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【2025年版】海外移住におすすめの国とは?移住のメリットや準備・仕事などを解説!

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【2025年版】海外移住におすすめの国とは?移住のメリットや準備・仕事などを解説! 【2025年版】海外移住におすすめの国とは?移住のメリットや準備・仕事などを解説!

旅行や出張とは異なり、海外へ移住する場合は、ビザや居住地に関する情報収集、移住後の生活やお金、仕事のことなど、入念な準備が必要です。

この記事では、海外移住のメリットや注意点、海外に移住するうえで必要となるお金や仕事の準備などについて解説します。

海外移住する国を選ぶポイントやおすすめの国、各国の情報についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

海外に移住している日本人が増えている

海外に移住する日本人は増加傾向にあり、外務省の統計によると、2024年10月1日時点で海外に移住している日本人の数は、長期滞在者と永住者を合わせて129万3,097人です。(*1)

そのうち永住者にフォーカスすると、2020年からの新型コロナウイルス感染症の影響を受けずに増え続け、2024年10月1日時点で58万384人と、統計で確認できる範囲内(1989年以来)で過去最高となっています。(*2)

海外在留邦人数推計推移

(*1)ウクライナ、アフガニスタン、イラク、シリアの滞在者数は、在留邦人の安全上の理由から公表されていないため、総数に含まれません。

(*2)外務省「海外在留邦人数調査統計(令和6年(2024年)10月1日現在)

