中国で日本のクレジットカードは使える?対応ブランドや決済事情、渡航前の準備を解説
中国は世界トップクラスのキャッシュレス社会であり、独自の決済システムが広く普及しているため、他の国とは支払い事情が大きく異なります。
そのため「日本のクレジットカードは使えるの?」「決済手段として何を準備すれば良い?」と気になっている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、中国の決済事情や準備すべき支払い手段について解説します。
また、渡航前に確認しておきたいポイントや注意点もまとめています。
この記事のポイント
- ● 中国におけるクレジットカードや現金などの決済事情を解説
- ● 現地で主流のアリペイやウィーチャットペイ、銀聯カードについて紹介
- ● レストランやホテルなどの場所別に利用できる支払い手段を紹介
※本記事に記載の内容は、2026年9月現在の情報に基づくものです。
中国で日本のクレジットカードは使える?現地の決済事情
まずは、中国におけるキャッシュレス決済事情について解説します。
日本のクレジットカードが使えるのは一部のお店のみ
中国において、日本のクレジットカードが使えるのは一部のお店に限られています。
具体的には、外資系のホテルやレストラン、空港の免税店などでは利用できます。
しかしながら、街中の飲食店やコンビニ、中規模以下のホテルなどでは、日本のカードでは決済できないことが少なくありません。
そのため、中国へ渡航する際にカードを複数枚持参したとしても、現地での支払いに利用できない可能性があると認識しておきましょう。
もしクレジットカードを持っていくならVisaかMastercardがおすすめ
もし中国にクレジットカードを持参するなら、国際ブランドはVisaまたはMastercardがおすすめです。
中国国内でクレジットカードを直接利用できる店舗は限定的ですが、外国人向けホテルや大型商業施設ではVisaやMastercardに対応しているケースが多く見られます。
また、現地で主流なアリペイやウィーチャットペイというスマホ決済にクレジットカードを紐付ける際も、この2大ブランドであれば通常はスムーズに登録できます。
現金は使えないことが多い
中国では、現金でお会計をしようとするとお店によっては断られるケースもあるようです。
その背景には過去に偽札が多く流通した事情があり、受け取る際に店員が偽札チェックの確認が必要になる場合があります。
また、社会全体でキャッシュレス化が急速に進んで現金払いをする人が減ったため、お釣りを潤沢に用意していないお店も存在します。
加えて、前述の通り日本のクレジットカードでも買い物ができない可能性があるため、渡航の際、スマホ決済など代替手段の準備は必須と考えて差し支えないでしょう。
中国ではスマホ決済と銀聯カードが主流
中国における決済の二大巨頭となっているのが、キャッシュレス決済アプリと中国独自のカードである銀聯(ユニオンペイ)カードです。
ここでは、それぞれの特徴について分かりやすく解説します。
アリペイ(Alipay)やウィーチャットペイ(WeChat Pay)とは?
アリペイ(Alipay / 支付宝)とウィーチャットペイ(WeChat Pay / 微信支付)は、中国で圧倒的なシェアを誇るスマホ決済アプリです。
日本人観光客も、日本の電話番号やパスポート情報、クレジットカード番号などを登録し、所定の本人確認を済ませれば誰でも利用できます。
決済する際は、店舗のレジに提示されたQR(*1)コードをスキャンするか、自分のQRコードを読み取ってもらうだけで支払いが完了します。
レストランやホテル、ショッピングモール、公共交通機関などほとんどの場所で利用可能です。
なお、アリペイやウィーチャットペイの登録方法について詳しく知りたい場合は、以下の記事をご参照ください。
(*1)「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。以降の「QRコード」も同様となります。
銀聯(ユニオンペイ)カードとは?
銀聯(ユニオンペイ)とは、中国発祥の国際ブランドです。
銀聯カードは現在まで90億枚以上が発行されたとされ、中国で最も広く使われています。
VisaやMastercardが使えない店舗でも、銀聯カードであれば問題なく決済できるケースがほとんどです。
日本国内でも、一部のクレジットカード会社を通じて銀聯ブランドのクレジットカードやプリペイドカードを発行することが可能です。
アリペイやウィーチャットペイが利用できなかった場合に備え、予備の決済手段として用意しておくと良いでしょう。
中国へ渡航するならGLOBAL PASSがあると便利!
