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ロストバゲージとは?事前にできる対策や発生時の対処方法、補償を解説

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ロストバゲージとは?事前にできる対策や発生時の対処方法、補償を解説

飛行機に乗る際、預けた荷物が紛失してしまう現象、いわゆるロストバゲージが発生することがあります。衣類など、渡航先で必要な荷物がなくなるのは困りますし、海外で起こった場合にはどのように対処すべきか不安に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一方でロストバゲージは、発生原因を知ってさえいれば、事前に対策を講じやすくなります。

この記事では、ロストバゲージが起こる確率や原因、万が一ロストバゲージに遭ったときの対処方法などについて解説しますので、是非参考にしてください。

ロストバゲージとは?

ロストバゲージとは?

ロストバゲージとは、空港で預けた荷物が行方不明になり、紛失することです。

通常、空港で預けた荷物は、預けた人(持ち主)と同じ搭乗便で最終目的空港まで運ばれます。

乗り継ぎがある場合は経由地の空港で積み替えられますが、いずれにせよ預けられた荷物は最終目的地の空港に到着後に機内から降ろされて空港内のターンテーブルへと運ばれ、持ち主がそれをピックアップするというのが通常の流れです。

しかしながら稀に、出発空港で預けてから最終目的空港に着くまでの間に何らかのトラブルによって荷物が行方不明になる、いわゆるロストバゲージが発生することがあります。

ロストバゲージはどれくらい発生している?

ロストバゲージは、乗り継ぎのあるフライトを利用する場合に起こりやすいといわれています。たとえば日本から経由便を利用して海外へ渡航する場合などに、発生する確率が高くなる傾向にあります。

各国航空会社の業務用通信を手がけているベルギーの非営利団体「SITA(国際航空通信共同体)」が毎年調査発表している「Baggage IT Insights 2024」によると、2023年に世界の主要航空会社で紛失や遅延など取扱いミスがあった荷物は、約3,610万個ありました。

同年の搭乗客数は総計で約52億人であるので1,000人あたり6.9個、すなわち0.69%と、決して低くない確率で発生していないことがわかります。

ロストバゲージの荷物は戻ってくる?

ロストバゲージとなった原因にもよりますが、一般的には荷物が戻ってくるケースが多いようです。

たとえば、荷物が他の便に積まれてしまったといった人的なミスに起因してロストバゲージが発生したケースでは、日数はかかるものの持ち主のもとに戻ってくる可能性が高いと言われています。

ロストバゲージの発生原因

ロストバゲージの発生原因

ロストバゲージは、さまざまな要因によって発生しています。

以下では、その主な原因について解説します。

トランジット時の紛失

トランジット(飛行機の乗り継ぎ)の際に誤って別の便に積み替えられたり、経由地まで搭乗していた飛行機に積み忘れられたりすると、荷物は本来の目的地へ届きません。

また、ディレイドバゲージと呼ばれる、積み替えが間に合わないケースもあります。これは、天候や機材トラブルなど、さまざまな原因によって出発・到着時刻が変わったり、乗り継ぎ時間が短縮されたりした場合に起こりやすいトラブルです。

タグの不備や記載ミス

空港で預けた荷物には、目的地の空港コードや搭乗便が印字されたタグが取り付けられます。しかし、このタグに不備や記載ミスがあると荷物が持ち主とは異なる便で運ばれ、ロストバゲージにつながる可能性があります。

発行されるタグには半券(控え)が発行されるため、搭乗券(ボーディングパス)の裏面やパスポートに貼りつけるなどして、記載されている行先と便名に間違いがないかをその場で必ず確認しましょう。

荷物の取り違え

ロストバゲージの原因の一つとして、同じ便に搭乗していた他の乗客が誤って荷物を持って行ってしまうケースも考えられます。こうしたケースでは、航空会社や空港側でできる対応には限りがあるのが実情です。

多くの場合は、間違いに気付いた乗客は所定の手続きを経て荷物を返却すると考えられますが、持ち主のもとに荷物が戻ってくるのに時間がかかることもあるでしょう。

ロストバゲージに遭ってしまったときの対処方法

ロストバゲージに遭ってしまったときの対処方法

ロストバゲージに遭ってしまった場合は、以下のように対処しましょう。

空港の係員に報告する

到着空港で自分の荷物が出てこないことに気づいたら、空港の係員に報告しましょう。ターンテーブルの近くにある「Lost Baggage」や「Lost & Found」などと表示されたカウンターで、荷物の捜索を依頼することができます。

係員は荷物の捜索をおこない、その後の対応方法なども教えてくれます。

必要な書類を提出する

荷物を探してもらうため、出発空港で受取ったタグの半券と航空券を提示しましょう。

このほかカウンターでは、氏名や住所、便名、チケット番号、パスポート番号、滞在先の住所、紛失した荷物の特徴(色やサイズなど)などの必要事項を紛失証明書に記入し、提出することになります。