海外に移住するメリット

海外に移住するメリット

ここでは、海外移住にどのようなメリットがあるのか紹介します。

自分に合った気候で生活ができる

四季折々の気候が楽しめる日本ですが、近年では厳しい暑さや寒さ、台風、豪雨など過ごしにくさを感じることもあります。

心地よいと感じる気候は人によって異なりますが、広い世界には自分にとって日本よりも過ごしやすい気候の国もあるでしょう。

自分に合った気候の国で生活することで、体や気持ちへの負担も少なくなります。

違う国の文化を感じることができる

テレビやインターネットで日本とは違った海外の文化を見て、魅力を感じる人もいるでしょう。

実際に体感できるのは、やはり住んでみてこそかもしれません。

異文化を体感することは、多くの学びを得られるメリットにもつながります。

第二の人生を充実させることができる

文化のほかにも海外と日本ではさまざまな違いがあるため、毎日が新たな発見の連続です。

日々新しいことへ挑戦することができ、第二の人生を充実させることができます。

様々な人と関わることができる

移住先にもよりますが、海外の多くの国では異なる歴史や背景を持った人が混在しています。

考え方や価値観の多様さは日本より幅広い場合もあり、さまざまな人と関わることで、自分のこれまでの価値観をより広げることができるでしょう。

語学力を高めることができる

海外で生活すると現地の言葉はもちろん、最低でも英語でのコミュニケーションが必要になり、必然的に語学力を高められます。

相手に通じるように、発音や伝え方、身振り手振り、表情なども駆使するようになり、コミュニケーションの幅も広がるでしょう。

海外移住先を決める際のポイント

海外移住先を決める際のポイント

漠然と海外移住したいと考えていても、移住先を決められない場合には、以下のポイントを参考にしてみましょう。

治安がいいか

治安の良さは海外移住先を決めるうえで重要なポイントです。

日本は世界のなかでも治安の良い国の一つであり、日本よりも治安が良くない国での生活は防犯面で今以上に気を配る必要があります。

外務省の「海外安全ホームページ」などで治安情報を事前に確認したうえで移住先を決めましょう。

物価水準が自分に適しているか

物価が高過ぎると移住後の生活が苦しくなる可能性があります。

自分が想定している資金の範囲内で、無理なく生活できる物価水準かどうかを確認しましょう。

都市によって物価の差が大きい国もあるため、複数の都市で比較検討し確認することも大切です。

過ごしやすい気候か

長く暮らし続けるとなると気候が自分に合うかどうかも大切なポイントです。

自分にとって過ごしやすい気候の国・地域を選ぶようにしましょう。

現地の食事が合うか

現地の食事も移住での楽しみの一つですが、人によっては現地の食文化に馴染めないこともあります。

国や地域によっては野菜や果物、スパイスなどの食材も日本とは異なることもあり、自炊するにしても慣れ親しんだ食事を作れないこともあります。

その国の人がどのようなものを、どのように食べているかをインターネットなどで調べてみましょう。

医療・介護制度は充実しているか

医療・介護制度が充実していない国や地域ではなかなか安心して生活できません。

なかには医療水準が高くても、日本のような公的医療制度や介護制度がないため、高額な費用が必要になる国もあります。

外務省の「世界の医療情報」などでしっかり確認し、医療・介護体制面で安心できる国を選ぶのがおすすめです。

ビザが取りやすいか

長期で滞在する場合、滞在目的に応じたビザが必要です。

ビザ取得のための条件は国ごとに異なるため、ビザを取りやすい国かどうかも移住先を選ぶうえでの基準になります。

預金残高など、経済的な証明が必要な国もあるため、早めに手配しておきましょう。

仕事が見つけやすいか

移住する年齢や期間にもよりますが、移住先で働くことを検討している場合には、仕事を見つけやすいかどうかも大切なポイントです。

求人が多いかどうかはもとより、日本人である自分を採用してくれる職場がありそうかという観点も重要です。

移住前に語学やスキルを磨いたり、日本人への需要が多い仕事に役立ちそうな、日本語や日本料理などの技術や知識を身につけておいたりするのもおすすめです。

ただし、各種ビザ、アメリカのグリーンカードなど、国によって働ける条件や制約があるので、必ず事前に確認しましょう。

現地の人の価値観やルールを尊重できるか

日本とは異なる文化や価値観を持った人々と関われるのはメリットである一方で、現地の人の価値観やルールを尊重できなければ、移住先で人づきあいがしにくい等、何らかの不満を抱えて生活しなくてはならなくなる可能性があります。

移住先の社会に馴染むためには、現地でのルールや価値観、宗教的な考えなども尊重することが大切です。

海外移住をする際の注意点

海外移住をする際の注意点

どの国に移住する場合でも、海外移住の成功は、移住先で充実した暮らしをすることと言えるでしょう。そのためには、移住の目的を明確にして、現地の人たちとの付き合い、交流を深めて、現地社会に溶け込むことが大切です。

例えば、最低限の現地の言葉を日本で習ってから行く、現地で活かせる資格を取得して行くなどの準備もしておきましょう。

海外での生活が始まると、日本との違いにストレスを感じたり、理不尽な思いをしたりすることもあるものです。

移住する前には移住先のよい面だけでなく、悪い面に関する情報も事前に調べて認識しておくことも必要でしょう。

不便な思いをすると、日本の良さと比べてしまいがちですが、日本を飛び出すのですから、日本と同じクオリティを求めようとしないことも大切かもしれません。

海外移住するための準備

海外移住するための準備

ここからは、実際にどのような準備が必要か見ていきましょう。

中長期的な準備と、移住直前に行う準備に分けて説明します。

海外移住に向けた中長期的な準備

移住する国の語学学習

英語以外の言語が公用語となっている国では、仮に英語が通じるとしてもやはり現地の言葉でコミュニケーションを取れるかどうかは、現地の人々の印象も異なります。

日常会話程度はできるように勉強しておきましょう。

移住する国の文化や慣習の理解

実際に生活してみないとわからないこともありますが、移住後に戸惑うことのないように文化や慣習を理解しておきましょう。

実際に移住した人のコミュニティなどに参加して教えてもらうのもおすすめです。

現地通貨での貯蓄

現地通貨での貯蓄をしておきましょう。

移住する国によってはビザ取得のために銀行の残高証明が必要だったり、移住した一定期間内に現地の金融機関で銀行口座の開設が必要となったりする場合があります。

その際、現地通貨での貯蓄があれば、残高証明や送金の際に為替レートを気にする必要がありません。

これらを求められない場合でも、移住後の生活資源は日本での貯蓄である場合がほとんどでしょう。

頻繁にカード決済や現金引出しが必要になっても、現地通貨の預貯金をそのまま使えれば安心です。

海外移住の直前に行う準備

ビザを取得する

移住の目的に合わせたビザの取得が必要です。

国やビザの種類にもよりますが、一般的には書類審査や在日大使館での面接など、いくつかステップを踏む必要があり、また審査が長いこともあります。

必要書類や手順、申請から取得までにかかる期間などを入念に確認し、手配していきましょう。

パスポートを更新しておく

パスポートの有効期限と残存有効期間を確認し、必要に応じて更新しておきましょう。

移住先で有効期限が切れた場合は現地の日本国大使館または総領事館で発給申請できますが、日本でないと入手できない必要書類もあるため、注意が必要です。

パスポートの期限が1年未満の場合、パスポートの更新申請が可能なためあらかじめ更新しておくと安心です。

海外転出届を提出する

1年以上海外に移住する場合は、国民年金と国民健康保険への加入義務がなくなります。

しかしながら、提出せずに転出した場合には、国民年金保険料が未納として扱われ、年金受給権に必要となる年数のカウントに含めてもらえないため、住所地の市役所で海外転出届を提出しておくことが必要です。

