海外でのデビットカード決済はDCC?現地通貨?利用時の選択についてわかりやすく解説

海外旅行の際に便利なプレスティアのGLOBAL PASSは、Visaのデビットカードが一体になったキャッシュカード。現地で慌てないために、ここでは海外におけるGLOBAL PASSの具体的な使用方法について触れておきたい。
DCC決済(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)とは?
近年、海外の観光地や都市部で目立ってきたのは、カードを使う国の通貨とは異なる通貨での支払いや海外ATMでの現金引出しの際に決済通貨を選択できる「外貨建て決済サービス(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン、以下DCC)」という決済方法。DCCを選んだ場合、支払額は顧客が選択した通貨に加盟店が定めたレートで換算され、その金額が顧客の決済口座から引落される仕組みだ。DCCで適用される換算レートは、カード会社等が定める一般的な換算レートよりも割高になるケースが多いようなので、注意しよう。
現地通貨決済とDCC決済との選択が求められた場合には…。
海外のVisa加盟店(店舗、ATM、オンラインショッピング)によっては、支払いの際に、「現地通貨による決済」か「DCCによる決済」かの選択を求められることがある。
海外ATMで現金を引出す場合を例に解説するので、参考にしてほしい。海外ATMを利用する際、下記のような画面※が表示されることがある。

※画面はあくまで一例です。金融機関やATMにより表示される内容は異なります。
画面右下の「ACCEPT CONVERSION」を選択するとDCCによる決済となり、加盟店が定めたレートで日本円に換算された金額が円預金口座から引落される。ATMでの引出しの場合、現金を受取った後では決済通貨の変更ができないので、画面上に支払通貨の選択ボタンなどが表示されていたら、よく確認したうえでボタンを押すように。
適切な決済方法を選択して、GLOBAL PASSをスマートに使いこなそう!
通常、GLOBAL PASSでの支払いで現地通貨での決済を選択した場合には、プレスティアの取扱通貨であれば、口座の外貨から支払がおこなわれる。また、プレスティアの取扱通貨以外の通貨の場合は、Visaが定めたレート+3%の手数料で日本円に換算され、円預金口座の残高から支払がおこなわれる。
「せっかく渡航先の現地通貨で外貨預金をしておいたのに、円普通預金の残高から引落された」といったことにならないよう、端末の操作は慎重におこなうようにしよう。中にはDCC決済しかできないという店もあるようだ。レシートに現地通貨建てでの利用金額以外に、円換算額や円換算レートが記載されていたら、DCC決済の可能性が高い。少しでも不明な点がある場合は、その場で店員などに確認することが大切。
海外出張などで出張費の精算を円貨で行う場合には、あえてDCC決済を選択するという方法もある。このようにDCC決済には利点もあるので、賢く選択しよう。
プレスティアなら貯めた外貨を海外で使える
GLOBAL PASSなら、あらかじめ口座に渡航先の通貨を預けておけば、現地で口座の外貨で支払いができる。外貨預金口座から即時引落されて手数料がかからない。但し、支払いの際に「DCCによる決済」※を選択した場合には、加盟店が定めたレートで円換算された額が円口座から引落されるので、注意しよう。
※「DCCによる決済」は、口座の外貨が不足した場合に支払額の全額が円預金口座から引落しされる「外貨フルバック」機能とは異なります。
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- 2024年6月現在