円高?円安?海外旅行におすすめなのは?お得に楽しむコツも解説!

私たちが普段使っている日本円をはじめ、世界中のありとあらゆる通貨の価値は、他の通貨との相対的な評価によって決まります。
一言でいえば、こうした相対的な評価によって円の価値が上昇するのが円高、反対に下落するのが円安です。
この記事では、円高、円安とはどのような状態か、あるいはそれぞれにどのようなメリット、デメリットがあるかについて解説しています。
また、為替レートに一喜一憂することなく海外旅行を楽しむためのちょっとした工夫についてご紹介していますので、是非参考にしてください。
- ※(ご参考)SMBC信託銀行プレスティア「為替レート一覧表」
円高とは?

円高とは、別の通貨に対する円の相対的な価値が高くなることです。
言い換えると、円を外貨に交換する際、外貨を入手するために必要な円の量が減る(=同じ量の円で、入手できる外貨の量が増える)状態を指します。

*対米ドルで円高の状態は、対円では米ドル安、とも表現できます。
円高のメリット
外国のモノやサービスを購入しやすくなる
円高になると、より少額の円で、諸外国のモノやサービスを購入できるようになります。このため円高は通常、輸入や個人の海外旅行などには有利に働きます。
外貨での運用を始めやすくなる
円高のときは、同じ円の量で入手できる外貨の量が増えます。このため外貨預金など、外貨での運用を検討するのには、良いタイミングと言えるかもしれません。
円高のデメリット
日本のモノやサービスを販売しづらくなる
円高になると、諸外国から見れば、日本のモノやサービスはそれまでよりも高価になってしまいます。このため一般的に円高は、輸出や、日本国内の旅行産業などには不利に働きます。
保有している外貨資産の評価額が下がる
既に外貨で運用している場合には、円高になることで、円換算した際の評価額が下がるといった影響があります。
[円高のメリット・デメリットのイメージ]
- (1)個人の場合
- メリット
-
- ■ 海外から日本へ輸入されるモノやサービスが安価になる。(日本で購入しやすくなる。)
- ■ 円評価した際のコストが下がり、海外旅行に行きやすくなる。
- ■ 外貨運用を始めやすくなる。
- デメリット
-
- ■ 保有している外貨資産の評価額が下がる。
- (2)法人の場合
- メリット
-
- ■ 原材料等の輸入コストが下がる。
- デメリット
-
- ■ 日本から海外へ輸出するモノやサービスが高価になる。(海外で販売しづらくなる。)
円安とは?

円安とは、別の通貨に対する円の相対的な価値が低くなることです。
言い換えると、円高とは反対に、円を外貨に交換する際、外貨を入手するために必要な円の量が増える(=同じ量の円で、入手できる外貨の量が減る)状態を指します。

*対米ドルで円安の状態は、対円では米ドル高、とも表現できます。
円安のメリット
日本のモノやサービスを販売しやすくなる
円安になると、諸外国から見れば、日本のモノやサービスを、より少額の外貨で購入できるようになります。このため円安は通常、輸出に有利に働くほか、国内の旅行産業にとってはインバウンド消費がより期待できるようになるといった影響が考えられます。
保有している外貨資産の評価額が上がる
既に外貨で運用している場合には、円安になることで、円換算した際の評価額が上がるといった影響が考えられます。
円安のデメリット
外国のモノやサービスを購入しづらくなる
円安になると、諸外国のモノやサービスを購入するのに、より多額の円が必要となります。このため一般的に円安は、輸入や、個人の海外旅行などには不利に働きます。
外貨での運用を始めづらくなる
円安のときは、同じ円の量で入手できる外貨の量が減ります。
このため、外貨預金など、外貨での運用を検討するには、難しいタイミングと言えるかもしれません。
- (1)個人の場合
- メリット
-
- ■ 保有している外貨資産の評価額が上がる。
- デメリット
-
- ■ 海外から日本へ輸入されるモノやサービスが高価になる。(日本で購入しづらくなる。)
- ■ 円評価した際のコストが上がり、海外旅行に行きづらくなる。
- ■ 外貨運用を始めづらくなる。
- (2)法人の場合
- メリット
-
- ■ 日本から海外へ輸出するモノやサービスが安価になる。(海外で販売しやすくなる。)
- デメリット
-
- ■ 原材料等の輸入コストが上がる。
海外旅行をするなら、円高と円安のどちらがお得?

これまで見てきたように、円高と円安には、それぞれメリット、デメリットがあります。
それでは、海外旅行をするなら、円高と円安、どちらがお得なのでしょうか。
一般的には、現地で使う外貨を準備するのには、円高のほうが有利と言えるでしょう。先述の「円高とは?」でも触れた通り、円高になると、より少額の円でより多くの外貨を入手することができるためです。
為替レートを気にせず海外旅行をお得に楽しむためには?

