【2025年版】イタリア旅行でかかる費用は?予算や物価事情を解説

イタリア旅行にかかる費用は、旅行の時期や滞在期間、訪れる都市などによって違いが生じます。
近年では物価高や円安の影響で旅行費用も上昇傾向にあり、一回の旅行でどの程度の費用がかかるのかを知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、イタリア旅行を計画する際に知っておきたい基本的な情報や物価、滞在期間別の旅行費用の目安などについて解説します。
是非参考にして、魅力あふれるイタリアの旅をご満喫ください。
※本記事では、1ユーロ=約161円(2025年4月4日時点)で計算しています。
※本記事に記載の費用は、2025年4月時点における費用(目安)となります。
イタリアの基本情報

イタリアはヨーロッパの南西に位置する国です。北はアルプス山脈、南は地中海に接しており、南北に細長い、ブーツのような形をしています。
首都のローマは南北のちょうど中間あたりに位置しており、東京からの直行便だと14時間ほどかかります。日本からはミラノにも直行便が就航しておりますので、ローマやミラノを起点にいくつかの都市を周遊するのもよいでしょう。
ローマ帝国時代から残るコロッセオ、ピサの斜塔があるドゥオモ広場、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」のフレスコ画が残るミラノの修道院など、各地に点在する数々の世界遺産は、イタリア観光の名所として大変人気があります。
また、イタリアには高級車や高級ブランドも多く、これらを見て回るのも楽しいでしょう。
通貨は「ユーロ」および「セント」(1ユーロ以下の通貨単位)が使われており、基本的に他の外貨は使えません。
なお、イタリアではキャッシュレス決済が広く浸透しています。このため、クレジットカードやデビットカードを持参すれば、基本的には多額の現金を携帯する必要はありません。
ちなみにイタリアに入国する際には、パスポートの残存有効期間が、イタリアを含むシェンゲン協定の加盟国からの帰国予定日から3か月以上である必要があります。また、日本のパスポートをお持ちの方が90日以内の短期間の旅行などでイタリアに滞在する場合、査証(ビザ)は不要です。
イタリアの物価事情

イタリアの物価はヨーロッパのなかでは低いほうであるとは言われていますが、それでも近年の物価上昇や円安の影響もあり、円換算すると全般的に日本よりも高めです。
特に人気の観光地などでは、さまざまなモノやサービスの価格について「高い」と感じることが少なくないでしょう。
なお、宿泊費は交通の便や地域の治安の良し悪しなどによっても異なるようです。
全般的に出費を抑えたい場合は、オフシーズンを狙ってみたり、食事の一部についてレストランやバーの代わりにスーパーマーケットやテイクアウトなどを利用して済ませたりしてみてもよいかもしれません。
項目 | 相場(*1) | 1ユーロ=161円換算 |
---|---|---|
ミネラルウォーター(330ml) | 1.1ユーロ前後 | 177円前後 |
バールのカプチーノ(一杯) | 1.5ユーロ前後 | 242円前後 |
バールのビール(500ml) | 5ユーロ前後 | 805円前後 |
(*1)2025年4月4日時点
イタリア旅行の費用はいくらかかるの?

一般的には、イタリアへの旅行を満喫するには最低でも3泊5日程度あるとよいでしょう。
もっとも、観光に適した都市が多く、歴史ある遺産や芸術、街の景観、グルメなど、それぞれの都市に渡航者を惹きつける魅力が盛りだくさんであることから、複数の都市を回りたい方には5泊7日の旅行もおすすめです。
ここでは、3泊5日と5泊7日の旅費の目安を紹介します。
3泊5日滞在する場合の費用
3泊5日でイタリア旅行する場合の費用は、旅行の時期や滞在する都市、観光先にもよりますが、目安は大人1人あたり27万3,000円~です。
航空券(直行・往復・エコノミー) | 20万円~ |
海外旅行保険 | 2,000円~ |
宿泊費(スタンダードホテル、ツインの1人分) | 2万4,000円~ |
観光・オプショナルツアー費 | 1万1,000円~ |
食事代(昼・夜) | 3万円~ |
現地交通費 | 3,000円~ |
通信費 | 3,000円~ |
計 | 27万3,000円~ |
5泊7日(1週間)滞在する場合の費用
5泊7日の場合は他の都市への移動も可能です。どの都市間で移動するかによって現地交通費が変わりますが、大人1人あたり34万500円~を目安にするとよいでしょう。
航空券(直行・往復・エコノミー) | 20万円~ |
海外旅行保険 | 2,600円~ |
宿泊費(スタンダードホテル、ツインの1人分) | 4万円~ |
観光・オプショナルツアー費 | 2万1,000円~ |
食事代(昼・夜) | 5万円~ |
現地交通費 | 2万2,700円~ |
通信費 | 4,200円~ |
計 | 34万500円~ |
【費用項目別】イタリア旅行にかかる主な費用

イタリア旅行にかかる主な費用について、以下でより詳しく見ていきましょう。
ETIAS(エティアス)の申請費
日本の旅券を持ってイタリアに入国する場合、90日以内の短期観光旅行が目的であれば査証(ビザ)は不要です。
しかし、これとは別に2026年以降にETIAS(エティアス)と呼ばれるオンライン事前渡航認証が導入される予定であり、取得が必須となれば費用がかかります。
なお申請費用は、18歳未満と70歳以上の方は無料、それ以外は一律7ユーロ(約1,130円)となる見込みです。
航空券
航空券代は渡航時期や予約をする時期、直行便か経由便かによっても異なります。
ハイシーズンを除き、エコノミークラスであれば直行便で往復20万円前後~、経由便を利用すれば7万円前後~で予約できる場合もあります。
海外旅行保険
イタリアには歴史ある建物が多く、その古さ故、宿泊するホテルのなかには設備状態が万全とはいえないところもあるでしょう。このため、トラブルなどで設備に損害を与えてしまい賠償責任を負うこととなった場合に備え、海外旅行保険に加入しておくと安心です。
保険料は加入する保険会社やプラン、滞在期間によりますが、一週間程度までのイタリア旅行の場合は2,000~3,000円を目安にするとよいでしょう。
ホテルの宿泊費
イタリアのホテルは都市や立地、宿泊するホテルや部屋のランク、宿泊時期などによって差があります。通常期では、標準的なホテル(2~3つ星)で1人1泊あたり8,000円前後~、スーペリアホテル(3~4つ星)で1万円前後~が目安です。
観光・オプショナルツアー費

