【2025年版】ユーロへのおすすめの両替方法を徹底解説

円からユーロへの両替は手数料が嵩みがちです。
このため、ヨーロッパへの旅行や出張・赴任、留学などでユーロへ両替をする際は、手数料や為替レートを確認し、少しでも条件のよい方法を選択するのがおすすめです。
この記事では、円をユーロへ両替する場合の主な方法と、それぞれの方法のメリットやデメリットに関して解説していますので、是非参考にしてください。
そもそもユーロへの両替は必要?
ヨーロッパ(ユーロ圏)ではキャッシュレス化が進んでおり、国際ブランドの付いたデビットカードやクレジットカードが広く一般的に利用されています。
しかしながら、ドイツ等、現在のところ日本よりもキャッシュレス普及率が低い国も散見されます。またキャッシュレスが広く浸透している国でも、状況や金額によってはカード決済が利用できず、ユーロの現金が必要となることがあります。
現金が必要なケースとしては例えば、現地でのタクシーやバスの利用、あるいは屋台や露店での買物に際しての支払いなどが考えられます。
また、ヨーロッパの国々では一般的に、ホテルやレストランの料金にはあらかじめサービス料が含まれていますが、優れたサービスを受けた際などに御礼としてチップを渡す場合には、同様に現金が必要になるでしょう。

ユーロの現金を用意する方法には、いくつかの選択肢があります。
現地での支払いで現金しか使えないケースに備えて、ユーロの現金の準備方法を確認しておきましょう。
ユーロの基本情報

ユーロの概要
ユーロ(EUR)は、欧州中央銀行(ECB)が管理する単一通貨で、ヨーロッパの20か国で正式に導入され、使用されています。(*1)
補助通貨単位はセント(CENT)です。
なお、ユーロの紙幣および硬貨の種類は、以下の通りです。
- 紙幣
- 5、10、20、50、100、200、500ユーロ
- 硬貨
- 1、2、5、10、20、50セント、1、2ユーロ
ユーロが使える国
ユーロは、27か国あるEU加盟国のうち20か国で正式に導入され、使用されています。
このほか、モナコやバチカン、モンテネグロなど、EU加盟国以外でもユーロを使っている国、地域があります。
[ユーロが正式に導入されている国](*1)
ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、スペイン、ポルトガル、ベルギー、オーストリア、アイルランド、フィンランド、ギリシャ、クロアチア、ルクセンブルク、マルタ、スロバキア、スロベニア、エストニア、リトアニア、ラトビア、キプロス
一方で、EU加盟国のうち、デンマーク、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スウェーデンではユーロは導入されていません。(*1)
(*1)2025年5月現在
ユーロ現金の準備方法とそれぞれのメリット・デメリット

ここからは現地で使うユーロの現金を準備する主な方法(5種類)と、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
(1)デビットカードを使って、現地のATMでユーロの現金を引き出す

