SMBCグループ

パリの空港完全ガイド!シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港の特徴やアクセス方法を解説

海外旅行
パリの空港完全ガイド!シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港の特徴やアクセス方法を解説

ヨーロッパの中でも人気の観光都市として、世界中の多くの旅行者を魅了するフランス・パリ。

パリには、2つの主要な空港、パリ=シャルル・ド・ゴール空港とパリ=オルリー空港があります。

この記事では、それぞれの空港の特徴からパリ市内へのアクセス方法に至るまで、詳しく解説しています。

どちらの空港を利用すべきか迷っている方はもちろん、空港間の移動手段やそのポイントを事前に押さえておきたい方に役立つ内容ですので、パリを訪れる際には、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事に記載の各種情報は、2025年7月時点のものとなります。
※本記事に記載の費用は、2025年7月時点における費用(目安)となります。

フランス・パリにある2つの主要空港

フランス・パリには、2つの主要な空港、パリ=シャルル・ド・ゴール空港(CDG)とパリ=オルリー空港(ORY)があります。

これら2つの空港は、いずれもパリ市内へのアクセスが良好で、国際線、国内線を問わず、たくさんの便の発着に利用されています。

パリ=シャルル・ド・ゴール空港(CDG)

パリ=シャルル・ド・ゴール空港(CDG)

パリ=シャルル・ド・ゴール空港は、パリの北東約23kmに位置する、フランス最大級の国際空港です。

欧州内外へのハブ空港として重要な役割を担っており、国際線、国内線を問わず多くの便の発着に利用されています。

空港は3つの主要なターミナル(ターミナル1、ターミナル2、ターミナル3)から成っており、中でもターミナル2はとりわけ規模が大きく、さらに2A~2Gの7つのサテライトに分かれています。

ターミナル1は、主に全日空(ANA)をはじめとするスターアライアンスに加盟する航空会社が発着するターミナルとして、ターミナル2は、主に日本航空(JAL)やエールフランス航空、および欧州内の航空会社が発着するターミナルとして利用されています。

また、ターミナル3は、主に格安航空会社(LCC)の路線の発着に使われています。

なお、ターミナル間の移動には、自動運転シャトル(CDGVAL)を無料で利用することができます。

ちなみに、日本からはANAとJALが羽田空港から、エールフランス航空が羽田空港と関西空港から直行便を運航されており、日本とパリを結ぶ主要な玄関口となっています。

パリ=オルリー空港(ORY)

パリ=オルリー空港(ORY)

パリ=オルリー空港は、パリ=シャルル・ド・ゴール空港に次ぐ第2の国際空港で、パリの中心部から約13km南に位置しており、パリ市内から比較的アクセスしやすいのが特徴の一つです。

1974年にシャルル・ド・ゴール空港が開港するまでは、パリの主要空港として使われていました。

日本からの直行便はありませんが、エールフランス航空やKLMオランダ航空などの航空会社、および格安航空会社(LCC)を中心に、フランス国内やヨーロッパ各地、北米へのフライトが運航されています。

オルリー空港には、ターミナル1~ターミナル4までの4つのターミナルがあり、ターミナル間の移動にはオルリーヴァル(オルリー空港とアントニー駅を結ぶ自動無人運転の鉄道)が利用できます。

なお、オルリーヴァルを利用してオルリー空港からパリ市内へアクセスする場合は料金が発生しますが、オルリー空港のターミナル間を移動するのには料金はかかりません。

主要な空港はどちら?おすすめは?

シャルル・ド・ゴール空港へは、日本からフランスへの直行便が多く運航されています。

このため日本からの旅行者の多くは、シャルル・ド・ゴール空港を利用することになります。

シャルル・ド・ゴール空港のターミナル内には高級ブランド店やブティック、お土産店、レストランといった施設が充実しているため、空港でもゆっくり買物をしたり食事を楽しんだりしたい方には、特におすすめです。

一方、オルリー空港はフランス国内線の発着が多く、パリを起点にフランス国内やヨーロッパを周遊する際に利用する場合が多いでしょう。

パリの中心部からタクシーで30分程度と比較的近いため、アクセスも良好です。到着後すぐにパリ市内や周辺の目的地に移動したい方にとっては、オルリー空港の利用は有効な選択肢であると言えそうです。

