アメリカの配車サービス徹底比較|タクシー・Uber・Lyft・Waymo(ロボタクシー)の乗り方と料金まとめ

アメリカ旅行や出張で悩みの種となるのが、現地での移動手段です。
広大な国土を持つアメリカでは、公共交通機関が限られている地域もあるため、多くの人がタクシーを利用したり、あるいはUberやLyftといったライドシェアサービス、さらに今話題の自動運転タクシー「Waymo」などの配車サービスを利用したりしています。
この記事ではそれぞれの特徴や乗り方、料金、注意点について解説していますので、是非参考にしてください。
アメリカでの移動手段はタクシー?それとも配車サービス?

アメリカでは、移動手段としてタクシーや配車サービスがよく利用されます。
ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
アメリカの交通事情とタクシー
広大な土地を持つアメリカでは、都市部を除き公共交通機関が十分に整備されていないため、車移動が基本です。
このため、自家用車が使えないときには、タクシーや配車サービスが利用されます。
空港や観光地では、昔ながらのタクシー(Yellow Cabなど)が今でも活躍しています。
ただし、距離や混雑状況で料金が変わり、他の移動手段よりやや高めなうえ、最終的な料金が予想しづらいのが難点です。
なお、都市部以外では流しのタクシーが少ないので、事前手配する必要があります。
Uber・Lyft・Waymo(配車サービス)の特徴

タクシーに代わる移動手段として、近年ではUberやLyftといった配車サービスが人気です。
UberやLyftはアプリを通して手配でき、ドライバーと英語でのやり取りをせずに済むため、英語力に自信がない人や、支払いをスマートに済ませたい人にもおすすめです。
また、一部地域では、ドライバーのいない自動運転による「ロボタクシー」のWaymoも活用され始めており、話題となっています。
なお、州によってルールは異なりますが、お子さま連れの場合、ブースターシート(チャイルドシートの一種)が無いと乗車拒否される場合があるので、注意しましょう。
Uber(ウーバー)
アプリを使って乗客とドライバーをマッチングし、乗客が好きな時に好きな場所に配車を依頼できるサービスです。
スマートフォンさえあれば手配できる気軽さから、世界中に広く浸透しました。アメリカで、最も利用されている配車サービスです(2024年3月時点)。
基本料金に加えて、車種、距離、所要時間、時間帯で決まる料金体系で、タクシーよりも安くなることが多いです。
支払いはアプリ内で完結し、現金は不要です。
Uberのドライバーは身元確認審査を受けており、依頼前にはドライバーの顔写真や評価を確認できるので安心です。
Lyft(リフト)
Uberと人気を二分している配車サービスです。
Uberには登録台数で劣るものの、高級車が多く、ドライバーも親切な人が多いという評判もあります。また、基本料金がない分、Uberより値段が安い傾向にあります。
LyftもUber同様に、ドライバー審査や総合評価システムを実施するなど、安全性を重視しています。
Waymo(ウェイモ)
Google社の自動運転者開発部門が独立して誕生した会社によって開発された、ドライバーがいなくても安全に走行できる「ロボタクシー」です。
現在、一部の都市のみで利用可能となっていますが、ドライバーがいない近未来的な体験ができます。
金額はほかの配車サービスに比べてやや高い傾向にあります。
タクシー、Uber、Lyft、Waymoの乗り方・料金