デビットカードでユーロの現金を準備するメリット
ユーロ圏の各国であれば、VisaやMastercardなど国際ブランドのデビットカードを使って、現地の空港や銀行、市中に設置されているATMでユーロの現金を引き出すことが可能です。
デビットカードは残高不足であると支払いができないため、この特性を上手く活用すれば使いすぎを防ぐことができます。また、利用したタイミングで銀行口座から利用額が引落とされることから口座残高の増減がすぐに確認できて便利です。
このほか、キャッシュレス決済に利用できるので多額の現金を持ち歩かなくても済む、あるいはクレジットカードと異なり借入金利がかからないといったメリットもあります。
おすすめは、ユーロ預金からユーロの現金を引き出せるデビットカード
デビットカードには、銀行の円預金口座だけでなく外貨預金口座にも紐づいているものがあります。
このタイプのメリットは、口座の外貨を現地で使える点です。事前に口座にユーロを入れておけば、ヨーロッパ(ユーロ圏)に渡航した際、現地のATMで現金として引き出すことができます。
ちなみに円預金口座にのみ紐づいているデビットカードを使って現地のATMでユーロの現金を引き出す場合、現地での利用額が利用日のレートで円換算されて口座から引落とされますが、そのレートには2-4%程度の為替手数料が含まれているのが一般的です。
一方、外貨預金のユーロを現金として引き出せるデビットカードであれば当然、引き出しに際して円からユーロへの通貨交換は発生しません。このため、引き出しの都度為替レートを気にする必要はありませんし、引き出しのタイミングで為替手数料が徴収されることもありません。
なお、いずれのタイプのデビットカードであっても、原則として口座残高以上の金額を引き出すことはできない点、またATM利用時に手数料が徴収されるケースがある点には注意が必要です。
(2)クレジットカードを使って、現地のATMでユーロの現金を引き出す
クレジットカードを使えば、デビットカード同様、現地のATMでユーロを引き出すことができます。
ユーロの現金を持ち歩く必要がないのは、デビットカードと共通するクレジットカードのメリットでしょう。利用時の為替レートによっては、銀行や両替所で両替するよりもお得にユーロの現金を入手できる可能性もあります(反対に割高になることもあります)。
なおクレジットカードを利用した現金の引き出しは一般的にキャッシングと呼称されており、借り入れに相当することから利息相当分の手数料がかかります。
引き出したユーロは利用日の実勢レートで円に換算され、その他のクレジットカードの利用額と一緒に後日請求されます。このほか、ATMによっては、利用時にATM利用手数料が徴収される場合があることを考慮しておきましょう。
(3)海外でユーロに両替する
もちろん、渡航後に現地で両替することも可能です。
現地で両替する場合には、不要なトラブルを避けるためにも、安全性を優先し、公認の両替所や銀行、デパート、大手ホテルチェーンなどを利用するのがよいでしょう。
なお、観光地などでは街中で両替所を見かけることも少なくありませんが、これらには非公認の両替所が含まれているため、注意しましょう。
(4)国内または海外の空港でユーロに両替する
日本国内または海外の空港にある両替所で両替をするのも一つの方法です。
一般的に取扱いのある通貨の種類が多い点や、市内の銀行や両替所に赴かなくても必要な外貨が入手できる点は、空港内の両替所を利用するメリットと言えるでしょう。
その一方で、手数料が比較的高いのはデメリットでしょう。
また、深夜や早朝に発着する場合は両替所の窓口が閉まっていたり、シーズンによっては両替所に長い行列ができていたりと、状況によっては思い通りに両替できない可能性もある点には注意が必要です。利用を検討する際は、あらかじめ営業時間などを調べておき、時間に余裕を持って行動するよう心掛けましょう。
(5)日本国内でユーロに両替する
日本国内の銀行や外貨両替所、金券ショップなどでユーロへ両替する方法もあります。
銀行は一般的に信頼性が高く、安心して両替できる点がメリットです。外貨両替窓口の設置に加えて、事前に申込をすることで外貨を自宅へ宅配してくれるサービスを提供している銀行もあります。(宅配の場合は送料相当額が追加でかかることがあるので注意が必要です。)
ただし、キャッシュレス化の進行やAML(アンチ・マネー・ローンダリング)上の負荷などを背景に、メガバンクを含む多くの銀行が、外貨両替のサービスを縮小・撤退する傾向にあります。このため、お住まいの地域などによっては、銀行を利用してユーロへ両替するのは難しいかもしれません。
一方、外貨両替所は一般的に、取扱う外貨の種類が多いのが特徴です。店舗にもよりますが、大抵の場合営業時間が銀行よりも長い点はメリットと言えるでしょう。
ただし、提携している銀行の口座保有者であることの証跡を提示することで両替手数料の割引をするなど、条件付きでコストを差別化している両替事業者も割と多く、手数料の比較・検討がしづらい点はデメリットと言えそうです。
ユーロへの両替にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