将来、年金受給ができなくなる可能性もあるためきちんと手続きしておきましょう。

家の退去手続きを行う

賃貸住宅に住んでいる場合、賃貸契約でいつまでに退居の申し出が必要かを確認し、期限を過ぎる前に早めに手配を取りましょう。

同時に保険や電気・水道契約などの解約、解除も忘れず行いましょう。

海外保険の加入を検討する

現地の医療保障制度を確認し、必要に応じて海外保険の加入を検討しましょう。

移住目的や期間、移住先によって、日本から加入していける場合と、現地で民間保険に加入する場合があります。

現地で公的医療保険に加入できる場合でも、手続きが完了するまでの間は保障されません。

国によっては保障を得られるまでに数ヵ月~1年程度かかる場合もあるため民間の保険で備えておくのがおすすめです。

海外送金の準備をする

前述したように、現地で銀行口座を開設したら日本から送金しなければなりません。

銀行によってはオンラインで送金手続きできるため、あらかじめオンライン振込みができるように準備をしておきましょう。

海外移住の際に日本の金融機関について知っておくべきこと

海外移住の際に日本の金融機関について知っておくべきこと

海外移住する際に、日本の金融機関の口座を解約せずにそのままにしておこうと考える人も多いかもしれません。

しかし、1年以上日本に居住していない非居住者に該当すると、本人口座であっても利用制限を設ける金融機関が多く、なかには利用不可とする金融機関もあるようです。

移住先での生活や一時帰国したときに日本の口座にあるお金を使おうと考えている人は、移住してからも自分が考えているサービスを使えるか、移住する前に必ず確認しておきましょう。

ちなみにSMBC信託銀行は一定条件のもと非居住者でも利用できるため、海外移住する方にはおすすめです。

オンラインバンキングも充実しており、送金先の口座情報を登録したあとは、オンラインで移住先の銀行口座へ海外送金ができるなど高い利便性もあります。

海外移住を検討している人は口座開設も合わせて検討してみましょう。

移住先での各種支払いをスムーズに!口座の外貨が使えるGLOBAL PASSとは?

移住先での各種支払いをスムーズに!口座の外貨が使えるGLOBAL PASSとは? GPcardB券面

海外移住先での各種支払いには、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。

GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性からにわかに人気が広がり、累計発行枚数は40万枚を突破しています。(*3)

外貨預金が使えるGLOBAL PASS(グローバルパス)なら… アプリでかんたん!渡航先の外貨を購入! 取扱い通貨は17種類 お好きなタイミングで、必要な分だけ! 為替レートなんて気にしない!購入した外貨でショッピング&ATM出金! 手数料無料!らくらくキャッシュレス! 購入した外貨を現地のATMで引き出し! 通貨マーク

GLOBAL PASSの一番の魅力は、ご自身の外貨預金(*4)をそのまま海外での支払いに充てることができる仕組みを有している点です。

米ドルやユーロをはじめとする世界17通貨の外貨預金を、現地での支払いにそのまま使うことができます。

[ご参考:SMBC信託銀行プレスティアの外貨普通預金で取扱いのある通貨]

米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、ユーロ、スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、オフショア中国人民元(*5)、タイバーツ、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ノルウェークローネ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ

GLOBAL PASSはデビット機能を備えておりタッチ決済にも対応していることから、海外でのお買物やお食事などの際の支払いにもスムーズに対応可能です。

また現地通貨の現金が必要になった場合には、VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用して引き出すこともできます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*6)

このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があるので、渡航先でのお金の管理がしやすいほか、不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。

[ご参考:あんしんの各種サービス]

家族カード プレスティアアラートサービス 不正利用補償 お買物安心保険

詳細はこちら

海外へ移住するご予定のある方は、この機会に是非SMBC信託銀行プレスティアの預金口座を開設して、GLOBAL PASSの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

(*3)2025年8月現在

(*4)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。

(*5)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。

(*6)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。

海外移住先で仕事はどうやって見つける?