中国の特殊な決済事情に対応し、現地で不便に感じる機会を少しでも減らしたい人におすすめしたいのが、SMBC信託銀行プレスティアが発行するデビットカード「GLOBAL PASS(グローバルパス)」です。
ここでは、GLOBAL PASSの具体的なメリットを4つ紹介します。
アリペイ(Alipay)やウィーチャットペイ(WeChat Pay)に紐付けられる
アリペイやウィーチャットペイには、Visa、Mastercard、JCB、Diners Club、Discoverのクレジットカードもしくはデビットカードを登録可能です。
GLOBAL PASSにはVisaデビット機能が搭載されているため、アリペイやウィーチャットペイへ簡単に紐付けることができます。(*2)
あらかじめアプリにカードを登録しておけば、現地の飲食店やスーパー、タクシーなどを利用する際、提示されたQRコードをスマートフォンで読み取るか、アプリに表示した支払用QRコードを店員に読み取ってもらうことで、支払いを済ませられます。
事前に現地で使う中国人民元を準備できる
GLOBAL PASSはSMBC信託銀行プレスティアのキャッシュカードですが、このプレスティアでは全17通貨の外貨預金(*3)を預け入れることができます。
もちろん中国人民元(オフショア中国人民元(*4))も対象で、渡航前に中国人民元を購入しておくことも可能です。
現地でGLOBAL PASSを使ってデビット決済を利用した際、口座の中国人民元から直接引き落としが行われるため、予算の管理もしやすいです。
海外出張や長期の滞在を予定している場合でも、計画的に資金を活用することが可能になります。
さらに、オフショア中国人民元を含む対象の17通貨を購入する際の為替手数料は、SMBC信託銀行プレスティアの「為替手数料無料プログラム」の適用により、いつでも無料になります。(*5)
[ご参考:SMBC信託銀行プレスティアの外貨普通預金で取扱いのある通貨]
米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、ユーロ、スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、オフショア中国人民元(*4)、タイバーツ、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ノルウェークローネ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ
(*2)中国国外で発行されたクレジットカードやデビットカード(GLOBAL PASSを含む)をアリペイ・ウィーチャットペイに登録して支払いを行う場合、アリペイ・ウィーチャットペイにより、決済額に対してサービス手数料が加算される場合があります。詳細については各サービスの公式サイトおよび後述「中国渡航前に知っておくべき決済に関する確認ポイント」をご確認ください。
(*3)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*4)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。オフショア中国人民元などの新興国通貨のお取引は、先進国通貨よりも相対的に大きなリスクが内在します。
(*5)「為替手数料無料プログラム」の適用条件についてはこちらをご参照ください。
デビット機能やタッチ決済にも対応している
GLOBAL PASSはデビット機能を搭載しているため、決済したその場で口座から代金が引き落とされます。
クレジットカードのように後日まとめて請求が来て残高不足になるといった心配もありません。
また、Visaのタッチ決済にも対応しており、カードを専用端末にかざすだけでスピーディーに支払いが完了します。
暗証番号を入力したりサインを書いたりする手間を省けるのも利点です。
中国人民元を手数料無料で引き出せる
キャッシュレス化が進む中国ですが、万が一のためにいくらか現金を手元に持っておきたいという場面もあるでしょう。
GLOBAL PASSがあれば、中国国内に設置されているVisaやPLUSマークの付いたATMから、現地通貨の中国人民元をその場で直接引き出すことが可能です。
さらに、その際の海外ATM手数料は無料です(*6)。
現地で急に現金が必要になった際にも、余分なコストを払うことなく引き出すことができます。
(*6)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。
【場所別】中国での決済事情
続いて、場所別に中国の決済事情について解説します。
なお、中国で実際に利用できる支払い方法について詳しく知りたい場合は、以下の記事をご参照ください。
レストランやカフェ
中国のレストランやカフェでは、テーブルでのスマホ決済が主流です。
テーブルに貼られたQRコードをスキャンし、オンラインメニューから注文をしてそのままアリペイやウィーチャットペイで支払いまで完了させるという流れが一般的です。
紙のメニューが存在しない店舗も中にはあるため、スマホがないと注文すらできない可能性もあります。