一般的にこれらの必要事項については現地の言葉か英語で記入する必要があるため、万一のケースに備えて、念のため英語でメモしておくと安心でしょう。

また、紛失証明書を提出したら、控えを忘れずに受取るようにしましょう。

航空会社の損害賠償や連絡先を確認する

航空会社によっては、ロストバゲージに対する補償を受けられる場合があります。

損害賠償の有無や補償を受ける際の連絡先、補償の受け方などを確認しておきましょう。

ロストバゲージが発生した際の補償

ロストバゲージが発生した際の補償

ロストバゲージが発生した際の補償は航空会社によって異なりますが、一般的にはロストバゲージを空港で申告した時点での補償と、その後の調査で紛失が確定した場合の補償の2種類があります。

ロストバゲージを空港で申告した際には、歯ブラシなどが入ったトラベルキットをもらえたり、現地で購入する生活必需品に対して一定の範囲内で補償を受けられたりする場合があります。

また、通常は一定期間が経過しても荷物が見つからない場合は紛失が確定したものと見做され、補償を受けられることが多いようです。紛失が確定したと判断されるまでの期間は航空会社によって異なりますが、一般的には30日~45日とされています。

なお、荷物が遅れて届くディレイドバゲージの場合は補償されないこともあるので、事前に航空会社の補償内容を確認しておくことをおすすめします。

発生前にできるロストバゲージ対策

発生前にできるロストバゲージ対策

航空会社の過失によって起こる場合など、ロストバゲージには自分自身では防ぎようがないものもあります。しかしながら、事前に対策をしておくことで、ロストバゲージのリスクを軽減することができます。

以下では、出発前にできる対策を紹介します。

荷物に新しいタグや目印をつける

出張や旅行など飛行機を頻繁に利用する方のなかには、以前つけられたタグをそのままにしている方もいらっしゃるかもしれませんが、古いタグを残したまま新しいタグを重ねてしまうと、積荷の際に誤りが生じやすくなります。

このため、出発空港で荷物を預ける際は過去のタグは外し、新しいタグのみをつけるようにしましょう。

スマートタグを入れるようにする

GPS機能のあるGPSトラッカーや、Bluetoothで位置情報を確認できるスマートタグを預け荷物に入れておく方法も有効な手段です。位置情報を確認できれば荷物の在処を特定しやすくなり、発見の可能性にもつながるためです。

日本では2023年4月から、飛行機に搭乗する際の預け荷物に紛失防止機器を使用することが認められています。ただし、到着国や航空会社によってルールが異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。

荷物の写真を撮る

荷物を預ける前に荷物や中身の写真を撮っておくことも、事前にできる対策の一つです。

ロストバゲージが起こった際、スーツケースの形状や内容物の情報をうまく伝えられずに発見が遅れてしまうことがあり得ますが、写真を撮っておけば、このような事態を回避するのに役立つはずです。

預け荷物に貴重品を入れない

預け荷物に貴重品を入れるのは避けましょう。

一般的に、荷物が紛失した場合における航空会社の損害賠償額には上限額が設定されており、貴重品の価値によっては紛失物の全額が補償されない場合があるためです。

機内に最低限の荷物を持ち込む

決済手段となるクレジットカードやデビットカード、現金、スマートフォンなどの貴重品は、必ず手荷物に入れて機内に持ち込みましょう。

これに加えて、最低1日分の衣服や下着などを、キャリーケース(機内持ち込み荷物)に入れておくとよいでしょう。ロストバゲージが起きても大半のケースでは荷物は遅れて持ち主のもとに届くとはいえ、時間がかかって着替えができないのは不都合ですし、現地での予期せぬ出費も防げることでしょう。

保険に加入する

クレジットカードやデビットカードには、海外旅行傷害保険が付帯されているものがあります。ロストバゲージやディレイドバゲージへの補償を受けられるかどうか、渡航前に補償内容を確認しておきましょう。

なお、付帯されている保険で補償されない場合は、別途海外旅行保険に加入しておくと安心です。

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飛行機を利用する際、稀にロストバゲージが発生することがあります。万一に備えて、ロストバゲージを防ぐための対策をしておくと安心です。

なお、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSは海外渡航時の決済手段としておすすめですが、ロストバゲージの発生によって想定外の出費を迫られてしまった場合などの、急場を凌ぐ対策としても役立ちそうです。

GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、デビット機能を有しているため、世界中のVisa加盟店でスムーズに買物ができます。

また、GLOBAL PASSを利用すれば、世界の200以上の国や地域のVisaまたはPLUSマークのついたATMで現地通貨の現金を引き出すことができます。しかもこのとき、海外ATM手数料はかかりません。(*)

ちなみにSMBC信託銀行プレスティアでは17種類の外貨が取扱われており、渡航先で使われている外貨を事前に口座に準備しておけば、その外貨をGLOBAL PASSを利用して現地でそのまま使うことができるのも利点でしょう。

この方法であれば、海外での支払いに際して円から外貨への交換が発生するわけではないので、支払いの度に為替レートの状況に一喜一憂する必要はありませんし、為替手数料がかかることもありません。

このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があり、現地でのお金の管理にも便利です。

[ご参考:あんしんの各種サービス]

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(*)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。

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