オーストラリア観光|おすすめ観光地やモデルコース、費用目安を解説
オーストラリアは、日本の約20倍もの広大な国土を持つ国です。美しいビーチや雄大な山脈といった自然景観から、歴史的建造物や国際色豊かな文化にふれられる都市部まで、観光の幅が広いのが特徴です。
しかし、魅力が多い国だからこそ、どの観光地に行くべきか、どのような日程で渡航するべきか迷う人も多いでしょう。
本記事では、オーストラリア観光の魅力やおすすめスポット、モデルコースを紹介します。費用の目安・気候・服装・スムーズに観光するコツまで、初めての旅行者向けに必要な情報も解説しています。これからオーストラリアへの旅行を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載の内容は、2025年10月現在の情報に基づくものです。
オーストラリア観光の魅力
まずはオーストラリア観光の魅力について、以下3つの項目にわけて紹介します。
- ● 広大な大陸が生む多様な自然景観がある
- ● 都市部では歴史的な街並みや国際色豊かな文化を楽しめる
- ● 他では出会えない野生動物とふれあえる
広大な大陸が生む多様な自然景観がある
オーストラリアは、日本の約20倍にあたる769万平方キロメートルの面積を誇る世界6大陸の一つです。この広大な国土には、赤い砂漠地帯から緑豊かな熱帯雨林、透明度抜群の美しいビーチや雄大な山脈まで、多様な自然景観があります。
ウルル(エアーズロック)では巨大な一枚岩と赤い大地の絶景、ケアンズ周辺では世界最古の熱帯雨林、グレートバリアリーフでは海洋生態系を体験できます。
5日から10日の滞在期間であれば、移動時間を考慮し、2〜3つの異なる自然景観に絞って観光する想定で旅程を組むと、効率よく楽しめるでしょう。
都市部では歴史的な街並みや国際色豊かな文化を楽しめる
オーストラリアの主要都市は、イギリス植民地化以来の歴史的建造物と、最新の現代建築が調和しています。世界各国からの移民文化が融合し、独特の魅力を持つ国際都市として発展してきました。
シドニーではオペラハウスとハーバーブリッジが美しい港湾都市の景観を作り出し、メルボルンでは、カラフルなストリートアートと洗練されたカフェ文化を同時に楽しめるのが特徴です。
都市観光では、公共交通機関のICカード(シドニーはOpal(オパール)、メルボルンはmyki(マイキー))を活用することで、各エリアの文化的特色を効率よく体験できます。
他では出会えない野生動物とふれあえる
オーストラリアは、約6,500万年前に南極大陸から分離してできたと言われている孤立大陸です。多くの動物が長期間の地理的隔離により独自の進化を遂げたとされ、カンガルー・コアラ・ウォンバットなど、世界の他の場所では見られない固有の有袋類動物が数多く生息しています。
実際、オーストラリアの哺乳類の約87%、爬虫類の約93%、両生類の約94%が固有種であるとされており、渡航の際には、ユニークな動物たちと出会うことができます。たとえば、ロットネスト島(西オーストラリア州)では幸せそうな表情をするクオッカと自撮り写真を撮れたり、カンガルー島(南オーストラリア州)では野生のカンガルーが生息する自然環境の観察ができたりします。
ただし、野生動物と接触する場合には、現地のルールを厳格に守る必要があります。とくに餌付けは生態系破壊につながり、罰金が科される可能性があるので注意しましょう。動物園や認定されたワイルドライフパーク(野生動物が自然に近い環境で飼育されている施設)での体験と組み合わせながら、適切な距離を保った観察を心がけることが重要です。
絶対外せないオーストラリアの観光地おすすめ5選
オーストラリアのおすすめ観光地を紹介します。絶対に外せない定番の観光地は、以下の5つです。
- 1.エアーズロック(ウルル)
- 2.グレートバリアリーフ
- 3.シドニー・オペラハウス