イタリアには世界遺産や映画の舞台など、魅力的な観光スポットが数多く存在します。観光施設によっては事前予約が必要で、なかには予約が取りにくいものもあるため、オプショナルツアーの利用を検討するのもよいでしょう。
利用するツアー会社やツアープランによって金額が変わりますが、1つのツアーあたり1万円前後で利用できるものもあります。
食費

イタリアは、ピザやパスタ、ジェラートなどを手頃な価格で楽しめる国、という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には、特に観光客が多いエリアのレストランに関しては価格が相応に高いです。
費用を抑えたい場合は、一部の食事については通り沿いのピザスタンドなどで簡単に済ませるのもよいでしょう。
食事をする場所などによっても異なりますが、1日あたり1万円~を目安としておきましょう。
現地の交通費
ローマやミラノ、フィレンツェなどの都市部では、地下鉄やトラム、バスなどの公共交通機関が発達しています。
料金は都市や利用する交通機関によって異なりますが、例えばローマの地下鉄の大人料金は、1回券で1.5ユーロ(約242円)、24時間乗り放題の1日券は7ユーロ(約1,130円)です。
一部の都市間を移動する場合には高速列車も利用できます。料金は、運行会社や区間、出発や予約の日時などによって異なり、例えばローマ-フィレンツェの区間なら4,000円~1万円程度が目安です。
ただし、金額によって所要時間にも差が生じ得るため、金額と併せてよく確認して選択するようにしましょう。
通信費
現地での通信はSIMカードやポケットWi-Fiをレンタルしておくと安心です。
料金は提供する企業やプランによって異なりますが、イタリアで利用できるポケットWi-Fiは、1日あたり600円程度でレンタルできるものもあります。
お土産代

お土産選びはイタリア旅行の楽しみの一つと言えますが、お土産代は購入するものによってまちまちです。ご自身の考えや要望に応じて費用を見積もっておきましょう。
旅の記念に伝統工芸であるガラス細工や革製品などを買ってみてもよいでしょうし、イタリア発の高級ブランドの商品を現地で購入するというのも、きっとよい思い出になるのではないでしょうか。
なお、観光客向けの土産店で売られている商品は一般的に割高であるため、時間に余裕があれば、スーパーマーケットなどでお土産を探してみるのもよいでしょう。
費用を抑えつつ、現地の人々に愛される一品に巡り合えるかもしれません。
イタリア旅行でユーロの現金は必要?

イタリアの多くのホテルや飲食店、百貨店などでは、支払いの際、カード決済が可能です。しかしながら、一部の個人商店や小売店、公共交通機関では現金しか利用できない場合もあります。
このため、行き先や現地での行動プランに応じて現金を用意しておくと安心です。
なお、ユーロの現金を用意するには、日本またはイタリアの空港や銀行、両替所などで両替する、あるいはクレジットカードやデビットカードで、現地のATMを利用して現金で引き出すといった方法が一般的です。
ちなみにクレジットカードでATMからユーロの現金を引き出す場合はキャッシング扱いとなり、利用方法次第では手数料がかさんでしまう点には注意が必要です。
他方、デビットカードのうち、ご自身の口座の外貨預金に紐づく仕組みになっているものであれば、あらかじめ口座にユーロを入れておくことで、そのユーロを現地でそのまま利用できます。
こうしたデビットカードを利用して、ご自身の口座のユーロを現地での各種支払いに充てる場合は、支払いのタイミングでは通貨交換は発生しないので、支払いの都度、為替レートの状況に一喜一憂する必要はありませんし、為替手数料がかかることもありません。為替レートの状況を踏まえてなるべく円高・ユーロ安のタイミングで円をユーロに交換しておけば、イタリア旅行の際に現地でかかるコストを抑えられるかもしれません。
イタリア旅行の支払いにはプレスティアの「GLOBAL PASS」がおすすめ

先述の通り、イタリアではキャッシュレス決済が広く浸透しているものの、一部の店舗や公共交通機関の利用時には現金が必要となる場合があります。
「イタリア旅行の際、キャッシュレス決済と現金払いの両方のどちらにもスムーズに対応できるサービスを見つけたい。」
そんなご要望をお持ちの方には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。
GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性から海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がり、発行枚数は38万枚を突破しています。(*2)
GLOBAL PASSの一番の魅力は、ユーロをはじめとする世界17通貨の外貨預金を現地での支払にそのまま使える点です。デビット機能を備えていることから、海外でのお買物などにもスムーズに対応可能です。
また、ユーロの現金が必要になった場合には、VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用して引き出すこともできます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*3)
このほか、アラートサービスに登録しておけば、利用の都度Eメールで通知が届くため、海外旅行中もお金の管理がしやすく、また不正利用があった際の注意喚起にも役立つことでしょう。
イタリア旅行のご予定のある方は、是非この機会にSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みを検討してみてはいかがでしょうか。
(*2)2025年4月現在
(*3)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。