【2025年版】スイス旅行にかかる費用は?物価事情や予算について徹底解説

大自然に囲まれた牧歌的な国といったイメージをお持ちの方も少なくないかもしれませんが、スイスは高級リゾート地としての顔も持ち合わせており、特に夏場と冬場には世界中の観光客がバカンスに訪れる地でもあります。
近年では物価高や円安の影響で旅行費用も上昇傾向にあり、スイスを旅するのにどれくらい費用がかかるのかを知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、スイス旅行の基本的な情報や旅行費用の目安、物価事情について解説します。
また、スイスの魅力や目的ごとのベストシーズンなども紹介しますので、是非参考にしてください。
※本記事では、1スイスフラン=約171円(2025年4月4日時点)で計算しています。
※本記事に記載の費用は、2025年4月時点における費用(目安)となります。
スイスってどんな国?

スイスは、アルプスの山々や数々の湖に恵まれた自然豊かな国で、古城や、歴史ある石畳の街並みなども魅力的です。
スイス旅行のベストシーズンは目的によっても異なります。例えば、スノースポーツを楽しみたい方は冬場、咲き誇る高山植物を鑑賞したい、あるいはハイキングを体験したいといった方は夏場に旅行するのがよいでしょう。
日本からだと、東京-チューリッヒ、大阪-チューリッヒの直行便が就航しています。東京-チューリッヒの飛行時間は約14時間です。なお、スイスは比較的国内の交通の便がよく、チューリッヒから他都市へも移動がしやすいです。
また、旅行先がジュネーブなどの場合はヨーロッパの他国を経由してスイスに入国するのもよいでしょう。スイスは、イタリア、ドイツ、オーストリア、フランス、リヒテンシュタインの5ヵ国に囲まれており、近隣の国々とスイスの間では多くの便が行き来しています。
スイスに入国する際には、パスポートの残存有効期間が、スイスを含むシェンゲン協定の加盟国からの帰国予定日から3か月以上である必要があります。また、日本国籍を有する方が90日以内の短期観光旅行目的でスイスに入国する場合は、ビザの取得は不要です。
なお、スイスは永世中立国として欧州連合(EU)には加盟していませんが、欧州の加盟国内を行き来できるシェンゲン協定を結んでいます。そのため、上述のビザ取得が不要となる期間の考え方については、ドイツやフランスなど、「他のシェンゲン加盟国での滞在日数を含めて90日以内」であることに注意が必要です。
このほか、スイスは「空港トランジットビザ」を導入しています。日本国籍を有する方の場合は不要ですが、スイスの空港でトランジットする場合、渡航者の国籍によってはビザの事前申請が必要となる場合があります。
スイスではユーロも使えるの?

スイスの通貨はスイスフラン(CHF)ですが、一部の主要なホテルやデパートなどではユーロが使えます。
ただし現金で支払う場合は、ユーロでの支払いに対しておつりはスイスフランで戻ってくることもあることを理解しておきましょう。
金額によっては、想定したよりもユーロの現金が減ってしまう、あるいは反対にスイスフランの現金が余ってしまうといったことになりかねず、特に何か国か周遊する場合などには注意が必要です。
このため、スイスや近隣諸国を旅する際は、クレジットカードやデビットカードを主要な決済手段と位置付けつつ、これを補完する目的でスイスフランやユーロなどの現地通貨の現金を準備しておく、あるいは必要に応じて現地のATMで引き出すといったスタンスで臨むのがよいのかもしれません。
スイス旅行でスイスフランの現金は必要?