- 4.パッフィンビリー鉄道
- 5.ローンパイン・コアラ保護区
エアーズロック(ウルル)
エアーズロック(ウルル)は、高さ348メートル、周囲9.5キロメートルを誇る世界最大級の一枚岩で、オーストラリア観光で必ず訪れたい名所です。
5億年かけて形成された砂岩で、1987年に世界自然遺産、1994年に世界複合遺産に登録されました。先住民アナング族の聖地として守られてきた歴史があり、現在も彼らの所有地として管理されています。朝夕の太陽光で赤やオレンジ、紫へと岩肌が変化する光景は「世界一美しい夕日」と称されています。
アクセスは、シドニーから飛行機で約3時間30分、ケアンズから約2時間30分です。ウルル・カタジュタ国立公園の入園料は大人38オーストラリアドルで、3日間有効です。
2019年以降は登山が禁止されましたが、ウルルの麓を一周する「ベースウォーク」や36個の巨岩群「カタジュタ」の散策を楽しめます。
宿泊はエアーズロック・リゾートが中心で、サンライズとサンセットを両方楽しむには2泊以上の滞在がおすすめです。
グレートバリアリーフ
グレートバリアリーフは、全長約2,300キロメートルにおよぶ世界最大のサンゴ礁群です。1,500種以上の魚類と300種以上のサンゴが生息する「海の楽園」と言われています。約2,900のサンゴ礁と900の島々から成り立ち、年間を通じて水温は24~29度、透明度の高い理想的な海洋環境が特徴です。
観光拠点はケアンズで、ポートダグラスやウィットサンデー諸島からもアクセス可能です。ケアンズ発の日帰りツアーは200〜400オーストラリアドル、体験ダイビングは150〜200オーストラリアドル程度となります。
初心者ならケアンズ発ツアーが安心です。船酔いしやすい人は、45分で到着するグリーン島、手つかずの自然を味わいたい人はアウターリーフへ訪れるといいでしょう。グレートバリアリーフのベストシーズンは、海が澄んでいる乾季(4月〜11月)です。
シドニー・オペラハウス
シドニー・オペラハウスは1973年に開業した近代建築の傑作で、貝殻のような外観を持つオーストラリアの象徴的な建造物です。デンマーク人建築家ヨーン・ウッツォンが設計し、建設には14年という歳月と莫大な費用がかかりました。
2007年に世界文化遺産に登録され、年間800万人以上が訪れる人気スポットでありながら、今も年間1,500回以上の公演が行われる現役の劇場です。内部見学ツアーは約30分、日本語ツアーもあって安心です。
市中心部から徒歩や電車、フェリーで簡単にアクセスでき、夕方の見学後に夜景とディナーを組み合わせれば、忘れられない体験になるでしょう。
パッフィンビリー鉄道
パッフィンビリー鉄道は、1900年に開通した歴史ある蒸気機関車で、メルボルン郊外のダンデノン丘陵を走る全長24.5kmの観光鉄道です。もともとは材木運搬用として建設されましたが、山崩れなどで閉鎖し、その後ボランティアの人たちにより再スタートしました。今では世界でもっとも保存状態のいい狭軌蒸気鉄道(レール幅が標準より狭い線路を走る蒸気機関車)のひとつとして知られています。
ユーカリの森やシダの群生地を抜ける車窓からの景色は美しく、野生動物に出会えることもあります。窓から足を外に出して乗車する独特のスタイルも人気です。
運行区間は、ベルグレイブ駅〜ジェムブルック駅で片道約1時間50分です。始発地点・ベルグレイブ駅はメルボルン中心部から電車で約1時間とアクセスもよく、半日観光にも適しています。紅葉の3〜5月や新緑の9〜11月がとくにおすすめで、週末は混雑するため平日訪問のほうが効率よく楽しめるでしょう。往復乗車が一般的ですが、片道乗車とハイキングを組み合わせる楽しみ方もできます。
ローンパイン・コアラ・サンクチュアリ