海外移住先で仕事はどうやって見つける?

海外移住を検討している人のなかには「海外で働きたい」というのが目的という人もいるでしょう。

海外で仕事を得るための主な4つの方法を見ていきましょう。

・現地採用

現地の会社に応募し、採用してもらう方法です。仕事内容にもよりますが、外国人が採用されるためには高い能力が求められることが多いです。

グローバルに展開している会社では英語力を重視されることが多いですが、現地の言葉でコミュニケーションできるとよりよいです。

・フリーランス

移住先でフリーランスとして働く方法もあります。

国や職場に縛られず、好きなことを仕事にできるメリットがあります。

・ワーキングホリデー

年齢制限がありますが、ワーキングホリデービザを発給している国は少なくありません。

一般的に期間が1年に限定されていますが、ビザ取得の難易度は低いため海外移住のスタートとしてチャレンジしてみるのもおすすめです。

・海外駐在

日本の勤務先で駐在志望をする方法もあります。

駐在の場合は、ビザ取得や住居、保険などの手続きを勤務先がしてくれる場合がほとんどです。会社によっては現地での通訳など生活回りのサポート体制も整えてくれるため、安心して移住生活ができます。

なお、どの方法にしても移住先で働くためには、就労が許可されるビザの取得が必要です。就労許可のないビザで就労した場合、罰金や退去命令などを受ける可能性もあるため注意してください。

海外移住をする際の税金はどうなる?

海外移住をすると日本での税金は発生しないと考える人もいるようです。

しかし、ケースによっては移住後にも日本への納税が必要になるケースがあるため注意しましょう。

例えば、テレワークなどで移住先から日本国内での就労をした場合や日本に所有している不動産を賃貸し、家賃収入を得た場合などには、日本の所得税がかかります。所得の種類によっては源泉徴収となるものもありますが、日本で確定申告する必要があるものもあります。

また、前述した海外転出届を提出せず、住民登録がされたままの場合には住民税がかかりますので注意しましょう。

おすすめの海外移住先

ここでは、これまで解説してきたポイントをふまえ、海外移住におすすめの国・地域をいくつかピックアップして紹介します。

ハワイ(アメリカ)

まずは海外旅行でも人気の高いハワイです。

ハワイ(アメリカ)

【特徴と魅力】

自然と街が調和したハワイは1年を通して気候が温暖で、北米のなかでも比較的治安がよいのが魅力です。

日本人の移住先として人気で、外務省の統計によると、日本人移住者先の都市別ランキングでハワイのホノルルは第9位(2024年10月1日時点)となっています。(*7)

日本人をはじめ多民族・多文化の人々が混在しているため、食事などにも馴染みやすいでしょう。

(*7)外務省「海外在留邦人数調査統計(令和6年(2024年)10月1日現在)

【注意点】

領土の狭い島であるハワイは輸入品への依存度が高いこともあり、家賃や食費など物価は高いです。

特に医療費は非常に高く、病気やケガなどで入院すると1回の入院で数百万円から数千万円が必要となる場合もあると言われています。日本の健康保険に相当する制度も保険料が高いです。

余裕を持った資金計画をするとともに、医療費対策をしておくことが必要です。

アメリカ

アメリカ

日本人の移住者が多いアメリカもおすすめです。

【特徴と魅力】

ビジネスや教育、芸術活動など様々な理由で世界中から多くの人々が集まるアメリカは、実に多様化が進んだ社会です。

日本人の移住者も多く、外務省の日本人移住者先の都市別ランキングでは、ロサンゼルス都市圏は1位、ニューヨーク都市圏は3位、サンフランシスコ都市圏は11位(2024年10月1日時点)です。(*8)

移住の目的によってはスキルアップや充実した人生を期待できるでしょう。

(*8)外務省「海外在留邦人数調査統計(令和6年(2024年)10月1日現在)