また、日本のクレジットカードが使えるレストランも限られているため、飲食店を利用する場合はスマホ決済アプリをあらかじめ準備しておきましょう。
商業施設やショップ
北京や上海、広州といった都市部にある大型ショッピングモールやデパートなどでは、日本のクレジットカードが使える店舗も多少は存在します。
ただし、それでも中・小規模のお店や個人経営のお店などでは、スマホ決済しか受け付けてくれないケースが多いです。
そのため、商業施設でショッピングを楽しむ際は、メインでアリペイやウィーチャットペイを利用すると良いでしょう。
予備の決済手段として、Visaデビット機能が付いたGLOBAL PASSを用意しておくのがおすすめです。
コンビニやスーパー
コンビニやスーパーマーケットなどでも、スマホ決済が基本となります。
現金で支払おうとしても、レジにお釣りの用意がなかったり店員が現金の扱いに慣れていなかったりして手続きに時間がかかることがあります。
また、スーパーやコンビニはレジが混雑することもあるため、スムーズに会計を済ませるためにもスマホ決済を利用するのが良いでしょう。
ホテル
中国国内の外資系ホテルや高級ホテルなどでは、デポジットや宿泊費の支払いに日本のクレジットカードを利用できるところも多いです。
しかし、地方都市にある格安ホテルやローカルなビジネスホテルなどの場合は、海外発行のクレジットカードに対応していないケースがほとんどのため注意が必要です。
そのようなホテルに宿泊する際は、宿泊費の事前決済を完了させておくか、スマホ決済に対応しているか事前に予約サイトで確認しておくことをおすすめします。
地下鉄やタクシー
多くの場合、地下鉄の乗車券を購入する際も、アリペイやウィーチャットペイが利用できます。
そのほか、現金や銀聯カードも使用可能です。最近だと、クレジットカードやデビットカードのタッチ決済で乗車できるところも増えているようです。
また、タクシーを利用する際も、配車アプリ経由の乗車であればアプリ内で自動決済が完了します。
香港・マカオの決済事情の違い
同じ中国でも、特別行政区である香港やマカオは、通貨や決済事情が大きく異なります。
香港では、オクトパスカードと呼ばれる交通系ICカードやクレジットカード、現金(香港ドル)が広く流通しています。
マカオでも同様に、マカオパスカードやクレジットカード、現金(マカオ・パタカ、香港ドル)が主流です。
中国本土とともに香港・マカオも渡航する場合は、準備すべき決済手段や通貨についてしっかり確認しておきましょう。
中国渡航前に知っておくべき決済に関する確認ポイント
ここでは、中国渡航前に確認しておきたいポイントについて紹介します。
なお、中国観光で注意すべきポイントについて詳しく知りたい場合は、ぜひ以下の記事をご参照ください。
複数の支払い手段を用意しておく
中国滞在中は、単一の決済手段だけに頼るのは避けるべきです。
万が一、スマートフォンの通信障害やバッテリー切れ、アプリのアカウント制限などが起きた場合、事象が解決するまでの間、全ての支払いができなくなってしまう恐れがあるためです。
よって、アリペイとウィーチャットペイの両方に登録するだけでなく、クレジットカードやデビットカード、少額の現金など、複数の支払い手段を準備しておきましょう。
200元を超える決済には3%の手数料が発生する
中国以外で発行されたクレジットカードやデビットカードをアリペイやウィーチャットペイに登録して中国国内で利用する場合、1回あたり200元を超える決済をすると、原則として決済金額全体に対して3%の手数料が発生します。
200元以下の買い物であればこの手数料はかかりません。
そのため、数千元クラスのホテル代を支払ったりお土産をまとめ買いしたりする際は、可能であれば他の決済手段で支払うと良いでしょう。
余計な手数料を節約できます。
アプリのダウンロードとカードの紐付けは日本国内で済ませる
アリペイやウィーチャットペイのアプリをインストールし、日本の携帯電話番号で登録を行う際、本人確認のためにSMSによる認証コードの受信が必要となります。
中国に到着した後に登録しようとすると、現地のローカル回線ではSMSが届かなかったり、データローミングの不具合で設定できなかったりする可能性があります。
また、パスポートの写真を撮影してアップロードする認証も数時間〜半日かかることがあるため、日本を出発する前に登録を済ませておくのが望ましいです。
スリや置き引きに気を付ける
中国は街中に監視カメラが多く設置されており、治安は比較的落ち着いているとされます。
しかし、外国人観光客を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪のリスクは、ゼロではありません。
そのため、テーブル上にスマホを置きっぱなしにする、バッグの浅いポケットに入れるといった行為は控えましょう。
首からストラップで下げるなどして、盗まれない・失くさない対策をとることが何よりも重要です。
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海外旅行お役立ち記事
中国の決済事情に関するよくある質問
最後に、中国の決済事情に関するよくある質問を紹介します。
日本で発行されたクレジットカードは中国で使えますか?