空港内の両替所・ATM

空港内の両替所・ATM

シャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港にはともに、複数個所に両替所が設置されています。

ただし、一般的に空港での両替は為替レートが不利であったり、手数料が高くついたりする傾向にあります。

パリ市内のほうが有利なレートで両替できる場合もありますが、場所や方法によってレートにばらつきがあり、スリや盗難といったリスクにも注意が必要です。これらの点を踏まえると、日本を出発する前にあらかじめ一定程度、両替を済ませておくほうが賢明かもしれません。

またこれに加えて、現地で急遽現金が必要になったときのために、ユーロの現金を準備できる手段を持っておくことが肝要です。

具体的には、海外にあるATMを使って現地通貨の現金の引き出しができる「国際キャッシュカード」を利用するのがおすすめです。

パリ市内へのアクセス方法

パリ市内へのアクセス方法

ツアーに参加している場合は空港からホテルまでの送迎が用意されていることもありますが、その一方で、ご自身で移動手段を選んで目的地を目指す方もいらっしゃるでしょう。

以下では、各空港ターミナルからパリ市内への電車やバス、タクシーなどを使ったアクセス方法について紹介します。

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へのアクセス

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へのアクセスには、主に4つの方法があります。

  • ● RER B線(電車)
  • ● ロワシーバス(Roissybus)
  • ● タクシー
  • ● Uber

RER B線(電車)

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へは、高速鉄道「RER B線」が利用できます。

空港内には2つの駅があり、ターミナル1またはターミナル3の利用者は「Aéroport Charles de Gaulle 1駅」を、ターミナル2の利用者は「Aéroport Charles de Gaulle 2駅」から乗車します。

RER B線は、パリ市内の主要駅(北駅、シャトレ・レ・アル駅、サン・ミッシェル・ノートルダム駅など)に停車し、朝4時50分~夜23時50分まで運行しています。

運賃は一律13ユーロです。有効期限(時間)が設定されており、2時間以内であれば乗り替えは自由ですが、一度改札を出てしまうと有効期限(時間)内であっても利用終了となるので、注意しましょう。

運行間隔は10分程度、市内までの所要時間は40分ほどで、比較的スムーズに移動できるはずです。

しかしながら、RER B線は治安の面で安全とは言い難いため、旅行者にはあまりおすすめしません。

特に早朝や深夜の利用は避けるようにしましょう。また、宿泊するホテルによっては、降車後に少し歩く必要がある点も考慮しておきましょう。

ロワシーバス(Roissybus)

シャルル・ド・ゴール空港とパリ中心部のオペラ座までを結ぶ直通バス「ロワシーバス」は、空港のターミナル1、2BD、2AC、2EF、3に停留所があり、朝6時から深夜0時30分まで、15〜30分間隔で運行しています。

料金は片道13ユーロで、所要時間は約60分です。道路の混雑状況によって到着時間が前後する可能性があるため、時間に余裕を持って利用するようにしましょう。

空港からパリ市内へダイレクトに移動できるロワシーバスは、車内にスーツケースなどの大きな荷物を置けるスペースがあり、座席も比較的ゆったりとしているため、快適に移動できます。

料金は一律で経済的であり、治安の面でも比較的安全であることから、パリ市内へのアクセス手段として特におすすめです。

タクシー

タクシーもパリ市内への移動手段として、有効な選択肢です。

特に荷物が多い場合や、深夜・早朝など交通機関の本数が限られる時間帯には非常に役に立ちます。

市内までの所要時間はおよそ50分です。料金は右岸(セーヌ川北側)までが56ユーロ、左岸(セーヌ川南側)までが65ユーロと定額固定制のため、渋滞による料金追加の心配もありません。

複数人で利用すれば、さらにお得になる場合もあります。またスーツケースなどの大きい荷物や深夜や早朝の追加料金もかかりません。

タクシーを利用する場合は、各ターミナルにある専用の乗り場から乗車しましょう。

青い看板に「TAXIS」と書かれたサインが目印です。正規のタクシーには「Taxi Parisien」と表示されたランプがついていますので、ランプのない車両には乗らないように注意してください。

