シンガポールの治安は日本より良い?注意すべきエリアや安全対策を現地在住経験者が解説

東南アジアで飛躍的な発展を遂げ、国際都市として名を馳せるシンガポール。
多民族国家でありながら、秩序ある街並みと清潔な公共空間が印象的な都市国家で、旅行先としても高い人気を誇っています。
しかし、「実際の治安はどうなのだろう?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、シンガポール在住経験のある筆者の視点から、現地で感じるリアルな治安状況や注意すべきエリア、安全対策のポイントを、体験談を交え詳しく紹介します。
シンガポールの治安は日本より良い?

2024年の「Global Peace Index(世界平和度指数)」において、シンガポールは世界5位にランクインしました。これは、日本(17位)を大きく上回る順位であり、国際的にも“非常に安全な国”として評価されています。
実際に、筆者がシンガポール在住者として日常生活を送っていた中で、公共交通機関や街中での危険を感じることはほとんどありませんでした。警察の巡回も頻繁におこなわれており、市民のマナーも全体的に高水準です。
とはいえ、犯罪が全くないわけではありません。
ホテルや飲食店などが集まる繁華街などでは、観光客が巻き込まれやすい軽犯罪には注意が必要です。
万が一トラブルにあった際の緊急連絡先
万が一トラブルに巻き込まれた際には、以下に記載する日本大使館に連絡をしましょう。
連絡先として事前にスマートフォン内に保存しておくことを、強くおすすめします。
日本大使館(代表)電話番号 6235-8855
(国外からは国番号65をつけて、62-6235-8855)
シンガポールで注意すべきエリア

シンガポールは全体的に治安がよい国ですが、以下のエリアは特に注意が必要です。
- ● ゲイランエリア
- ● リトルインディア
- ● アラブストリート
- ● チャイナタウン
ゲイランエリア
一部の通りでは、客引きや深夜の酔客が見られることもあります。
日中はローカルグルメが楽しめるエリアですが、夜間の一人歩きを避けるのが賢明でしょう。
リトルインディア
異国情緒あふれるこのエリアは、週末になると地元の人々や観光客で賑わいます。
活気がある一方で、人混みに紛れてスリが発生するケースが報告されているため、注意が必要です。
アラブストリート
モスクや雑貨店が建ち並ぶ人気スポットです。
治安が悪いとは言い切れないものの、テラス席のあるレストランが多く、スマートフォンなどをテーブルに置いたまま席を離れるといった行動は控えたほうがよいでしょう。
チャイナタウン
中華系文化が色濃く残り、多くの観光客が訪れる名所です。
ホーカーセンター(シンガポールを中心に東南アジアに多く見られる、複数の屋台が集まった屋外の複合施設)やマーケットなども多く、混雑時には、置き引きやスリが発生することもあるので、常に荷物から目を離さないようにしましょう。
シンガポールであいやすい被害

シンガポールは一般的に安全な国ですが、観光客を狙った置き引き、スリやひったくり、強制わいせつなどの犯罪も存在します。
ここでは、特に注意すべき被害とその対策を紹介します。
置き引き
レストランやカフェ、ホテルのロビーなどで、椅子の背もたれにかけたバッグや、足元に置いた荷物が盗まれるケースなどが報告されているようです。
特に日本人観光客は、日本の治安の良さに慣れていて油断していると見られやすいため、注意が必要です。
荷物から決して目を離さず、貴重品は肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
スリ・ひったくり
人混みや夜間の繁華街、クラーク・キー(ナイトクラブやバーなどが集まる川沿いのエリア)などでは、財布やスマートフォンが抜き取られるケースがあります。
車道側を歩かないようにする、リュックは体の前方に抱えて持つなどの対策を取ることをおすすめします。
夜間の行動に伴うトラブル
稀なケースではありますが、夜間に、特に女性が一人で移動する際のトラブル報告もゼロではありません。
外出時は人通りの多い場所を選ぶ、Grabなどのライドシェアサービス(配車アプリ)を利用する、防犯ブザーを持ち歩くなどの意識を持つことが大切です。
シンガポールでできる安全対策は?