ローンパイン・コアラ・サンクチュアリは世界最大級のコアラ保護施設で、130頭以上のコアラとふれあえる世界でも貴重なスポットです。クイーンズランド州では、コアラの抱っこが許可されているものの、本施設ではコアラのストレスを軽減するため2024年6月30日に終了しました。代わりに、間近で観察できる少人数制プログラムが導入されます。
さらに園内ではカンガルーやタスマニアデビル、ウォンバットなど130種以上の固有動物を飼育しており、野生では見られない動物とも間近でふれあえます。開園時間は9時〜17時で年中無休です。ブリスベン中心部から車で約20分、バスで約45分とアクセスも良好です。
保護区内での所要時間は2〜3時間が目安です。午前中に訪れると、活発に動くコアラが多く混雑も避けられます。
滞在日数別|オーストラリア観光のおすすめモデルコース3選
滞在日数別に、オーストラリア観光のおすすめモデルコース3選を紹介します。
5日間・7日間・10日間でわけて紹介するので、滞在予定日数にあわせて、参考にしてみてください。
- ● 5日間|都市と自然を効率よく満喫するモデルコース
- ● 7日間|絶景ロードトリップと都市観光を楽しむモデルコース
- ● 10日間|世界遺産と大自然を味わうモデルコース
5日間|都市と自然を効率よく満喫するモデルコース
5日間のオーストラリア観光は、シドニーを拠点に都市観光と世界遺産ブルーマウンテンズを組み合わせるのが効率的です。シドニー集中なら国内線利用を避けられ、移動の時間と費用を節約できます。
日程を表にまとめると、以下のとおりです。
| 日程 | 滞在場所・観光地 |
| 1日目 | シドニー到着 |
| 2日目 | オペラハウス・ハーバーブリッジ |
| 3日目 | ブルーマウンテンズ |
| 4日目 | ボンダイビーチ・マンリービーチ |
| 5日目 | 帰国 |
1日目の到着後はホテルへ、2日目はオペラハウス内部見学とハーバーブリッジ散策、3日目は電車を利用して日帰りでブルーマウンテンズへ行きましょう。4日目はボンダイビーチやマンリービーチでリゾート気分を味わい、5日目に帰国する流れです。
市内移動はOpalカードを利用し、日曜の乗り放題パスを活用すると交通費を節約できます。宿泊はシドニー市内4泊で120〜200オーストラリアドル程度が目安です。英語に不安がある場合は、日本語ツアーの事前予約を検討してみてください。
7日間|絶景ロードトリップと都市観光を楽しむモデルコース
7日間のオーストラリア観光では、メルボルンとシドニーを組み合わせると多彩な体験ができます。
日程を表にまとめると、以下のとおりです。
| 日程 | 滞在場所・観光地 |
| 1日目 | メルボルン到着 |
| 2日目 | メルボルン観光・パッフィンビリー鉄道 |
| 3日目 | グレートオーシャンロード |
| 4日目 | グレートオーシャンロード |
| 5日目 | シドニー到着 |
| 6日目 | オペラハウス・ハーバーブリッジ |
| 7日目 | 帰国 |
前半はメルボルンを拠点に、コーヒー文化やレーンウェイアート(狭い路地にあるストリートアート)を楽しみ、パッフィンビリー鉄道や郊外観光を満喫します。続いて、世界的に有名な絶景ドライブコース「グレートオーシャンロード」を2日間かけて走り、ザ・トゥエルブ・アポストルズ(12使徒岩)や海岸線の壮大な景観を堪能しましょう。
後半は国内線でシドニーへ移動し、オペラハウスやハーバーブリッジ、港町らしいビーチ観光を組み合わせれば、都市と自然の両方を効率的に楽しめます。車での移動には国際運転免許証が必要ですが、オーストラリアは日本と同じ左側通行のため運転しやすい環境です。
宿泊はアポロベイやポートキャンベルに滞在すると、早朝のザ・トゥエルブ・アポストルズをゆっくり撮影できます。都市散策と絶景ロードトリップを両立できるのが、この7日間プランの最大の醍醐味です。
10日間|世界遺産と大自然を味わうモデルコース
