで)においては、時刻は日本のほうが8時間ほど進んでいることになります。
通貨はイギリスポンド(スターリングポンド)、1ポンド以下の通貨単位としてペンスが使われており、基本的にこれら以外の通貨はイギリス国内では使えません。
なおイギリスではキャッシュレス決済が広く浸透しています。
イギリスの物価事情とは

イギリスの物価はヨーロッパのなかでも比較的高く、日本と比べるとかなり高いと感じるかもしれません。
(*1)2025年8月6日時点
全体的に費用を抑えたい場合は、オフシーズン(地域にも拠りますが、一般的には冬季がオフシーズンと言われています。)を選んで旅行したり、現地での一部の食事についてはスーパーマーケットやテイクアウトを利用したりするのがおすすめです。
イギリス旅行に必要な日数とその費用は?

イギリスの4つの国のうち最も広大なイングランドだけでも、ロンドン、リバプール、マンチェスター、コッツウォルズなどといった観光に人気の都市が多くあり、周遊旅行を楽しむのもよいでしょう。
見どころ豊富なイギリスでは、どの都市にどれだけ滞在するかを決めるのが難しいかもしれませんが、4泊6日ないし5泊7日程度あれば、きっとさまざまなスポットを楽しむことができるはずです。
イギリス旅行の費用は、航空会社やホテルのグレード、旅行時期、滞在都市、観光内容などによって大きく異なりますが、ここでは、4泊6日と5泊7日の旅費の目安を紹介します。
4泊6日滞在する場合の費用
4泊6日の場合は、一都市に滞在し、アフタヌーンティーやミュージカル、博物館、植物園などを堪能する、というのはいかがでしょうか。
費用は利用する航空会社やホテル、予約をする時期、滞在都市、何をするかなどによって変わりますが、大人1人あたり29万円前後~が目安です。
ETAの申請費 | 1,960円 |
航空券(直行・往復・エコノミー) | 15万円~ |
観光・オプショナルツアー費(目安:2~3か所) | 2万円~ |
宿泊費(スタンダードホテル、ツインの1人分) | 6万円~ |
現地交通費 | 6,000円~ |
食事代(昼・夜) | 4万8,000円~ |
計 | 28万5,960円~ |
5泊7日(1週間)滞在する場合の費用
5泊7日の場合、主要都市に加えて、リバプールやコッツウォルズなどの地方都市を訪れるのもよいでしょう。
複数の都市を訪れる場合は、交通費を含めて大人1人あたり36万円前後~が目安です。
ETAの申請費 | 1,960円 |
航空券(直行・往復・エコノミー) | 15万円~ |
観光・オプショナルツアー費(目安:4~5か所) | 3万円~ |
宿泊費(スタンダードホテル、ツインの1人分) | 9万円~ |
現地交通費 | 1万9,000円~ |
食事代(昼・夜) | 7万2,000円~ |
計 | 36万2,960円~ |
【費用項目別】イギリス旅行にかかる主な費用

ETAの申請費
日本国籍を有する方が、6ヵ月未満の短期滞在(ビジター)目的でイギリスに入国する場合は、ビザは不要です。
しかしながら、ビザ申請を必要としない短期滞在者のうちイギリスが指定する国の国籍の者には電子渡航認証(ETA)の取得が義務付けられており、2025年1月8日より日本国籍もこの対象に加えられました。
ETA申請はスマートフォンに専用アプリ(UK ETA)をダウンロードしておこない、ETA申請費用は10ポンド(約1,960円)です。
一度、取得したETAは2年間有効で、有効期間内であれば原則として再申請は不要です。
ちなみに、ETA取得はイギリスへの短期滞在(旅行など)だけでなく、イギリスへの入国を伴う乗り継ぎが発生する場合にも必要です。
なお、入国を伴わない乗り継ぎの場合は2025年1月17日から免除されていますが、これは一時的な措置とされていますので、渡航時にこれに該当する場合にはよく確認して適切に対応しましょう。
航空券
首都のロンドンまでは、東京や大阪から直行便が就航しており、経由便を利用すれば他の都市にもアクセスできます。
航空券代は発着する都市や利用する航空会社、フライトの経路、シーズンなどによって変動しますが、例えば、オフシーズンにエコノミークラスを利用する場合は、東京からロンドンまで直行便で往復20万円前後~、経由便で15万円前後~が目安です。
なお、所要時間は東京からロンドンまでの直行便で14時間程度、経由便は利用するフライト経路によって20時間以上かかる場合もあります。
全体的な旅行期間を考慮しながら、どのような便を選択するか検討するようにしましょう。
観光・オプショナルツアー費

イギリスでの観光にかかる費用は、その内容によってまちまちです。
例えば、バッキンガム宮殿の衛兵交代式を見学したり、ビッグベンの前で記念撮影したりする分には費用はかかりませんが、これらの施設に入場したり、見学ツアーに参加したりする場合には費用が発生します。
例えば、バッキンガム宮殿の入館料は大人料金(25歳以上)が事前予約の場合で32ポンド(約6,270円)です。
施設によって入館できる期間が限定されているものもあるため事前確認は必須と考えておきましょう。
ホテルの宿泊費
ホテルの宿泊費は、都市や立地、ホテルのランクや部屋の種類、宿泊時期や予約のタイミングなど、複数の要素によって差が生じます。
観光客に人気のある都市では、標準的なホテル(日本のビジネスホテルに相当)でも、1人1泊1万5,000円~2万5,000円程度が目安です。
ロンドンはより高く、1人1泊2万円~3万円程度を目安にするとよいでしょう。
現地の交通費
ロンドンをはじめイギリスの大都市では、バスや地下鉄、トラムなどの公共交通機関が充実しています。
近郊を移動するのみであれば、1日あたり1,500円程度を目安にするとよいでしょう。
複数の都市を移動する際は、高速鉄道を利用する方法もあります。
料金は行き先や利用日時、予約時期、座席クラスなどにもよりますが、例えばロンドンからマンチェスターまでの片道料金は1万円前後~が目安です。
食費