【注意点】

都市や地域によっては危険な場所も多く、治安面ではやや不安があります。またハワイ同様、物価、特に医療費は非常に高いことには注意が必要です。

移住を検討するうえで、しっかりとした目的と資金計画は欠かせません。

カナダ

カナダ

北米圏では、多文化主義国家として有名なカナダもおすすめです。

【特徴と魅力】

カナダは国民の4人に1人が外国からの移住者であるといわれ、多民族・多文化が集う国です。

加えて、高齢化進行による労働市場の希薄化を埋めるために、2022年にカナダ政府は移民の受け入れを増やす発表をしており、移住先で働きたい人にとってはチャンスかもしれません。

なお、日本に比べると犯罪発生率は高いものの、一般的に治安はよいと言われています。

また、国民皆保険制度が採用されており医療費のすべてを税財源で負担することとしているため、原則として患者の自己負担がないのは魅力でしょう。

冬場の寒さは厳しいですが、台風や地震、津波といった自然災害が少ないため過ごしやすいでしょう。

【注意点】

医療費の面では高い魅力がありますが、医療機関が非常に混雑しているためすぐに診療を受けられないことは珍しくありません。

専門医の診察を受けるまでには予約や紹介状待ちの期間を含めて数ヵ月かかることもあります。

公的医療保険に加入できるまでの医療費は全額自己負担になるため、移住後しばらくの期間の医療費対策をしておくことも大切です。

オーストラリア

オーストラリア

オーストラリアも移住先として人気です。

【特徴と魅力】

太平洋とインド洋に囲まれているオーストラリアは、温暖で過ごしやすい気候が魅力です。日本に比べて湿度が低い傾向にあり、夏でも快適に過ごしやすいです。

外務省の日本人移住者先の都市別ランキングでは、シドニー都市圏は7位(2024年10月1日時点)となっており、日本人の移住先として人気が高いことがわかります。(*9)

医療レベルや衛生状況もよいため安心して生活できるでしょう。

(*9)外務省「海外在留邦人数調査統計(令和6年(2024年)10月1日現在)

【注意点】

移住するにはビザの取得が欠かせませんが、駐日オーストラリア大使館や在大阪オーストラリア総領事館では査証などに関する質問は受け付けていないため、不明な点があれば自身でよく調べる必要があります。

まずは駐日オーストラリア大使館のウェブサイト「よくあるお問合せ」およびオーストラリア内務省のウェブサイトを確認しましょう。

移民コンサルタントなどに依頼する場合は費用が高くなる場合があるため注意が必要です。

ニュージーランド

ニュージーランド

自然豊かなニュージーランドも移住先として人気があります。

【特徴と魅力】

もともと人口が少なかったニュージーランドでは古くから移民の受け入れを行っており、多くの人種や文化が混在しています。これは個々の価値観や考え方を尊重してもらえ、移住先でも馴染みやすいメリットと言えるでしょう。

また、食文化もバラエティに富んでいるため、食事が合わずに困ることもなさそうです。

世界各国・地域の平和度を計る世界平和度指数(Global Peace Index 2024)でニュージーランドは4位に位置しており、治安面でも安心して生活できそうです。(*10)

(*10)IEP「2024 GLOBAL PEACE INDEX

【注意点】

治安が良く、温厚な人が多いニュージーランドですが、徹底した平等主義により、あらゆる特権階級主義(思想)に強く反発する傾向があるようです。

また、一般的にニュージーランド人は、人権、ハラスメント、家庭内暴力などへの関心が高く、敏感であると言われています。

例えば、子どもが言うことを聞かないときに強い口調で叱ったり、手を叩いたりするなど、「しつけ」と思ってやったことでも、一般市民の目撃情報だけで十分な告発対象となる可能性もあるため言葉遣いや発言、行動には注意が必要でしょう。

シンガポール

シンガポール

アジア圏では多民族国家のシンガポールもおすすめです。

【特徴と魅力】

いまやアジアを代表する先進国の一つとなったシンガポール。インフラや治安の良さ、税制や資産運用など数々の魅力が豊富です。

教育レベルや医療水準も高いため、家族で移住する場合でも、子どもや高齢者でも安心して生活できるでしょう。

【注意点】

年間を通じて高温多湿な気候にあるため、特に何もしなくても体力を消耗してしまいがちです。気候が合わず帰国を余儀なくされる人もいるかもしれません。

また、シンガポールへ入国する際に持ち込むタバコは数量に関係なく課税対象になります。たとえ1本でも申告しないと多額の罰金が科せられますので、喫煙する人は注意が必要です。

