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【2024年版】中国出張の際に知っておきたい渡航情報|準備や注意点等を解説

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【2024年版】中国出張の際に知っておきたい渡航情報|準備や注意点等を解説

中国には多くの日系企業や日本企業と取引がある現地企業が存在するため、出張で訪れる機会がある方も多いのではないでしょうか。

スムーズに入国し仕事をこなすためにも、中国出張の際に必要な手続きや用意すべきことを把握することは大切です。

この記事では、中国出張に関する渡航情報や役に立つ知識をご紹介します。中国への出張を控えている方は、参考にしてみてください。

中国の入国制限について確認

中国に入国するためにクリアすべき条件や、入国制限について解説します。

パスポートの残存有効期間は?

入国するタイミングで、最低でもパスポートの残存期間が6ヵ月以上ある状況が望ましいでしょう。[注1]

中国へ入国したあとにパスポートの期限が切れてしまうと帰国できず、パスポート発行にも時間がかかるためです。

中国への出張が決まったら、渡航する時点でパスポートの有効期間がどのくらい残っているか確認しておきましょう。

[注1]国土交通省「受け入れ国・地域のご案内 中国」

現在、健康申告は必要?

中国税関によると、2023年11月1日から中国出入国時の「健康申告」は不要となっています。また、新型コロナウイルスの特別検疫も不要です。[注2][注3]

健康状態の申告内容や税関でおこなわれる検疫で異常がなければ、制約なく行動することが可能です。

ただし発熱や咳、呼吸困難などの伝染病症状がある場合や伝染病に罹患しているとの診断を受けている場合は、税関に申告しなければなりません。

[注2]外務省「中国出入国時の「健康申告」について」
[注3]在中国日本大使館「新型コロナウイルス感染症(中国渡航に必要な手続)(10月31日更新)」

ビザ(査証)の取得は必要?

2024年7月現在、日本人に対するビザ免除措置(15日間)は停止されています。[注4]

そのため、中国に入国する際には渡航目的に沿ったビザを取得しなければなりません。

中国への出張が決まったら、中国ビザ申請サービスセンターや中国総領事館で、必要なビザを取得しましょう。(詳細については後述の「中国ビザ(中国査証)を準備しよう」をご参照ください。)

[注4]在中国日本大使館「新型コロナウイルス感染症(中国渡航に必要な手続)(10月31日更新)」

中国出張のために用意すること

中国へ出張する際には、ビザの取得をはじめ、さまざまな準備が必要です。

出張時に仕事へ注力するためにも、計画的に準備を進めましょう。

中国ビザ(中国査証)を準備しよう

中国へ渡航する際にはビザが必要です。

中国のビザは東京・名古屋・大阪にある「中国ビザ申請サービスセンター」で申請できます。ほかにも、札幌・新潟・福岡・長崎にある中国総領事館でも申請可能です。

中国査証の種類を確認

中国ビザには、以下のように観光や就労などさまざまな種類があります。[注5]

ビザの種類 渡航目的/発給対象者

C

乗務員

乗務で訪中する航空機や国際列車の乗務員、国際船舶の乗組員と同行家族、国際道路輸送に従事するトラック運転手

D

永住

中国の永久居住権を取得する方

F

交流、訪問、視察

商業活動以外の交流・視察等での訪中

G

トランジット

中国を経由して第三国(地域)へ赴く方

J1

長期滞在報道記者

滞在期間が180日以上の外国人報道記者

J2

短期滞在報道記者

滞在期間が180日未満の外国人報道記者

L

観光

観光目的(個人旅行、団体旅行)での訪中

M

ビジネス

商業貿易、大会参加、その他の商業活動

Q1

親族訪問
(180日以上)

中国在住の中国人または中国永住権所持者の親族・家族を訪問するが、その滞在期間が180日以上の場合

Q2

親族訪問
(180日未満)