シンガポールでの滞在をより安全に、そして安心して楽しむために、以下の対策を心がけましょう。
- ● 多額の現金を持ち歩かない
- ● 緊急通報先を保存しておく
- ● シンガポールの法律を確認する
- ● 日本大使館の安全の手引きを確認する
多額の現金を持ち歩かない
シンガポールでは、キャッシュレス決済が普及しています。
クレジットカードや電子マネーなどがあれば、支払いできることが多く、基本的にチップの習慣もないため、多額の現金を持ち歩く必要はありません。
万が一の盗難リスクを考え、最低限の現金だけを持ち歩くのがベストでしょう。
緊急通報先を保存しておく
万が一の事態に備え、現地の警察(999)・大使館・救急(995)などの番号は、あらかじめスマートフォンに保存しておくと安心です。
シンガポールの法律を確認する
シンガポールには日本と異なる法律も多く存在します。
知らずに違反してしまうと、罰金の対象となってしまう可能性もあるため、事前に確認をしておくことが大切です。
観光客が特に注意したい法律をご紹介します。
- ● ガムの持ち込み・販売は禁止
- ● ごみのポイ捨てや喫煙場所の違反
- ● MRT(電車)やバスのような公共交通機関では、車内での飲食が禁止
- ● 公共の場での飲酒は午後10時30分〜翌朝7時まで禁止。(この時間帯は、コンビニやスーパーなどでのアルコール販売も禁止。)
- ● 横断禁止場所での道路の横断
詳細は「在シンガポール日本大使館」の「シンガポールの法律」をご参照ください。
日本大使館の安全の手引きを確認する
日本大使館が発行している「安全の手引き」には、現地で発生しやすい事件やトラブル、対策法が網羅されており、非常に役立ちます。
渡航前に一読することをおすすめします。
実際にシンガポールへ行った際の治安

筆者自身、最近までシンガポールで暮らしていた経験がありますが、危険を感じることはほとんどありませんでした。
夜遅くに帰宅する際なども、特に人通りが多い主要エリアでは安心して歩けます。
ただし、慣習やルールが異なることから、日本で過ごすのと同じ感覚でいると不安に感じたり、ひやりとするケースに遭遇したりする場合もあり得るということは、認識しておくべきでしょう。
例えば、場所にも拠りますが、シンガポールのATMは人通りの多いところにあるとは限りません。キャッシュレスが浸透しており現金の優先度が高くないためか、日本では考えづらいような目立たないところに設置されていることもあります。
概ね治安は良好であるとはいえ、そうした場所でのATMの利用には不安を感じる方もいらっしゃることでしょう。
こうした事情を踏まえると、シンガポールへ渡航する際はデビットカードやクレジットカードを使ったキャッシュレス決済を主要な決済手段と位置付け、かつ必要な現金(シンガポールドル)については、空港などの安全な場所にある両替所やATMを利用して用意するのがよいのかもしれません。

また、ご参考までではありますが、私の知人はガードレールの無い歩道を歩いていた際、猛スピードで迫る乗用車に恐怖を覚えたと言っていました。
意外に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、シンガポールの運転マナーは、お世辞にもよいとは言えません。
比較的狭い道でも構わずスピードを出している車両を目にすることはしばしばですし、走行中の車間距離が短いと感じることも少なくありません。
折角の旅行も事故に遭ってしまったら楽しめませんので、十分に注意するようにしましょう。
シンガポール旅行にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

シンガポールでは、キャッシュレス決済が一般的です。そのため、安全対策として多額の現金を持たないことをおすすめします。
このような中で、シンガポールでの滞在中に利用する決済手段としておすすめなのがSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSです。
GLOBAL PASSの魅力の一つは、シンガポールドルを含む世界17通貨の外貨預金(*1)を、現地での支払いにそのまま利用できる点です。

デビット機能を備えているため、シンガポールでの食事や買物など、日常の支払いにもスムーズに対応できます。
また、シンガポールドルの現金が必要になった場合でも、VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用して引き出すことが可能です。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*2)
このほか、アラートサービスに登録しておけば、利用の都度Eメールで通知が届きます。
これにより、海外旅行中もお金の管理がしやすくなるだけでなく、万が一の不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。
[ご参考:あんしんの各種サービス]

シンガポール旅行をご予定の方は、この機会にSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設とGLOBAL PASSのお申込みをぜひご検討ください。
(*1)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*2)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。