ユーロ圏で使うユーロの現金を準備するには、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSを利用するのがおすすめです。
GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性から海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がり、発行枚数は40万枚を突破しています。(*1)
GLOBAL PASSの一番の魅力は、ご自身の外貨預金(*2)をそのまま海外での支払いに充てることができる仕組みを有している点です。ユーロをはじめとする世界の17通貨の外貨預金を、現地での支払いにそのまま使うことができます。
GLOBAL PASS を使えば、ユーロの現金を、VisaまたはPLUSマークのついた現地のATMを利用して引き出すことができます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*3)
また、GLOBAL PASSはデビット機能を備えておりタッチ決済にも対応しているため、ユーロ圏でのお買物やお食事などの際の支払いにもスムーズに対応可能です。

このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知が届くため、旅行中もお金の管理がしやすく、また不正利用があった際の注意喚起にも役立つことでしょう。
[ご参考:あんしんの各種サービス]

ユーロ圏へ渡航するご予定のある方は、是非この機会にSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みを検討してみてはいかがでしょうか。
[ご参考:SMBC信託銀行プレスティアの外貨普通預金で取扱いのある通貨]
ユーロ、英ポンド、スイスフラン、ノルウェークローネ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ、米ドル、カナダドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、シンガポールドル、香港ドル、オフショア中国人民元(*4)、タイバーツ、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ
(*1)2025年5月現在
(*2)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*3)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。
(*4)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。
ユーロへの両替の手数料比較

円をユーロへ両替する際には、ニュースなどで報じられている為替レートに為替手数料を加算した、いわゆる両替レートが適用されます。
両替にかかる手数料は各事業者が通貨ごとに決定してるため、両替レートは、利用する業者や両替する通貨によって異なります。また、日本国内で外貨の現金を取り扱うのにはコストがかかるので、両替レートは、外貨預金へ預入する際のレートなどと比べると2-5%程度、手数料が割高になることが多いようです。
このため、円をユーロへ両替する際は、各事業者の両替レートを確認・比較して、最適な両替方法を選ぶことをおすすめします。
なお、両替レートに含まれる為替手数料は、両替をする場所や方法によってさまざまです。ここでは国内の主な外貨両替機関の手数料の傾向と比較ポイントを紹介します。
[外貨へ両替できる機関や方法と、手数料の傾向・比較ポイント]
- 銀行
-
- ● 手数料が比較的高いところが多い
- ● 外貨両替を廃止・縮小している銀行が多い
- ● 両替専門業者と提携している場合は、提携先の為替手数料となる
- 空港
-
- ● 手数料が比較的高いところが多い
- ● 店舗により手数料が異なる
- 両替所
-
- ● 一般的に空港等より手数料が安い
- ● 提携先や両替方法(店舗・オンラインなど)によって手数料が異なる
- ● 安全な店舗を選んで利用することが必要(わざと紙幣の数をごまかしたり、偽造紙幣が混ざっていたりするケースもある)
- 金券ショップ
-
- ● 一般的に空港等より手数料が安い
- ● 店舗や通貨の在庫状況により手数料が異なる
- デビットカード
-
- ● 円預金を支払いの原資とする場合、VisaやMastercardなど、国際ブランドが決める基本レートにカード発行会社の事務手数料(*5)が加算される
- ● ATM利用手数料がかかる場合がある
- クレジットカード
-
- ● VisaやMastercardなど、国際ブランドが決める基本レートにカード発行会社の事務手数料(*5)が加算される
- ● 返済日までの借入利息がかかる
- ● ATM利用手数料がかかる場合がある
(*5)名称は金融機関により異なります。
まとめSUMMARY

海外でもデビットカードやクレジットカードが利用できるケースが増えています。
しかし、現金が必要となる場面は意外と多いため、ユーロ圏へ赴く際にはあらかじめ、あらかじめユーロ現金を準備しておく、あるいは必要に応じて準備できるようにしておきましょう。
安全で便利、かつお得にユーロの現金を用意するには、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。GLOBAL PASSはデビット機能を備えた国際型キャッシュカードでありタッチ決済にも対応しているため、ユーロの現金の引き出しだけでなく、お買物やお食事の際のキャッシュレス決済にも便利にお使いいただけます。
ユーロ圏へ渡航するご予定がある方は、是非SMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みをご検討ください。