ここでは、アメリカで実際にタクシーや配車サービスを利用する手順と料金の目安をご紹介します。
タクシーの乗り方・料金
路上でタクシーに乗るときは、日本と同じように手を挙げて合図します。屋根のランプが点灯していれば空車です。
多くの場合、ドアは自動ではないので、自分で開け閉めしましょう。
行き先は口頭で伝えるか、住所を紙やスマートフォンで見せて伝えられます。
到着後、メーターの金額を確認し、現金・クレジットカードなどで支払います。チップは任意ですが、料金の10〜20%が目安です。
[ご参考:都市別のタクシー料金例(目安)]
※乗客数や時間帯などによって追加料金がかかることもあります。
Uberの乗り方・料金
Uberアプリをダウンロードし、日本語設定にしてから、名前、電話番号、メールアドレス、支払情報などの基本情報を登録します。
アプリに乗車地と行き先を入力すると、ルートと料金が表示されます。
車種を選び、マッチングされたドライバー情報を確認したら、確定ボタンを押します。
車が到着したら、車のナンバープレートとドライバーの顔を確認してから乗車しましょう。
料金は到着後、アプリで自動決済されます。チップは任意ですが、料金の10〜20%が目安です。
事前に料金を調べたい場合は、Uber公式サイトで確認可能です。
ちなみに先日Uberより、より利用者に安心して利用してもらえるよう、女性の搭乗者と女性ドライバーをマッチングさせることができるサービスを試験的に開始するとの発表がありました。
2025年7月末現在ではまだ導入されていませんが、将来的にはこうしたサービスが本格的に取り入れられることになるのかもしれません。
Lyftの乗り方・料金
Lyftも使い方はUberとほぼ同じで、アプリをダウンロードして基本情報を入力したあとに、配車をおこないます。支払いはアプリでの自動決済です。
Lyftで特徴的なのが、女性専用のマッチング機能「Women+ Connect」です。女性客は女性ドライバーを優先的にマッチングできます。
ただしアプリは日本語に対応していないため、英語表記となります。
Waymo(ロボタクシー)の乗り方・料金
Waymo Oneアプリをダウンロードして基本情報を登録したあと、行き先を入力し確定すると、近くのロボタクシーが配車されます。
到着後はアプリで車のロックを解除して乗車し、後部座席に設置された画面の出発ボタンを押すと運転がはじまります。
走行中の車内では、エアコンやオーディオを自由に操作できます。到着後はドアノブを引けば降車でき、アプリで評価をして終了です。
なお、ドライバーがいないので、チップは不要です。
アメリカでタクシーや配車サービスを利用するときの注意点

アメリカでタクシーや配車サービスを利用する際は、次のポイントを抑えておくと安心です。
料金や目的地までのルートは事前確認する
利用前に、インターネットやアプリで目的地までの料金やルートを調べておくと、遠回りなどによる料金の水増しを防ぐことができます。
タクシーの場合は、乗車時にドライバーにおおよその料金と所要時間を聞いておくと安心です。
UberやLyftなら、予約時にアプリでルートと料金を確認できますが、もし不満があればアプリからクレームを申し入れることも可能です。
Waymoは利用できない地域がある
アメリカにはさまざまな配車サービスがありますが、特定の地域しか対応していない場合もあります。
UberやLyftはアメリカ全域で利用できますが、Waymoはサンフランシスコ、ロサンゼルス、アトランタ、フェニックス、オースティンなど、一部の都市のみ対応しています。
利用を検討しているサービスが、滞在先の都市で利用できるか事前に確認しましょう。
タクシーは事前予約が必要な場合も
都市部では流しのタクシーも見かけますが、郊外ではつかまりにくいため、アプリや電話で事前に予約しておくと安心です。
よく使われるタクシーアプリとしてCurbやGettなどがあり、使い方は配車サービスアプリと同じです。
安全性を確認する
タクシーなら、アプリ予約かタクシー乗り場の利用が安全です。
アプリ予約の場合は、予約時にタクシーの車体識別番号が表示されるので、到着したタクシーの屋根に記載されている識別番号と合致しているかチェックします。
加えて、乗車前にドライバーに対して「誰を迎えに来たのか」「車両の登録番号は何か」などを口頭で確認しましょう。
UberやLyftでは、アプリで予約したドライバーの名前、顔、車種、ナンバープレートと相違ないか、乗車前に必ずチェックしましょう。
また、タクシーをアプリで予約した場合と同様、ドライバーに「誰を迎えに来たのか」と尋ねて自分の名前を確認すると間違いがないでしょう。
乗車後は、メーターが正常に動いているかを確認します。
タクシーの場合はドライバーにレシートをリクエストするといいでしょう。
レシートには車両情報と担当ドライバーの情報も記載されているので、後日問い合わせが必要になったときにスムーズに情報が伝わります。
なお、UberやLyftは、アプリ上で領収書を確認・ダウンロードすることも可能です。
【体験談】現地で実際にタクシーとUberを利用してみて

