【2025年版】韓国ウォンのおすすめの両替方法とは?

韓国では、日本以上にキャッシュレス化が進んでいます。
しかしながら、市場や小さな個人商店では現金決済のみというところもあり、韓国ウォンの現金が必要になる場合があります。
また、キャッシュレス決済が進んでいるとはいえ、特有の電子マネー文化が発達していることもあり、はじめて観光客として訪れる場合には交通機関などでも現金での支払いを迫られるケースも少なくないでしょう。
なお、日本円から韓国ウォンへ両替する際の手数料は、日本円から米ドルなどへ両替する際の手数料と比べると高い傾向にあり、両替する方法や場所によっても手数料の割合が異なります。
このため、韓国へ渡航する際は両替レートや手数料をしっかりチェックして、少しでも条件のよい方法を選択するのがおすすめです。
この記事では、韓国の京畿道龍仁市在住のフリーライター&韓日翻訳家である藤田麗子氏が、韓国ウォンへの両替を中心に、主な外貨両替方法やそれぞれのメリット・デメリット、韓国の物価事情などについて解説しています。
是非参考にして、快適な韓国渡航をお楽しみください!
※本記事では、1円=約10ウォン(2025年5月時点)で計算しています。
※本記事に記載の費用は、2025年5月時点における費用(目安)となります。
韓国ウォンの現金はどのくらい両替しておくべき?

一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ2024」の「主要国におけるキャッシュレス決済比率(2022年)」によると、韓国のキャッシュレス決済比率は99.0%となっており、世界第1位です。
実際、韓国で暮らす人々にとっては、現金を使用する機会はそれほど多くありません。現地では、各種支払いにはクレジットカードやチェックカード(日本のデビットカードに相当)、スマートフォン決済などが利用されるのが一般的で、お財布を持ち歩かない人も増えていると言われています。
その一方で、海外から訪れる観光客の場合は、現地の方々よりも使いこなせる決済手段が少ない分、現金が必要となるケースも十分に想定しておかなければいけません。クレジットカードが使えなかったり、現金で支払ったほうがお買い得になったりすることも、割とよくあります。
このため、例えば韓国旅行の日程が2泊3日~3泊4日であれば、予備として1~3万円の現金を韓国ウォンに両替しておくと安心でしょう。
韓国ウォンの入手方法とおすすめの両替方法

以下では、韓国ウォンを入手する主な方法や、それぞれのメリット、デメリットについてご紹介します。
日本を出発する前に両替する
まずは、日本を出発する前に、銀行や空港、両替所などで円をウォンに両替しておく方法です。
一般的に、韓国現地での両替に比べるとレートが不利になり、手数料などもやや割高になる傾向があります。
その一方で、到着後すぐに移動をする必要がある場合などには、慌てることなく安心して旅をスタートすることができる点はメリットと言えるでしょう。
韓国の空港や両替所などで両替する

韓国でも、日本と同じように、空港や両替所、主要ホテルなどで両替をすることができます。ホテルの両替所は、宿泊していなくても利用が可能です。
空港やホテル内の両替所はレートが高めに設定されていることが多々あります。このため、一般的には観光地にある両替所のほうが有利なレートで両替できる可能性が高くなる傾向にあります。
多くの両替所では、店頭にその日のレートが表示されています。時間に余裕があれば、複数の両替所のレートを比べてみるのもおすすめです。
クレジットカードでキャッシングする
海外キャッシングサービスは、お手持ちのクレジットカードを利用して、韓国のATMから現地通貨を引き出すことができるサービスです。キャッシングした金額はカードの利用額と同様に、通常は翌月一括で返済します。
ATMやカード会社によっては手数料や金利が発生する場合もありますが、両替所を探す時間や手間を省けるうえ、必要なときに必要な金額だけ引き出せるという利便性もあります。
また、クレジットカードによってはポイントが付与されるといったメリットもあるので選択肢の一つとして検討するのもよいでしょう。
デビットカードを使ってATMで現金を引き出す

クレジットカードのキャッシングと同様に、お手持ちのデビットカードを利用して現地のATMから現地通貨を引き出すことができます。
デビットカードによる引き出しは、ご自身の銀行口座の預金残高と設定している海外での現地通貨の引き出し範囲内で行うことができます。
一般的な韓国のATMは比較的レートがよく、手数料も定額であることが多いため、まとまった金額を引き出す場合は、両替よりもデビットカードのほうが有利になる場合もあります。
WOWPASSを使う