タイ

タイ

タイは観光地としてだけでなく、移住先としての人気も高いです。

【特徴と魅力】

治安、物価、医療水準の面でも安心して暮らしやすいタイは日本人の移住先として人気が高く、外務省の日本人移住者先の都市別ランキングでは、首都バンコクは2位(2023年10月1日時点)です。(*11)

日本でもタイ料理を好んで食べる人も多いですが、現地で本物のタイ料理を楽しめるのも魅力の一つです。

(*11)外務省「海外在留邦人数調査統計(令和6年(2024年)10月1日現在)

【注意点】

タイの物価は総じて日本より安いため移住先に選ぶ人も多いですが、昨今の社会情勢や経済成長からインフレ傾向にあります。長く移住する場合には将来的なインフレも想定して資金計画を立てることが大切です。

また、医療レベルは高く、日本語の通じる病院もあり安心ですが、タイの医療システムにより、外国人は地元企業に雇用される人でなければ公的医療保障制度が使えません。すべて自由診療となる私立病院での受診が必要となるため医療費負担が大きくなる可能性があります。

年中、高温多湿で体調を崩しやすいため注意しましょう。

中国

中国

中国は日本に近く、移住先としても人気があります。

【特徴と魅力】

中国は日本から近く、都市によって2時間半から4時間程度の飛行で行き来できます。移住したあとでも日本に一時帰国することを考えると、移動にかかる時間が短いのは魅力の一つでしょう。

駐在などで中国に長期滞在する人も多いですが、外務省の日本人移住者先の都市別ランキングでは、上海は4位となっています(2024年10月1日時点)。(*12)

食事面や生活様式でも日本と近いことは、長く生活するうえで大きなメリットです。

(*12)外務省「海外在留邦人数調査統計(令和6年(2024年)10月1日現在)

【注意点】

中国では故意かどうかを問わず、言動が法律に抵触したとみなされる可能性があることには注意が必要です。

なかには日本人の言動に対して敏感な人も多いため、節度ある言動が必要です。

香港

香港

日本との距離の近さでは香港もおすすめです。

【特徴と魅力】

香港では国際的なビジネス、金融、商業の中心地として多様な文化と人々が共存しています。

日本とのアクセスの良さや治安の良さ、税制や資産運用など数々の魅力が豊富です。教育や医療レベルも高いため、家族での移住でも安心です。

食事面や生活様式が日本と近いのも大きなメリットでしょう。

【注意点】

香港の医療に関するクオリティは高く、日本語が通じる医師・看護師のいる病院も多いため安全ですが、医療費は一般的に高額です。日本のような公的医療保険がないため全額自己負担となることには注意が必要です。

民間保険会社の医療保険などでの備えをしておくことが必要でしょう。

ドイツ

ドイツ

ヨーロッパではドイツもおすすめの移住先の一つです。

【特徴と魅力】

公用語はドイツ語ですが英語を話せる人が多いため、ドイツ語を習得するまで英語でコミュニケーションしやすいのは移住するうえで心強いでしょう。

ドイツに拠点を置く日系企業も多く、移住先で仕事をしたい人には採用されるチャンスを得られるかもしれません。

ドイツは日本との外交関係も良好で、年金制度の二国間保障協定や運転免許証の切替制度など、生活をするうえで大切な制度を円滑に進めやすいメリットがあります。

【注意点】

ドイツはヨーロッパのなかでも治安がよい国の一つですが、近年では難民受け入れをはじめ、さまざまな政策に反対するデモが行われることも多く、暴徒化することもあります。

交通マヒや窃盗など間接的に影響を受ける可能性もあることから、常日頃から安全に配慮し、気を引き締めて生活する必要があります。

フランス

フランス

芸術や料理を楽しみたい人はフランスがおすすめです。

【特徴と魅力】

フランスはドイツと並ぶヨーロッパの経済大国です。日系企業も多く、移住先で仕事をしたい人には採用されるチャンスがあるかもしれません。

また日本との社会保障条約や租税条約も締結されているメリットもあります。

医療レベルも高く、国民皆保険制度なので、医療・医療費面でも安心です。

【注意点】

都市や地域によっては、治安に関して不安なところもあります。

近年ではテロの標的となったと考えられる出来事も発生しています。このほか、頻繁にデモが行われるため、安全面での警戒が必要となります。

また、ヨーロッパのなかでも物価が高めであるため、生活資金をしっかり準備しておくことが大切です。

イギリス

イギリス

ヨーロッパではイギリスへの移住も人気です。

【特徴と魅力】

ヨーロッパのなかで、日本人の移住者が最も多いのがイギリスです。(*13)