中国在住の中国人または中国永住権所持者の親族・家族を訪問するが、その滞在期間が180日未満の場合

R

高度外国人人財

中国が必要とする、トップレベルの人材・専門家

S1

随行家族
(180日以上)

就労・留学等の理由で中国に滞在する家族を訪問するが、その滞在期間が180日以上の場合

S2

随行家族
(180日未満)

就労・留学等の理由で中国に滞在する家族を訪問するが、その滞在期間が180日未満の場合

X1

長期留学

滞在期間が180日以上の留学

X2

短期留学

滞在期間が180日未満の留学

Z

就労

中国国内で就労する方

出張で中国を訪れる際には、目的が商業貿易活動であることから、通常は(M)ビジネスのビザを取得することになります。なお、中国に就労目的で駐在する場合には、一般的には(Z)就労ビザを取得する必要があります。

【渡航目的別】ビザ取得の例商業貿易活動目的の方は(M)ビジネス、就労目的の方は(Z)就労ビザが該当。 【渡航目的別】ビザ取得の例商業貿易活動目的の方は(M)ビジネス、就労目的の方は(Z)就労ビザが該当。
[注5]ビザ申請センター「— ビザ業務 —」

航空券の手配とホテルの予約

ビザと並行して、中国への航空券と滞在するホテルの予約をおこないましょう。予約が遅れると希望の航空券とホテルを選べない可能性があるため、注意が必要です。

また、運行状況は変更になる場合があるため、最新情報を確認するよう心掛けましょう。

なお、外国人が中国に滞在する際には、「臨時宿泊登記」をする必要があります。登記は中国内の法律で定められており、登記をしていないと出国時に警告や罰金を科される恐れがあるため注意しましょう。

海外旅行保険に加入する

必要に応じて、海外旅行保険に加入しましょう。海外では日本の健康保険証が使えないため、医療機関で治療を受けると自己負担額が重くなります。

なお、中国の医療費は日本と比べて高額になります。例えば、外資系医療機関では感冒や胃腸炎などの治療を受ける際に1,000元(約20,000円)以上かかることもあります。※1人民元=約21~22円(2024年7月時点)

出張で滞在する日数が長いほど、海外旅行保険へ加入する必要性は高いでしょう。

中国出張に必要な持ち物

中国出張の際には、以下の持ち物を忘れずに用意しましょう。

[持ち物リスト]

  • ●パスポート
  • ●パスポートのコピー(数枚ほど)
  • ●航空券
  • ●ビザ
  • ●(加入する場合)海外旅行保険証
    ※ オンライン加入の場合、証書の在処が分かるようにしておきましょう。
  • ●中国人民元(現地通貨)の現金
    ※ 空港や現地のATM等でも入手可能です。
  • ●デビットカードまたはクレジットカード
  • ●持ち運びが可能なWi-FiもしくはSIMカード
  • ●常備薬(風邪薬や胃薬など)
  • ●モバイルバッテリー
  • ●変圧器

必要に応じて、アメニティや趣味の道具も用意すると現地での滞在を快適にできます。

中国ではクレジットカードなどのキャッシュレス決済ができない場所もあるので現金の準備は重要です。両替については後述の「中国人民元へ両替する際の注意点」で詳しく説明しているのでご参照ください。

パスポートに加えてコピーが必要!?

紛失や盗難被害により中国国内でパスポート不所持の状態となった場合は、現地の公安局の各分局に赴き「护照报失证明(=パスポート紛失証明)」を申請することになりますが、その際に「パスポートのコピー」の提出が求められることがあります。

所持していない「パスポートのコピー」はあらかじめ準備をしていない限り用意するのが困難であるため、パスポートを「コピーした紙」と共に,パスポート情報をスマートフォン等で撮影し保存した「データ」を持参するなどの対策をとっておいたほうが良いでしょう。