スイスではクレジットカードやデビットカードなどを利用したキャッシュレス決済が進んでおり、基本的に多額の現金を用意する必要はありません。ただし、通信のトラブルなどで一時的にカードを利用できない場合に備えて、必要最低限の現金は用意しておくと安心かもしれません。
なお、スイスフランの現金を用意するには、日本またはスイスの空港や銀行、両替所などで両替する、あるいはクレジットカードやデビットカードで、現地のATMを利用して現金で引き出すといった方法が一般的です。
ちなみにクレジットカードで現地のATMからスイスフランの現金を引き出す場合はキャッシング扱いとなり、利用方法次第では手数料がかさんでしまう可能性もありますので気をつけましょう。
他方、デビットカードのうち、ご自身の口座の外貨預金に紐づく仕組みになっているものであれば、あらかじめ口座にスイスフランを入れておくことで、そのスイスフランを現地でそのまま利用できます。
こうしたデビットカードを利用してご自身の口座のスイスフランを決済に充てる場合は、支払いのタイミングでは通貨交換は発生しないので、支払いの都度、為替レートの状況に一喜一憂する必要はありませんし、為替手数料がかかることもありません。為替レートの状況を踏まえてなるべく円高・スイスフラン安のタイミングで円をスイスフランに交換しておけば、スイス旅行の際に現地でかかるコストを抑えられるかもしれません。
スイスの物価事情

スイスは他のヨーロッパ諸国と比べると比較的物価が高いため、旅行にかかる費用も高くなりがちです。
最近はインフレ、円安の傾向にあることもあり、さまざまな商品やサービスの価格について、日本よりも高いと感じるはずです。
項目 | 相場(*1) | 1スイスフラン=171円換算 |
---|---|---|
ミネラルウォーター(500ml) | 2.5スイスフラン前後 | 430円前後 |
スターバックスラテ(トールサイズ) | 7スイスフラン前後 | 1,200円前後 |
ランチ(ローカルの一般的レストラン) | 25スイスフラン前後 | 4,300円前後 |
(*1)2025年4月4日時点
スイス旅行の費用はいくらかかるの?

スイス旅行でかかる費用は、旅行の時期や利用する航空会社、滞在するホテルや滞在日数、現地での過ごし方などによって違いが生じます。
旅行にかかる費用を抑えたい場合は、ハイシーズンを避けたり、航空券とホテルがセットになっているツアーを予約したりするのがよいでしょう。
以下では、航空券やホテルは自身で手配をするものとして、スイス旅行にかかる費用の目安を滞在日数別に紹介します。
3泊5日滞在する場合の費用
スイス旅行の滞在期間が3泊5日の場合、かかる費用の目安は大人1人あたり31万7,300円〜です。
ホテル代(スタンダードホテル、ツインの1人分) | 6万円~ |
観光・オプショナルツアー費(目安:1~2か所) | 2万1,000円~ |
航空券(直行便・往復・エコノミー) | 18万円~ |
現地交通費 | 4,800円~ |
食事代(昼・夜) | 4万5,000円~ |
Wi-Fi・通信費 | 3,700円~ |
海外旅行保険 | 2,800円~ |
計 | 31万7,300円~ |
5泊7日(1週間)滞在する場合の費用
滞在期間が5泊7日(1週間)の場合は、大人1人あたり40万7,880円〜が目安です。
ホテル代(スタンダードホテル、ツインの1人分) | 10万円~ |
観光・オプショナルツアー費(目安:2~3か所) | 3万6,000円~ |
航空券(直行便・往復・エコノミー) | 18万円~ |
現地交通費 | 8,000円~ |
食事代(昼・夜) | 7万5,000円~ |
Wi-Fi・通信費 | 5,180円~ |
海外旅行保険 | 3,700円~ |
計 | 40万7,880円~ |
【費用項目別】スイス旅行にかかる主な費用

ここからは、スイス旅行にかかる費用をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
ホテルの宿泊費
スイスには標準的なホテルからパラスと呼ばれる高級ホテルまで、さまざまなランクのホテルがありますが、全般的に宿泊費は高い傾向にあります。
目安は、1泊あたり標準的なホテル(3つ星)で1万5,000円前後~、スーペリアホテル(4つ星)で2万5,000円前後~、5つ星以上のホテルになると最低でも4万円前後です。
なお、人気のある地域のホテルは、スイスでの一般相場よりも宿泊費が高い傾向にあります。
観光・オプショナルツアー費