伝統と多様な文化、国際金融やビジネス、ハイレベルな教育、芸術などバラエティに富むイギリスでは、さまざまな移住目的に対応できるメリットがあるため充実した移住生活を送ることができそうです。

(*13)外務省「海外在留邦人数調査統計(令和6年(2024年)10月1日現在)

【注意点】

医療機関は公立と私立に分かれています。

公立病院は自己負担なく受診できるのが利点ですが、総合医(かかりつけ医)の紹介状がないと受診できません。また予約できるまでに長い期間を要することもあることから、私立病院での受診が必要になることも少なくありません。

私立病院は医療費が高いため、民間保険会社の医療保険などでの備えが必要です。

スイス

スイス

ヨーロッパのなかでは、治安面で安心なスイスもよいでしょう。

【特徴と魅力】

アルプスの自然豊かなスイスは永世中立国としても知られており、移住するうえでも魅力的です。

公用語は地域によって英語、フランス語、ドイツ語、ロマンシュ語の4言語に分かれており、国際色豊かです。

またイタリア、ドイツ、オーストリア、フランス、リヒテンシュタインの5ヵ国と接していて交通の便もよいことから、ヨーロッパ内での旅行も楽しみやすいでしょう。

【注意点】

スイスは、ヨーロッパで一番と言われるほど物価が高い国です。

賃金も高めなのでスイスで働く人には対応は難しくないかもしれませんが、学業やリタイア生活を目的として移住する場合は、余裕を持って資金準備をすることが大切です。

ノルウェー

ノルウェー

自然豊かなノルウェーも魅力的です。

【特徴と魅力】

生活の質が高く、治安面でも良好なノルウェーは、のんびり暮らすのに魅力的な国です。

シェンゲン協定締約国としてヨーロッパの同加盟国との行き来を自由におこなえます。このため、他のヨーロッパの国々を旅行して回るのには好都合と言えるでしょう。

物価は都市によってまちまちであることから、移住する場合は物価が低めの都市を選ぶとよいでしょう。

【注意点】

冬が長く、寒さが極めて厳しいことには要注意です。摂氏マイナス20度を下回ることもあります。

イースターやクリスマスなどの長期休暇の時期は医療機関で働く医師や看護師も長期休暇を取るため、受診困難な場合もあります。

基本的に医薬品の大部分は、医師の処方箋なしでは購入できないため、長期休暇と重なるときには特に健康面に注意しましょう。

スウェーデン

スウェーデン

北欧家具や暮らし方で人気のあるスウェーデンもおすすめです。

【特徴と魅力】

福祉国家として知られているスウェーデンは、外国からの移住者に対する支援サービスも手厚いです。

1年以上の滞在許可取得者は、税務署において住民登録をおこなうことにより、日本のマイナンバーに相当する「パーソナルナンバー」が付与され、各種社会保障制度の給付の対象になるので安心です。

自身の生活だけでなく、子どもを育てるためにも多くのメリットを得られそうです。

【注意点】

北緯55度から70度の高緯度に位置するスウェーデンでは、夏と冬の日照期間に大きな差があります。10月中旬頃~2月頃までは太陽を見ない日も多く、日照時間不足による精神的な健康障害も多いため注意が必要です。

よほどの重篤患者でなければ、救急外来でも3~5時間程度は待たされることもあります。

デンマーク

デンマーク

北欧のなかでもデンマークは平和度が高いのが魅力です。

【特徴と魅力】

世界各国・地域の平和度を計る世界平和度指数(Global Peace Index 2024)では、デンマークは8位に位置しています。(*14)

「ヒュッゲ(心地よい雰囲気)」という特有の文化があり、人との付き合いを大切にする人が多いため、移住先での充実した人生を期待できるメリットもあります。

公用語はデンマーク語ですが、国民の英語レベルも高いため、移住後しばらくの間は言葉で困ることもなさそうです。

(*14)IEP「2024 GLOBAL PEACE INDEX

【注意点】

長期滞在に必要なビザ取得の難易度は高めです。

最も一般的な手段はデンマークでの就職先を見つけることと言われています。デンマークへの移住を検討する場合には、就職先を探したり、起業プランを立てたりすることが最優先になりそうです。

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