なお、近年は渋滞時に停車している車の窓ガラスを割り、バッグなどを奪う強盗被害も報告されています。

利用時には貴重品を座席の上や窓際に置かず、足元など目立たない場所に保管しましょう。安全に目的地まで移動するための心がけも大切です。

Uber

最近では、Uberなどの配車アプリを利用する旅行者も増えています。

アプリ上で配車から決済まですべて完結でき、日本語にも対応しているため、初めての方でも安心して利用できるのが魅力です。

配車は即時手配に加え、90日前からの事前予約も可能です。事前見積もり機能を使えば、おおよその料金を把握でき、また予約時点で料金が確定するため、追加請求の心配もありません。

料金は車種(グレード)によって異なるものの概ね45~70ユーロとなっており、パリ市内までの平均所要時間は約55分です。

ちなみに、メリットも多いUberですが、タクシーやバスの専用レーンを利用した乗降車は不可であることは認識しておきましょう。特に朝晩のラッシュ時など、道路の混雑が予想される時間帯の利用を検討する際は、この点を考慮しておく必要がありそうです。

オルリー空港からパリ市内へのアクセス

オルリー空港からパリ市内へのアクセスには、主に2つの方法があります。

  • ● 地下鉄
  • ● タクシー

地下鉄

2024年に地下鉄14号線が延伸され、RERやオルリーヴァルなどを乗り継ぐことなくオルリー空港からパリ市内まで直接アクセスできるようになり、便利になりました。

なお、料金は13ユーロです。

タクシー

スーツケースなど、大きな荷物を持っての移動は大変です。タクシーを利用すれば、きっと目的地までストレスなくアクセスできるはずです。

シャルル・ド・ゴール空港と同様に、オルリー空港からパリ市内までの料金も定額制です。

ちなみに右岸までは45ユーロ、左岸までは36ユーロとなっています。

シャルル・ド・ゴール空港の施設とおすすめの過ごし方

シャルル・ド・ゴール空港の施設とおすすめの過ごし方

シャルル・ド・ゴール空港では、エルメスやディオールなどフランスを代表する高級ブランド店やお土産店、ミシュランシェフ監修のグルメスポットや美術館のようなアート展示が楽しめます。

フライトの直前まで買物や食事、アート鑑賞などができ、リラックスできる空間で快適に過ごせるでしょう。

ゆっくり休める空港ラウンジ

ゆっくり休める空港ラウンジ

シャルル・ド・ゴール空港のターミナル1、ターミナル2、ターミナル3すべてにラウンジがありますが、なかでも国際線が多く乗り入れるターミナル2のラウンジはひと際充実しています。

空港のラウンジは、一部の特定の人しか利用できないと思われがちです。

もちろん、自身が保有している航空会社のステータスやビジネスクラス以上の利用で使えるラウンジもありますが、それらに該当しなくても特定の条件を満たせば利用できるラウンジもあるので、チェックしてみてください。

フランスのアートが楽しめるミュージアム

シャルル・ド・ゴール空港では、館内の至るところで写真や絵画、彫刻などのアートを楽しむことができます。

特にターミナル2Eには「Espace Musées」という専用の展示スペースがあり、年に2回ある展覧会では古典から現代アートまでさまざまな芸術に触れられるのも魅力です。

空港内で楽しめるショッピングとグルメ

空港内で楽しめるショッピングとグルメ

シャルル・ド・ゴール空港は、ショッピングやグルメを楽しめる施設が充実しています。

高級ブランドが揃うターミナル1や2Eでは、エルメスやディオール、カルティエやグッチなど世界的なメゾンのブティックが並び、朝7時からオープンしている店舗も多いため、時間を有効に使えます。

ほかにも化粧品やお酒、タバコなどが揃う免税店「Buy Paris Duty Free」やキャビア専門店など、フランスならではのお土産が揃うショップも見逃せません。

ちなみにシャルル・ド・ゴール空港のターミナル3は、高級ブランド店こそ少ないものの、カジュアルなカフェやロンドン発の人気ファストフード「Prêt à Manger」などがあり、気軽にグルメやショッピングをすることができます。