WOWPASSとは、韓国で広く使われているプリペイドカードで、両替機能やT-money(交通系ICカード)としての機能を備えています。
韓国の空港や主要な駅、ホテルには、専用の発券・両替機が設置されており、WOWPASSカードの発行、日本円を含む外貨からのチャージ、外貨から韓国ウォンへの両替と現金での受取りが可能です。
このほかWOWPASSは、コンビニやカフェ、飲食店などでの支払いに利用できるだけではなく、T-moneyに残高をチャージすることで、地下鉄やタクシー、バスなどの交通機関の運賃の支払いにも利用できます。
ちなみにWOWPASSは基本的には購入後にチャージして使用する仕様ですが、主要空港なので販売されている「WOWPASS空港セット」については、付帯する機能であるT-moneyの残高が10,000韓国ウォン分チャージされた状態で販売されています。
また、日本にいる間に前もってカードを準備しておきたいという場合は、Amazonで購入することもできます。Amazonで購入する場合は、販売元がWOWPASSであることを確認してから購入するようにしましょう。
なお、WOWPASSのアプリをスマホにダウンロードすると、支払い履歴を確認することができるほか、カフェやショップなどで使用できるさまざまなクーポンも用意されています。チャージした残高を送金することもできるので、旅行中に友だちと割り勘をしたいときなどにも便利です。
一方、T-moneyカードは、韓国で広く利用されている交通系ICカードです。韓国のコンビニアエンスストアや、地下鉄の駅構内または空港に設置されている自動販売機などで購入できます。
なお、T-moneyカードのみを購入することもできますが、日本円から直接チャージすることはできないため、韓国ウォンの現金からのチャージが必要となります。

特に、空港を出てT-moneyカードを利用する機会がある場合は、利用前に韓国ウォンの現金を手当てしておかなければならないので、注意しましょう。
韓国ウォンに両替するときの注意点
韓国での両替にはパスポートの提示が必要です。
WOWPASS両替機をはじめ、市内の両替所や銀行で両替をする場合は、パスポートを忘れないように注意しましょう。
両替手数料を確認

先述の通り、方法や場所によって両替にかかる手数料が異なります。このため両替の際は、手数料をチェックして、納得のいく方法や場所を選択するようにしましょう。
米ドルのように普段から触れる機会の多い通貨ではないためレートなどのイメージが湧かず、両替後に確認したところ手数料が非常に高額であった、といった失敗談は割とよく聞かれますので、是非ご注意いただきたいところです。
飛行機の機内誌やリムジンバスの車内、旅行関連サイトなどで、現金両替の手数料が割引になるクーポンが配布されていることもあるので、日本円の現金を韓国ウォンの現金に両替する場合にはそれらを利用して賢くおトクに両替しましょう。
為替レートの変動にも注意

2025年5月末現在のレートは「1円 =約10ウォン( KRW)」で、1,000円を両替すると約1万ウォンになる計算です。
最近では大統領弾劾などの影響もあってウォン安の傾向が続いていますが、今後、政治情勢が安定すれば再びウォンが上昇するかもしれません。
2泊3日程度の旅行で使う金額であれば為替レートの変動による影響はそれほど大きくありませんが、長期に滞在する、あるいは美容医療の施術を予定しているなどといった理由により、多額の韓国ウォンが必要な場合は、為替レートの動向を注視して、両替のタイミングを見極めることも大切でしょう。
韓国のお金事情
主な支払い方法

韓国は「クレジットカード王国」といわれるほどキャッシュレス決済が浸透しています。
一定以上の年間売上を超える店舗にはクレジットカードの導入が義務づけられていることから、デパートやコンビニ、飲食店、観光地のチケット売り場をはじめ、大部分のお店でキャッシュレス決済が利用可能です。ジュース1本買うだけでもカードを使う人が多いため、店員もカード決済に慣れています。
ただし、交通系カードへのチャージや屋台、市場などでは現金が必要となる場合もあるため、ある程度の現金は用意しておくと安心です。また、一部の店舗では「現金払いなら10%オフ」といった割引を提供していることもあるため、現金を持っておくとおトクにショッピングを楽しめる可能性もあります。
カカオタクシー、K.rideの利用方法と注意点