10日間のオーストラリア観光では、ウルル(エアーズロック)・ケアンズ(グレートバリアリーフ)・シドニーの3都市を巡り、砂漠・海・都市という異なる自然環境と文化を満喫できます。各都市で2〜3泊ずつ滞在することで、移動の疲れを抑えつつ観光を楽しめます。
日程を表にまとめると、以下のとおりです。
| 日程 | 滞在場所・観光地 |
| 1日目 | ウルル・カタジュタ国立公園に到着 |
| 2日目 | サンライズ サンセット観賞・ベースウォーク・光のアート体験 |
| 3日目 | ケアンズへ移動 |
| 4日目 | グレートバリアリーフツアー |
| 5日目 | 熱帯雨林散策 |
| 6日目 | キュランダ鉄道 |
| 7日目 | シドニーへ移動 |
| 8日目 | オペラハウス・ブルーマウンテンズ |
| 9日目 | ボンダイビーチ |
| 10日目 | 帰国 |
ウルルではサンライズ・サンセット観賞やベースウォーク、光のアート「フィールド・オブ・ライト」を体験できます。ケアンズではグレートバリアリーフツアーや熱帯雨林散策、キュランダ鉄道を楽しみ、シドニーではオペラハウス・ブルーマウンテンズ・ボンダイビーチなどの観光スポットを巡りましょう。
国内線の移動や宿泊を事前に計画し、ウルルでは昼夜の気温差が大きいため防寒対策を忘れないようにしましょう。3つの世界遺産を短期間で効率よく体験するなら、10日間は滞在するのがおすすめです。
オーストラリア観光の費用
オーストラリア観光の費用と、節約術について解説します。旅行の予算を設定する前に、チェックしておきましょう。
- ● 滞在日数別の目安費用と内訳
- ● 旅費を安くする節約術
滞在日数別の目安費用と内訳
オーストラリア観光の費用は、滞在日数や都市周遊の有無で大きく変動します。2025年10月現在、1オーストラリアドルは約100円で、現地の物価は日本の1.2~1.5倍程度です。
宿泊費は都市部で1泊120~300オーストラリアドル、食費は1日50~100オーストラリアドル、国内移動費は都市間で150~300オーストラリアドルが目安となります。
滞在日数別の目安費用をまとめると、下表のとおりです。
| 内訳 | 5日間(シドニー集中) | 7日間(2都市周遊) | 10日間(3都市周遊) |
| 航空券 | 12万円 | 13万円 | 15万円 |
| 宿泊費 | 7万円 | 9万円 | 15万円 |
| 食費 | 3万円 | 5万円 | 8万円 |
| 国内移動費 | 1万円 | 3万円 | 7万円 |
| 観光費 | 2万円 | 2万円 | 5万円 |
| 合計 | 約25万円 | 約32万円 | 約50万円 |
費用を抑えたい場合は、シドニー中心の5日間プランで移動費を削減し、中級ホテルとスーパーマーケットでの食材購入を組み合わせるといいでしょう。
旅費を安くする節約術
オーストラリアの観光費用を抑えるには、以下5点を意識して節約すると効果的です。
- ● 航空券は早期に予約する
- ● ホステルや郊外ホテルを利用する
- ● 公共交通機関を活用する
- ● 無料スポットを巡る
- ● 現地スーパーで食材を調達する
航空券と宿泊費が費用の大半を占め、航空券は3〜6か月前の予約や平日発着で最大8万円程度の節約が可能です。宿泊はホステルや郊外ホテル利用で1泊100〜150オーストラリアドル削減できる可能性があります。
交通費はOpalカードやmykiの上限制度、食費はスーパーや無料BBQの活用で1日20〜40オーストラリアドル節約できるでしょう。滞在都市を1〜2都市に絞り、朝食付きホテルに滞在して昼食は公園でBBQ、夕食は現地レストランを組み合わせるのもおすすめです。
オーストラリアの気候と観光ベストシーズン
オーストラリアは日本と真逆の季節の国です。気候とベストシーズンについても、きちんと把握しておきましょう。
- ● 地域ごとの気候の違い
- ● 観光におすすめのベストシーズン
- ● 季節ごとの服装の目安
地域ごとの気候の違い