スイス観光にかかる費用は、その内容によって異なります。
例えば、高原や山岳地帯でのハイキングや展望を楽しみたい場合は、オプショナルツアーを利用するのがおすすめです。金額は利用するツアー会社やプランによって異なりますが、半日観光で1万5,000円前後~を目安にするとよいでしょう。
なお、スイスのシンボルとして名高いマッターホルンの麓(ふもと)ツェルマット1日観光など、人気のプランは4万円以上するものもあります。
ちなみに、高原や山岳地帯を訪れるには登山鉄道やロープウェイを利用する方法もありますが、これらはしばしば混雑し乗車までに時間がかかることも少なくないため、予め状況を確認するようにしたほうがよいでしょう。
航空券
航空券の費用は直行便か経由便かによって異なります。また、渡航時期や予約のタイミングによっても違ってきます。
ハイシーズンを除けば、エコノミークラスの場合、直行便で往復18万円前後~、経由便を利用すれば12万円前後~で利用できることもあります。
ただし、利用する航空会社によっては、経由便であっても直行便より高くなるケースもあるので、目的地に応じて、直行便と経由便の価格を比較してみるとよいでしょう。
お土産代

スイスの代表的なお土産としては、スイスチョコレートや高原のハーブを使ったキャンディ、ハーブティーなどが挙げられます。
一般的に、観光客向けの土産店で売られているものは割高なので、費用を抑えたい場合は、スーパーマーケットでお土産を選んでもよいでしょう。
現地の交通費
現地での交通費は、都市や移動距離によってまちまちです。
例えば、チューリッヒでは、トラムの1回券(1時間有効券)が4.6スイスフラン(2等席、大人料金)(約790円)、24時間有効券が9.2スイスフラン(2等席、大人料金)(約1,600円)です。
滞在期間中にオプショナルツアーの利用を検討されている場合には、自身で負担する交通費が不要になる可能性もあるので上手に活用しましょう。
食費

スイスの外食費は基本的に高価です。ローカルの一般的なレストランでも昼食は15〜30スイスフラン(2,600~5,100円前後)、夕食は30~50スイスフラン(5,100~8,600円前後)が相場です。
カフェでホットドリンクを飲んだり、夕刻にお酒を楽しんだりすることも考えると、1日あたり1万5,000円~が目安です。
その他の費用
スイス滞在中の海外旅行保険や通信費も、旅行の費用に含めておく必要があります。具体的にかかる金額は、契約する会社やプラン、滞在期間によって異なります。
目安として、保険料は1日あたり530円前後~、レンタルWifiは1日あたり740円前後~で、予算を立てるとよいでしょう。
スイス旅行にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

スイス滞在時の現地での各種支払には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性から海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がり、発行枚数は38万枚を突破しています。(*2)
GLOBAL PASSの一番の魅力は、スイスフランやユーロをはじめとする世界17通貨の外貨預金を現地での支払にそのまま使える点です。デビット機能を備えていることから、海外でのお買物などにもスムーズに対応可能です。また、現地でスイスフランの現金が必要になった場合には、VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用して引き出すこともできます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*3)
特にスイスでは、スイスフランとユーロの両方のキャッシュレス決済に対応でき、かつスイス国内のATMを利用してスイスフランの現金を引出すこともできるGLOBAL PASSは、きっと頼れる一枚になるはずです。
このほか、アラートサービスに登録しておけば、利用の都度Eメールで通知が届くため、海外旅行中もお金の管理がしやすく、また不正利用があった際の注意喚起にも役立つことでしょう。
スイスへ渡航するご予定のある方は、是非この機会にSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みを検討してみてはいかがでしょうか。
(*2)2025年4月現在
(*3)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。