そうは言っても、海外旅行に出掛けようというそのタイミングで、必ずしも円高であるとは限りません。
為替レートは日々変動していますので、私たち旅行者の期待とは裏腹に、海外旅行を計画している間に円安が進行するといったことも起こり得るでしょう。
それでは、為替レートを気にし過ぎることなく海外旅行を楽しむには、どうしたら良いでしょうか。
物価が比較的安い国や地域を選ぶ

第一に、物価が比較的安い国や地域を旅行先に選ぶことが考えられるでしょう。
最近では円換算すると、安く見積もっても一人あたりランチで1食4-5千円、宿泊は1泊あたり2万円程度かかるようなところもざらではありますが、一方で、ランチで数百円、宿泊代も数千円程度あれば事足りるところも少なからず存在します。
もちろん現地での楽しみ方などにもよるため一概には言えませんが、後者のような国や地域を旅行先に選ぶことは、費用面での負担を軽減するのに有効でしょう。
現地での支払いに、外貨預金を利用する

日本で長らく低金利が続いていることもあり、最近ではインフレ対策の一手段として、資産の一部を既に外貨で運用されている方、あるいはこれから運用を始めようという方も、少なからずいらっしゃるでしょう。
あくまで運用の一環として、ゆくゆくは円に戻す意向の方が大半かもしれませんが、折角外貨を保有している(またはこれから保有する)のであれば、その外貨を海外旅行での各種支払いに使うことを検討してみてはいかがでしょうか。
この方法がユニークなのは、円から外貨へ交換するタイミングと、実際に海外で各種支払いをするタイミングを、切り離すことができる点です。支払い時には円から外貨への交換は発生しないので、支払いの都度、為替レートの状況に一喜一憂する必要はありませんし、為替手数料がかかることもありません。
為替レートの状況を踏まえてなるべく円高・外貨安のタイミングで円を外貨に交換しておけば、現地でかかるコストを抑えられるかもしれません。
海外旅行の各種支払いに外貨預金を利用するなら、デビットカードの活用がおすすめ

外貨預金を使って海外で各種支払いを行う方法には、どのようなものがあるのでしょうか。外貨預金から外貨現金を引出すことができる金融機関があるので、これを利用するのも一案ですが、海外で多額の外貨現金を持ち歩くことになりかねず、リスクもあります。
そこでおすすめなのが、外貨預金が使えるデビットカードを活用する方法です。
種類は多くありませんが、日本で発行されているデビットカードには、銀行の円預金口座だけでなく外貨預金口座にも紐づいているものがあります。
このタイプのメリットは、口座に預けた外貨預金を、現地でのキャッシュレス決済に使える、あるいは現地のATMで外貨現金として引き出せることです。
外貨預金が使えるデビットカードなら、GLOBAL PASSがおすすめ

海外旅行時の各種支払いに、外貨預金を利用することができるデビットカードの中でも特におすすめしたいのが、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSです。
GLOBAL PASSはいわゆる国際型キャッシュカードで、デビット機能を備え、かつタッチ決済にも対応していることから、海外での各種支払いをスムーズに済ませることができます。その利便性からにわかに人気が広がり、発行枚数は38万枚を突破しています。(*1)
SMBC信託銀行プレスティアの場合、外貨普通預金は17通貨の取扱いがあり、米ドルやユーロといった主要通貨からオフショア中国人民元等の新興国通貨まで幅広くカバーされているので、ご自身の外貨預金(*2)を多くの国や地域での支払いに活用できるのも魅力です。もちろん、外貨普通預金での取扱いのない通貨での支払いも、円普通預金からの引落としで対応しています。
[ご参考:SMBC信託銀行プレスティアの外貨普通預金で取扱いのある通貨]
米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、ユーロ、スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、オフショア中国人民元(*3)、タイバーツ、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ノルウェークローネ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ
なおGLOBAL PASSを利用すれば、世界の200以上の国や地域のVisaまたはPLUSマークのついたATMで、現地通貨の現金を引き出すことができます。しかも、その際の海外ATM手数料は無料です。(*4)
このほか、アラートサービスに登録しておけば、利用の都度Eメールで通知が届くため、海外旅行中もお金の管理がしやすく、また不正利用があった際の注意喚起にも役立ちます。
[ご参考:あんしんの各種サービス]

海外旅行のご予定のある方は、是非SMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みをご検討ください。
(*1)2025年5月現在
(*2)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*3)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。
(*4)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。
まとめSUMMARY
円高とは外貨に対する円の相対的な価値が高くなることです。円高は一般的に、輸入や個人の海外旅行などには有利に働く半面、輸出や日本国内の旅行産業などには不利に働きます。
一方で円安とは、外貨に対する円の相対的な価値が低くなることです。円安は一般的に、円高とは反対に、輸出や日本国内の旅行産業などには有利に働く半面、輸入や個人の海外旅行などには不利に働きます。
なお、為替レートを気にし過ぎることなく海外旅行を楽しむには、外貨預金が現地で使えるデビットカードを活用するのがおすすめです。海外旅行のご予定のある方は、是非SMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みを検討してみてはいかがでしょうか。