オーストラリアは日本の約20倍の広大な国土を持ち、熱帯から温帯まで多様な気候帯が広がるため、訪問都市ごとに異なる天候対策が必要です。
北部のケアンズやダーウィンは熱帯性気候で、雨季は高温多湿、乾季は快適な気候です。ブリスベンやゴールドコーストは亜熱帯性気候で年間300日以上晴れ、冬でも海水浴が可能なエリアとなっています。
シドニーやメルボルンは温帯で季節の変化が大きく、メルボルンは「1日の中に四季がある」と言われるほど気温変動が激しいです。とくに内陸のウルル周辺は乾燥気候で昼夜の寒暖差が非常に大きく、夏は40度超、冬は夜間0度以下になることもあります。
複数都市を訪れる場合は、もっとも寒い地域に合わせた防寒と、もっとも暑い地域に合わせた暑さ対策を事前に準備すると安心です。
観光におすすめのベストシーズン
オーストラリア観光のベストシーズンは一般的に3〜5月(秋)と9〜11月(春)と言われますが、目的地やアクティビティによって最適な時季は異なります。
地域ごとのベストシーズンは、以下のとおりです。
- ● グレートバリアリーフ:4〜11月
- ● ウルル:4〜9月
- ● シドニー:3〜5月・9〜11月
- ● メルボルン:3〜5月・9〜11月
- ● ケアンズ:5〜10月
グレートバリアリーフは乾季の4〜11月、とくに6〜8月が海の透明度が最高です。
ウルルは4〜9月が適期で、夏は酷暑、冬は朝晩氷点下になります。シドニーやメルボルンは3〜5月と9〜11月が観光に最適で、夏は混雑して料金も高いので注意しましょう。
また、ケアンズは乾季の5〜10月がベストで、雨季は台風リスクがあります。スクールホリデー期間は混雑するため、避けると安心です。
複数箇所へ訪れるなら、北部ケアンズの乾季と南部都市の温暖期が重なる4〜5月または9〜10月の訪問がおすすめです。
季節ごとの服装の目安
オーストラリアでは季節・地域ごとに服装や紫外線対策が大きく異なります。強力な紫外線対策としてSPF50+の日焼け止め・UVカット衣類・帽子・サングラスは必需品です。雨季や気温差に対応する服装も重要となります。
季節と地域ごとの服装の目安は、下表のとおりです。
| 季節 | 地域 | 服装例 |
| 夏(12〜2月) | 全国 | UVカット長袖、ラッシュガード、通気性ロングパンツ、つば広帽子 |
| 冬(6〜8月) | 北部 | 半袖、薄手長袖 |
| 冬(6〜8月) | 南部 | ニット、ジャケット、コート |
| 年間を通じて | ビーチ・砂漠 | ビーチサンダル、砂漠用ブーツ |
また、朝晩の冷えや日中の強い日差しに対応できる重ね着(レイヤード)も持参すると便利でしょう。雨季のケアンズではレインコート、他地域でも折り畳み傘を準備しておくと安心です。
オーストラリアをスムーズに観光する方法
オーストラリアをスムーズに観光するには、以下の2点を押さえておきましょう。
- ● 事前に観光ルートを決めておく
- ● 通信環境を確保しておく
事前に観光ルートを決めておく
オーストラリアは、広大な国土と離れた観光地が存在するため、事前に現実的なルート計画を立てておくのが重要です。主要都市間は距離が長く、シドニーからケアンズ間でも移動に5〜6時間かかります。マップアプリを活用し、移動時間・費用を可視化すると計画が立てやすくなります。
観光ルートを検討する際には、先ほどご紹介したモデルコース例を参考にしてみてください。
航空券や宿泊は早めに予約し、雨季・乾季や悪天候時の代替プランも準備しましょう。移動日は観光とわけ、各都市で最低2泊すると荷物や体力の負担を軽減できます。日本語ツアーやサービスを事前予約すれば、英語に自信がなくても安心です。
通信環境を確保しておく
オーストラリア観光では、安定した通信環境を確保しておくことで、安全で効率的な旅行ができるようになります。都市部と地方部で通信環境に差があり、ウルルやグレートオーシャンロードなどでは電波が不安定な場合もあります。