実際に私がアメリカでタクシーやUberを使用した体験をご紹介します。
タクシー
タクシーのドライバーは本当にさまざまでした。
配車サービスと違って担当ドライバーを選べないので、誠実な人もいれば、到着時にメーターを体で隠して数ドル高く請求してくるような人もいました。
特に印象的だったのは、夜遅くに新米ドライバーのタクシーに乗ったときのことです。
道に迷い、私がスマートフォンでルートを案内する羽目になってしまいました。予定の2倍以上の時間がかかり、さすがにドライバーも申し訳なさそうにしてました。
ただ、空港などで荷物が多いときや疲れているときは、すぐ乗れるタクシーはやはり便利だと感じました。
Uber
Uberは、最初こそ「他人の車に乗る」という点に不安がありましたが、慣れるとアプリで気軽に呼び出せて便利です。
ドライバーは自身の評価を気にしているので、車内は清潔で、感じのいい人が多い印象です。
ただドライバーは男性が多く、女性客として一人で乗るのは今でも少し緊張します。
そのため、夜間に一人で乗らなければいけない場合は、高評価のドライバーをマッチングしてくれる「Uber Comfort」という車種を選ぶようにしています。
また、友人とグループで乗るときは、アプリ上で割り勘できる機能を使っています。
支払い方法の入力時に「Split Fare」を選択すると、乗車人数で均等に分割請求してくれるので、便利です。(一部地域ではこの機能が使えない場合があります。)
Uberを安く利用するコツは、混雑時間を避けることです。
テーマパーク閉園直後などは料金が高くなりがちですが、少し買い物をして2〜30分時間をずらしただけで、同じルートが半額になったこともありました。
このほか、他の利用者と相乗りして料金を抑える「UberX Share」という方法もあります。
こちらは、同じ方向に向かう他の利用者を途中で乗せながら、目的地に向かうスタイルです。回り道をするため多少時間がかかることや、知らない人と相乗りになるデメリットはありますが、なるべく安く移動したいときの一つの手段としておすすめです。
UberやLyftにも登録して使える!アメリカでの各種支払いにはGLOBAL PASSがおすすめ!

アメリカへ渡航した際の各種支払いには、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。
GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、その利便性から海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がり、累計発行枚数は40万枚を突破しています。(*1)
GLOBAL PASSの一番の魅力は、ご自身の外貨預金(*2)をそのまま海外での支払いに充てることができる仕組みを有している点です。
米ドルをはじめとする世界17通貨の外貨預金を、現地での支払いにそのまま使うことができます。
例えば、UberやLyftにGLOBAL PASSを登録し、あらかじめ自分の口座に米ドルを入れておけば、これらを利用して現地で支払った金額は、口座の米ドルから引き落としされます。

GLOBAL PASSはデビット機能を備えており、タッチ決済にも対応していることから、アメリカでのお買物やお食事などの際の支払いにもスムーズに対応可能です。
また、米ドルの現金が必要になった場合には、VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用して引き出すこともできます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*3)
このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があるのでお金の管理がしやすいほか、不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。
[ご参考:あんしんの各種サービス]

アメリカへ渡航するご予定がある方は、是非SMBC信託銀行プレスティアの預金口座を開設して、GLOBAL PASSの利用を検討していてはいかがでしょうか。
(*1)2025年8月現在
(*2)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*3)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。
まとめSUMMARY

アメリカはキャッシュレス決済が進んでおり、UberやLyftなどの配車サービスはもちろん、タクシーもカード払いが主流です。
米ドルの現金も使えますが、取り出す手間や慣れない英語でのやり取りを考えると、カードでさっと決済できるのはとても便利です。
アメリカへの渡航には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。
アメリカでのキャッシュレス決済やATMでの現金の引き出しに口座の米ドルが使えることもあり、現地到着直後から活躍することでしょう。
GLOBAL PASSを登録したうえでUberやLyftを利用した場合、降車時に料金が自動決済されるので支払いの手間が省けてスマートです。