日本で発行されたクレジットカードは、多くの場合、中国国内の高級ホテルや空港、一部の大規模商業施設であれば直接使用することが可能です。
しかし、街中の一般的な飲食店やスーパー、個人商店などでは端末自体が設置されていないこともあり、使用できないと考えたほうが良いでしょう。
普段から日本で使用しているカード類は、QRコードの決済アプリに紐付けすれば中国でも活用できます。
中国に現金はいくら持っていくべきですか?
一般的には、カード類やスマホ決済を事前に準備している場合、現金はほとんど必要ありません。
中国国内では現金の利用率が著しく低いため、多額の現金を用意しても帰国時に円に戻す手数料で損をする可能性もあります。
どうしても心許ないという場合は、100元ほど持っておくと良いでしょう。
中国でJCB、American Expressは使えますか?
JCBやAmerican Expressは、対応している場所がVisaやMastercardよりも限られています。
そのため、持っていっても使用できないことがほとんどかもしれません。
ただし、アリペイであればJCBのカードもAmerican Expressのカードも登録が可能です。
使用したい場合は、決済アプリに紐付けするのがおすすめです。
中国ではVisa、Mastercardは使えますか?
VisaやMastercardは、高級ホテルや国際空港などの外国人向けの施設であれば利用できるところもあります。
しかし、中・小型の店舗やスタンダードクラスのホテル、公共交通機関などでは使えないことがほとんどです。
そのため、VisaやMastercardはQRコードの決済アプリに登録して、そちらをメインで利用しましょう。
カード本体は予備の決済手段として携帯するのがおすすめです。
渡航前にクレジットカードについて確認すべきことは何ですか?
中国に出発する前に、以下の3つのポイントを必ずチェックしておきましょう。
- ● 有効期限:旅行中にカードの期限が切れることがないか
- ● 海外利用制限の確認:海外からの急なアクセスで不正利用防止システムが作動して一時的にロックがかからないか
- ● スマホアプリへの登録完了:決済アプリへのカード紐付けが無事に完了できているか
直前になって慌てないよう、余裕を持って確認を済ませておくことを推奨します。
中国ではアリペイとウィーチャットペイのどちらを準備すべきですか?
渡航する都市などにも拠りますが、短期の旅行や出張であれば、一般的にはアリペイを使用するのがおすすめです。
アリペイは、外国人旅行者向けの機能が充実しており、パスポート情報の実名登録もスムーズに完了します。
また、公共交通機関や有名な観光地でもアリペイが導入されているため、ほとんどの場所でアリペイだけで対応できるでしょう。
一方で、ウィーチャットペイは中国のチャットツール「WeChat(微信)」の内部機能であるため、登録ステップで認証がうまくいかない可能性があります。
そのため、ウィーチャットペイは認証に成功した場合に、予備の決済手段として登録しておくと良いでしょう。
アリペイやウィーチャットペイに利用上限はありますか?
アリペイやウィーチャットペイの上限は、1回あたり5,000米ドル(約33,550元)、年間累計50,000米ドル(約335,500元)に設定されています。
*(参考換算)2026年9月7日時点の実勢レート(1米ドル≒6.71元)
普段の旅行での食事やお土産代、ホテル代の決済であれば十分ですが、高額な宝飾品や洋服などを購入する予定がある場合は注意が必要です。
中国のスマホ決済アプリの登録には中国の電話番号が必要ですか?
現在は日本の携帯電話番号であっても、問題なくアカウントの作成とカードの紐付けを行うことが可能です。
以前は、中国の銀行口座や中国国内のSIMカードがないと登録できませんでしたが、制度の改正により外国人旅行者でも手軽に利用できるようになりました。
ただし、アカウント作成時にSMS認証が必要となるため、必ず日本を出発する前に登録を完了させておきましょう。