中国のコンセントと電圧

中国のコンセントは、日本と同じ「Aタイプ」か3つ穴の「Oタイプ」が主に使用されています。Aタイプのコンセントの場合はそのまま使用できますが、Oタイプの場合は変換プラグが必要です。

ただし、都市部のホテルやカフェではAタイプが多く設置されているため、変換プラグは持参せず、必要になった場合に現地で購入しても問題ないでしょう。

また、中国と日本では電圧が異なります。中国は220V、日本は100Vと中国の方が電圧が高く、海外の電圧に対応していない日本の電化製品を中国内で使用する際には変圧器が必要になるため、事前に確認しておくと安心です。

中国到着後の手続きを確認

中国へ到着したら、空港で入国に必要な手続きをおこないます。具体的に何をすべきか、以下で解説します。

入国審査

中国の空港に到着したら、入国審査場で入国審査を受けます。入国後の隔離措置と検査義務はないため、審査が完了すれば問題なく入国できます。(2024年7月現在)

また、中国査証申請時の指紋採取免除が2024年12月31日まで延長されたため、2024年7月現在指紋採取はおこなわれていません。[注6]

[注6]日本貿易振興機構「中国査証申請時の指紋採取免除、2024年12月31日まで延長」

荷物受取り

入国審査が完了したら、搭乗時に預けた荷物を受取ります。自分が搭乗した飛行機の便名が表示されたターンテーブルで、自分が預けた荷物をピックアップしましょう。

税関検査

免税範囲を超える物品や検疫対象となる物品、5,000米ドル相当、2万人民元を超える現金を持っている場合は税関への申告と税関申告書の記入・提出が必要です。

税関申告が必要な物品や現金を保有していない場合は、グリーンライン(Nothing to Declareと書かれたレーン)を通過して問題ありません。

中国の主要都市の知っておきたい基本情報

中国の主要都市に関する基本情報を解説します。

中国は広く、地域によって交通事情や食事が異なるため、出張するエリアの特徴を知っておくとよいでしょう。

北京

北京

北京首都国際空港は、北京の中心から約28km離れています。空港から市内へアクセスする際にはタクシー・バス・電車を利用しましょう。

【北京首都国際空港からの主要交通手段と北京市内までの所要時間】

  タクシー バス 電車
所要時間

30~60分程度

30~60分程度

東直門まで約30分

料金

100~200元程度
(メーター制)

20~30元程度

25元程度

地下鉄や電車、バスなどの公共交通機関が充実しており、北京市内は移動しやすい環境となっています。「イーカートン」という交通ICカードを利用すれば、スムーズに移動できるでしょう。

食事については宮廷料理や伝統的な中華料理など、さまざまな種類を楽しめます。また、日本でもおなじみのラーメン店や牛丼チェーンもあるため、出張滞在中に食事で困ることはほとんどないでしょう。

北京で人気の代表的なお土産は、「稲香村(ダオシャンツン)」という老舗の菓子屋で販売されている中華菓子です。ほかにも、秋から冬にかけては「糖炒栗子(タンチャオリーズ)」という甘栗も人気で手頃な値段で購入できるため、購入してみてはいかがでしょうか。

上海

上海

上海空港は「上海浦東国際空港」と「上海虹橋国際空港」の2つの国際空港があり、上海浦東国際空港は上海の中心部から約30km、上海虹橋国際空港は約15km離れています。空港から市内へアクセスする際には、タクシー・バス・リニアモーターカー・地下鉄を利用しましょう。

【上海浦東国際空港空港からの主要交通手段と上海市内までの所要時間】

  タクシー バス リニアモーターカー 地下鉄
所要時間

60分程度

60分程度

約8分

60分程度

料金

180~250元程度
(メーター制)