英語や土地勘に不安がある旅行者にとって、翻訳・地図・交通情報・緊急連絡アプリの利用は必須です。通信手段がないと、迷子やトラブル時に孤立するリスクもあります。
通信環境の選択肢は、以下の3つです。
- ● eSIM
- ● 国内キャリアの国際ローミング
- ● 現地SIM
費用対効果と利便性を重視するなら、eSIMと公衆Wi-Fiの併用がおすすめです。
eSIMについては、以下の記事で詳しく解説しています。利用するメリット・デメリットや使い方、おすすめサービスも紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。
オーストラリアの観光によくある質問
最後に、オーストラリアの観光によくある質問を2つ紹介します。
- ● オーストラリアを観光するのにビザは必要?
- ● オーストラリアで食べるべきおすすめの料理は何?
オーストラリアを観光するのにビザは必要?
日本国籍の人がオーストラリアを観光目的で訪問する場合、3か月以内であればETA(電子渡航許可)※の事前取得が必須です。ETAは2019年以降スマートフォン専用アプリ「Australian ETA」での申請が主流で、パスポートのICチップ読み取りと顔写真撮影で簡単に申請できます。
申請料は20オーストラリアドルで、処理時間は数分から最大72時間です。承認されれば1年間有効で、期間内であれば複数回入国が可能です。有効なパスポートのみが必要ですが、犯罪歴や健康状態、入国拒否歴がある場合は別途ビザ申請が必要な点には注意しましょう。
出発の2〜3週間前までに申請することが推奨されています。却下時は観光ビザへの切り替えが必要となり処理に数週間かかるため、早めに準備をしましょう。
※参考:在日オーストラリア大使館「Electronic Travel Authority (ETA 電子渡航許可)」
オーストラリアで食べるべきおすすめの料理は何?
オーストラリアで味わうべき料理には、現地発祥の伝統料理と多文化フュージョン料理があります。伝統料理ではミートパイ、フィッシュアンドチップス、デザートのラミントンやパブロワが人気です。
一方、シドニーやメルボルンでは、中華・タイ・ベトナム・インド料理や地中海・中東料理が融合した「モダン・オーストラリア料理」も体験できます。白身魚バラマンディのグリルやカンガルー肉ステーキ、カフェ文化ではフラットホワイトやアボカドトーストが定番料理です。
オーストラリアの食事については、以下の記事で詳しく解説しています。おすすめの定番グルメから支払い事情まで解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
オーストラリアでの支払いをスマートにするならGLOBAL PASSの利用がおすすめ!
オーストラリアは豊かな自然や独特な都市、他では体験できない動物とのふれあいなど、観光の魅力が豊富な国です。今回ご紹介した観光地やモデルコースを参考に、オーストラリア観光の計画を立ててみてください。
ただし、オーストラリア観光では、国内移動・食事・ツアーなど、支払い機会が非常に多く、現金でのやり取りは手間とリスクが伴います。そこでおすすめなのが世界18通貨に対応したVisaデビット付きキャッシュカード「GLOBAL PASS」です。GLOBAL PASSを使えば、オーストラリアドルを含む外貨預金(*1)をそのまま現地で支払いに利用できますので、現地での煩わしい現金両替をしなくても主要都市や観光地でスムーズに決済ができます。また利用明細がアプリで確認できるため、予算管理も簡単です。
オーストラリアの広大な国土で効率的に観光を楽しみたい人は、ぜひGLOBAL PASSの利用もご検討ください。
(*1)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。