本場のアフタヌーンティーを楽しんだり、フィッシュアンドチップスを味わったりするのもイギリス旅行の楽しみの一つです。
イギリスは基本的に物価が高いこともあり、食費は1日あたり1万2,000円~を目安にするとよいでしょう。
その他の費用

その他の費用として、海外旅行保険や通信費、お土産代なども考慮しておきましょう。
お土産については、観光客向けの土産店で売られている商品は一般的に割高であるため、スーパーマーケットなどで探してみるのもよいでしょう。
イギリス旅行の費用を抑えるためには

イギリス旅行の費用を抑えるために、以下のポイントを意識してみましょう。
- ● オフシーズンに旅行する
- ● 公共交通機関利用時はオイスターカードを使う
- ● ロンドンパスを使う
- ● 博物館や美術館に行く
ロンドン市内の移動はオイスターカードを利用すれば、運賃が通常の半額程度になります。
オイスターカードの購入時には、デポジットとして5ポンド(約980円)を追加で支払うことが必要ですが、カードが不要になれば返却可能で、デポジットと残りのチャージ分が返金されます。
ロンドンパスとは、ロンドンの主要な観光スポットの入場料などが無料になる、観光客向けのフリーパスです。
一部の観光スポットについては、優先入場や、ショップやレストランの割引といった特典もありますので、コストを抑えつつ代表的な観光名所を回りたい方には特におすすめです。
また、イギリスの博物館や美術館には無料で入館できるところが多いため、ぜひ訪問してみましょう。
イギリスポンド(現地通貨)はいつ、どのように準備すべき?

イギリスではキャッシュレス化が進んでおり、レストランやスーパーマーケット、観光施設での支払いやトイレ利用時のチップに至るまで、あらゆる場面でタッチ決済を利用できます。
そのため現金が必要になるシーンはそう多くありませんが、ホテルやレストランなどでサービスを受けた際にお礼として現金でチップを支払う文化があり、多少はイギリスポンドの現金を準備しておくのがおすすめです。
なお、イギリスポンドの現金を用意するには、日本またはイギリスの空港や銀行、両替所などで両替する、あるいはクレジットカードやデビットカードで、現地のATMを利用して現金で引き出すといった方法が一般的です。
ちなみに両替所などで両替する場合は、50ポンド札などの高額紙幣への両替は避けたほうがよいでしょう。
キャッシュレス決済が一般的であり、高額紙幣での支払いを受け付けないお店などが増えているためです。
また、クレジットカードでATMからイギリスポンドの現金を引き出す場合はキャッシング扱いとなり、利用方法次第では手数料がかさんでしまう点には注意が必要です。
他方、デビットカードのうち、ご自身の口座の外貨預金に紐づく仕組みになっているものであれば、あらかじめ口座にイギリスポンドを入れておくことで、そのイギリスポンドを現地でそのまま利用できます。
こうしたデビットカードを利用して、ご自身の口座のイギリスポンドを現地での各種支払いに充てる場合は、支払いのタイミングでは通貨交換は発生しないので、支払いの都度、為替レートの状況に一喜一憂する必要はありませんし、為替手数料がかかることもありません。
為替レートの状況を踏まえてなるべく円高・イギリスポンド安のタイミングで円をイギリスポンドに交換しておけば、イギリス旅行の際に現地でかかるコストを抑えられるかもしれません。
イギリス旅行にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

イギリスでは広くキャッシュレス決済が浸透していますが、チップなど、現金での支払いが必要になる場合もあります。
こうした決済事情を考慮すると、イギリス滞在時の現地での各種支払にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。
GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性から海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がり、累計発行枚数は40万枚を突破しています。(*2)
GLOBAL PASSの一番の魅力は、イギリスポンドを含む世界17通貨の外貨預金(*3)を現地での支払にそのまま使える点です。

GLOBAL PASSは、デビット機能を備えていることから、イギリスでのお買物などにもスムーズに対応可能です。
また、チップの支払いなどでイギリスポンドの現金が必要になった場合には、VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用して引き出すこともできます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*4)
特にイギリスでは、チップが習慣化しておりイギリスポンドの現金が必要である反面、お買物などについてはカード決済が主流であるため、上述の通り現金の準備とキャッシュレス決済の両方に対応できるGLOBAL PASSは、きっと頼れる一枚になるはずです。
このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があるので、渡航先でのお金の管理がしやすいほか、不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。
[ご参考:あんしんの各種サービス]

イギリスへ渡航するご予定のある方は、是非この機会にSMBC信託銀行プレスティアの預金口座を開設して、GLOBAL PASSの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
(*2)2025年8月現在
(*3)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*4)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。