10~35元程度

普通席50元、
VIP席100元

7元

上海では日本人にもなじみがある中華料理を楽しめます。小籠包や焼き餃子はもちろん、10~11月は上海蟹がおいしい時期です。

「平成屋」や「酒吞」、「JAPANESE DINING SUN」などの日本料理店もあるため、日本食を楽しむこともできます。

上海で人気があるお土産は、300以上のお茶問屋が並ぶ「天山茶城」で購入できる中国茶と、そら豆を乾燥させて塩で味付けした「五香豆」です。上海蟹にちなんだ「上海蟹せんべい」も人気があるため、吟味してみてはいかがでしょうか。

広州

広州

広州の玄関口は「広州白雲国際空港」です。空港から市内へアクセスする際には、タクシー・バス・電車で移動できます。

【広州白雲国際空港からの主要交通手段と広州市内までの所要時間】

  タクシー バス 電車
所要時間

30~60分程度

30~60分程度

広州東駅まで約50分分

料金

100~120元程度
(メーター制)

5~36元

2~7元

広州は広東料理の本場で、お茶や点心、広東麺が名物です。「希望 のぞみ」や「はちべえ」などの日本料理店もあるため、日本食が恋しくなっても安心です。

広州で人気のあるお土産は、伝統菓子の月餅や老婆餅です。烏龍茶の一種である鉄観音茶も人気があります。

中国出張で知っていると便利な情報

中国と日本では、インターネット事情やクレジットカード事情が異なる点をおさえておきましょう。

以下で、中国出張の際に知っていると便利な情報を解説します。

中国のインターネット事情

中国ではインターネットの規制がおこなわれており、中国内の回線ではLINEやXをはじめとしたSNSやGoogleを利用できません。しかし、データ通信SIMやポケットWi-Fiを使用すれば、中国でも制限されているSNSやGoogleなどのサービスを利用できます。

中国滞在中に日本にいる人と連絡を取りたい場合は、事前にデータ通信SIMやポケットWi-Fiを用意しましょう。

キャッシュレス決済が利用できない場合もある

中国では、VisaやMastercardなど国際的なクレジットカード・デビットカードを用いたキャッシュレス決済が利用できない場合があります。そのため、余裕を持って中国人民元の現金を用意しておくと安心です。

ホテルや空港などの大規模な施設ではクレジットカードを利用できる可能性が高いですが、飲食店や小売店で買物する際には現金を用意しましょう。

中国人民元へ両替する際の注意点

中国へ渡航したあとに日本円を中国人民元へ換金できる場所として、金券ショップや銀行、両替所などが挙げられます。ただし、悪質な店舗では、紙幣の数をごまかされる、あるいは偽造紙幣が混入するといったケースもあり得るため、安全な店舗を選んで利用するよう心掛けましょう。

なお、海外キャッシングに対応しているクレジットカードを保有していれば、現地のATMで中国人民元を引き出すことができます。観光地やホテルにある自動両替機でも中国人民元を調達できるため、必要に応じて活用するとよいでしょう。

中国出張には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ!

中国ではクレジットカード等を用いたキャッシュレス決済が利用できないケースがあるため、一定の中国人民元の現金を用意する必要があります。
しかし、中国国内のすべての両替所が安全で、安心して両替できるとは限りません。

こうした事情から、中国への出張に備えて現地での支払い方法について検討されている方には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。

GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、中国人民元[注7]を含む17の外貨に対応しています。

あらかじめ中国人民元[注7]を自分の口座に入れておけば、現地のVisaまたはPLUSマークのあるATMで現金として引出せます。しかもこのとき、海外ATM手数料はかかりません[注8]。

また、GLOBAL PASSはデビット機能を備えていることから、中国国内のVISA加盟店での買物や食事の際の支払いもスムーズに行うことができます。

このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があるので、渡航先でのお金の管理がしやすいほか、不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。

中国への出張のご予定がある方は、是非SMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設および「GLOBAL PASS」のお申込みをご検討ください。

[注7]当行はオフショア中国人民元のみのお取扱いとなります。中国国内でのご利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。
[注8]海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。

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  • 2024年7月現在

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