おすすめの過ごし方

シャルル・ド・ゴール空港のターミナル2には、シャネルやディオール、カルティエなどの高級ブランドのブティックが並んでいます。

普段は少し敷居が高いと感じるようなショップも空港内なら気軽にウィンドウショッピングが楽しめるでしょう。

また、ラデュレやメゾン・ド・ショコラといったパリの人気のお土産品を手に入れるのもおすすめです。

オルリー空港の施設とおすすめの過ごし方

オルリー空港の施設とおすすめの過ごし方

オルリー空港は、シャルル・ド・ゴール空港に比べてコンパクトですが、ショッピングやレストランなどの施設は充実しています。

またアートの展示やゲームが楽しめるスポットもあるので、乗り継ぎの待ち時間も退屈することなく、ゆったりと快適に過ごせます。

快適で過ごしやすい空港ラウンジ

オルリー空港のターミナル1からターミナル4までのすべてにラウンジが設置されています。

ビジネスクラスやファーストクラスの利用時だけでなく、エールフランスなど、一部ではチケットを購入すれば利用できるラウンジもあるので、ぜひ利用してみてください。

フライト直前まで味わえる隠れたグルメスポット

オルリー空港は、ファストフードから本格派のレストランまでが揃う、まさに隠れた美食スポットです。

ターミナル3にある「Vivanda Burger」では、ミシュランの星付きシェフのアクラメ・ベナラルによるこだわりのハンバーガーを、自分好みにカスタマイズして味わえます。

またオルリー空港のターミナル1およびターミナル4にある「Exki」では、フレッシュな野菜を使ったスープやサンドイッチなど、ヘルシーなメニューが人気です。こちらはテイクアウトもできるので、移動の合間に気軽にグルメが楽しめます。

おすすめの過ごし方

オルリー空港では、カフェなどでくつろぐのはもちろん、点在するおしゃれなラウンジチェアで思い思いの時間を過ごすのもおすすめです。

空港内を散策しながら、自分だけのお気に入りの場所を見つけてみてはいかがでしょうか。

シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港の間を移動するには?

シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港の間を移動するには?

シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港は、電車やタクシーでおよそ1時間の距離にあります。

以前は空港間を結ぶ直通バスが運行していましたが、現在は廃止されています。そのため、移動には電車やタクシーがおすすめです。

荷物が多い場合や、早朝または深夜の移動には、タクシーやUberなどの配車サービスが便利ですが、料金は80〜100ユーロほどと高額になりがちです。このほか、交通渋滞の影響を受けやすく、所要時間や料金が読めないこともあるので注意が必要です。

空港間を移動する際は、混雑や遅延を考慮して、余裕をもったスケジュールを組んでおきましょう。

フランス旅行にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

フランス旅行にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ GPcardB券面

フランス旅行には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。

GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性から海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がり、発行枚数は40万枚を突破しています。(*1)

GLOBAL PASSの一番の魅力は、ご自身の外貨預金(*2)をそのまま海外での支払いに充てることができる仕組みを有している点です。

ユーロをはじめとする世界の17通貨の外貨預金を、現地での支払いにそのまま使うことができます。

外貨預金が使えるGLOBAL PASS(グローバルパス)なら… アプリでかんたん!渡航先の外貨を購入! 取扱い通貨は17種類 お好きなタイミングで、必要な分だけ! 為替レートなんて気にしない!購入した外貨でショッピング&ATM出金! 手数料無料!らくらくキャッシュレス! 購入した外貨を現地のATMで引き出し! 通貨マーク

GLOBAL PASSはデビット機能を備えておりタッチ決済にも対応しているため、フランスへ渡航した際、ホテルや観光施設、ショッピングなど、幅広いシーンでの支払いにもスムーズに対応可能です。

また、GLOBAL PASS を使えば、ユーロの現金を、VisaまたはPLUSマークのついた現地のATMを利用して引き出すことができます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*3)

このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があるので、渡航先でのお金の管理がしやすいほか、不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。

[ご参考:あんしんの各種サービス]

家族カード プレスティアアラートサービス 不正利用補償 お買物安心保険

詳細はこちら

フランスへ渡航するご予定のある方は、是非この機会にSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みを検討してみてはいかがでしょうか。

(*1)2025年7月現在

(*2)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。

(*3)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。

人気記事ランキング 人気記事ランキング

FOLLOW US

ページトップへ

詳しくはこちら GLOBAL PASS GPcardB券面 詳しくはこちら GLOBAL PASS GPcardB券面