ソウルのタクシーの初乗り料金は4,800ウォン(約480円)で、1.6kmを超えると131mごとに100ウォン(約10円)追加、22時~4時は最大40%の深夜料金が追加されます。
日中の渋滞のない時間帯であれば金浦空港から明洞エリアまでの料金は約3万ウォン(約3,000円)、仁川空港から明洞エリアまでは約6~7万ウォン(約6,000~7,000円)が目安となります。
安心してタクシーを利用するには、韓国のKakao Mobility Corp.が提供する配車アプリ〈カカオタクシー〉がおすすめです。
基本的には欧米などで普及している配車アプリサービス「Uber」のような仕組みで、目的地の検索や入力は英語か韓国語のみですが、アプリの操作は日本語にも対応しているので便利です。
乗車前に到着地までの予想料金や所要時間、ドライバーの情報や車両ナンバーなどが表示されるため、安心して利用することができます。支払いは、現金、クレジットカード(カードのブランドなどによっては使えないこともあるようです)、WOWPASS、t-moneyなどから選べます。
なお、韓国ウォンの現金で支払う場合は、車種を選ぶ画面で「一般タクシー」を選択するようにしましょう。

なお、Kakao Mobility Corp.が新たにリリースした観光客向け配車アプリ〈K.ride〉なら、日本で発行されたクレジットカードを登録することも可能です。
基本的な使い方は〈カカオタクシー〉と同じで、韓国発行のクレジットカードを持っていなくてもアプリ内決済ができるため、〈K.ride〉も活用してみるとよいでしょう。
ちなみに、韓国のタクシーは日本とは違い、自動ドアではありません。乗車と降車の際はご自身でドアを開閉するのをお忘れなく。
物価について

近年、韓国では物価上昇のスピードが速く、もはや日本よりも物価が安いとはいえない状況です。
キンパなどの軽食は約3,000~6,000ウォン(約300~600円)、味噌チゲやキムチチゲ定食などの韓国料理は1万ウォン(約1,000円)以内で食べられる飲食店もありますが、ビビンパや参鶏湯、また、パスタなどの洋食は1~2万ウォン(約1,000~2,000円)台が相場です。
ディナーでは、サムギョプサル1人前(200g)の平均価格が1万5,000ウォン(約1,500円)前後、カンジャンケジャン(カニの醤油漬け)定食は4~5万ウォン(約4,000~5,000円)以上で、多くの場合2人前からの注文となります。
世界的なチェーン店の価格をみると、マクドナルドのビッグマックセットが2025年3月に値上げされて7,400ウォン(約740円)、スターバックスコーヒーのドリップコーヒー(トール)が4,700ウォン(約470円)、コンビニではハーゲンダッツのミニカップ、バー、クリスピーサンドが各6,900ウォン(約690円)など。現在の円安傾向を考慮すると、日本とあまり変わらないか、やや割高に感じるかもしれません。
なお交通費に関しては、先述の通りタクシーの初乗り料金が4,800ウォン(約480円)と、比較的安価です。
また、首都圏地下鉄の基本料金は現在1,400ウォン(約140円)ですが、2025年6月から1,550ウォン(約155円)に値上がりする予定です。
韓国のキャッシュレス決済にはプレスティアの「GLOBAL PASS」がおすすめ

冒頭でもご案内のとおり、韓国のキャッシュレス普及率は99%に達しており、日本の39.3%と比べて2倍以上の普及率となっています(一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ2024」)。
最近は、多言語対応のセルフ注文端末機〈Kiosk〉が導入されているカフェや飲食店も多く、クレジットカードやデビットカードがあれば、注文からキャッシュレス決済までを席でスムーズに行うことができます。
SMBC信託銀行プレスティアのデビット機能付き国際型キャッシュカード「GLOBAL PASS」なら飲食店での決済をはじめ、ショッピングなどでのキャッシュレス決済にも使えます。
また、韓国の免税店の商品は基本的にすべて米ドル表示であるため、SMBC信託銀行プレスティアの口座に米ドルの残高がある場合には、「GLOBAL PASS」を利用することでその米ドルを免税品の購入に充てられる点も利点でしょう。
また、韓国では市場や屋台などでの支払いに備えて、最低限の現金を持っておくと安心ですが、現地の銀行や両替所では5~10%程度の手数料がかかることも少なくありません。
このため、「GLOBAL PASS」を使って、現地のATMで韓国ウォンの現金を引出すほうが手数料は割安になるケースが少なくないと考えられます。ちなみに、その際の海外ATM手数料は無料です。(*)
韓国はもちろん、諸外国へ旅行に行くご予定がある方は、ぜひSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申し込みをご検討ください。
(*)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。