【海外へ渡航する方必見!】入国審査時の英語の質問例&回答に使えるフレーズを解説!

多くの国では、入国審査の際に英語での質問に回答する必要があります。このため、旅行や出張・赴任、留学などで海外へ渡航する際、入国審査を無事済ませられるか不安に感じられる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、海外旅行の際に入国審査で聞かれやすい質問と回答に使える英語フレーズをまとめて紹介します。また海外出張などで諸外国へ入国する際の対応方法も解説します。英語が得意ではなく自信がないという方でも簡単に使えるフレーズを多数取り上げておりますので、是非参考にしてください。
入国審査とは?

入国審査の概要
入国審査とは、外国へ入国するとき、または自国へ帰国するときに必要な手続きの一つです。外国に入国する場合は海外の空港に到着した際に行われ、手続き完了後、入国が許可されます。
最近では入国審査の手続きが電子化されている国も多いですが、この記事では主に、入国審査官によって入国審査手続きが行われている国(アメリカなど)へ入国する際の対応について解説していきます。
入国審査では、パスポートやビザなどの必要書類のチェックを受けるとともに、入国の目的、滞在期間、滞在先などが確認されます。
入国審査の流れ

海外の空港に到着したらまず、入国審査エリアに向かいます。
“Immigration”あるいは”Passport Control”と書かれた標識が目印です。
大きな空港ではゲートがいくつかに分かれていますが、”Resident”や”Citizen”と表示されているものは現地の方向けのゲートです。誤って並ばないよう、注意しましょう。
ハイシーズンや複数の飛行機の到着時刻が重なった場合などには、入国審査エリアが混雑し、ご自身の入国審査手続きまで数時間かかることもあります。このため、入国後の予定を踏まえて、予め時間的に余裕のあるスケジュールを組んでおくようにしましょう。
なお、荷物を持ったまま、なかなか進まない行列に並ぶことは意外とストレスがたまるものです。入国審査は時間がかかるものだと想定しておき、並ばなかったら「ラッキー」だと思った方がよいかもしれません。
入国審査官から自分の番になったことを伝えられたら(”Next”などと声を掛けられます。)カウンターへ進み、パスポートなどを提示します。このとき入国審査官からいくつか質問を受け、これに回答する必要があります。
このため、英語に苦手意識のある方は、スムーズに入国審査を済ませられるように、事前に準備をして英語でどのように回答するかイメージしておくとよいでしょう。
英語が得意でない方が入国審査をスムーズに済ませるコツ

入国審査官からの質問に適切に回答できるかが不安、という方もいらっしゃるかもしれません。以下では、特に英語が得意でない方に参考にしていただきたい、入国審査の心構えについて紹介します。
落ち着いて、自信を持って回答するよう心掛ける
入国審査をスムーズに済ませるためには、自信を持って回答することが重要です。焦らず、落ち着いて入国審査に臨みましょう。
入国審査官は多くの観光客に接しているので、英語が苦手で多少回答に戸惑ったとしても、大抵の場合は不審がられたりすることはないはずです。稀ですが、「カメラ」「左手」など、日本語で簡単なサポートをしてくれることもあります。是非事前に準備をしたうえで、リラックスして対応してみてください。
正しい英文法を意識し過ぎず、簡潔に回答するよう心掛ける
緊張しないためにも、正しい英文法を使うことを意識し過ぎず、質問には、短いフレーズで具体的かつ簡潔に回答するよう心掛けましょう。
肯定するか否定するかで回答が成立する質問には"Yes" か "No" で回答するので問題ないでしょうし、例えば滞在先を尋ねられた場合は、”○〇Hotel.”といった具合に回答するので十分です。
このほか、質問が聞き取れなかった場合は無理に回答しようとせず、少し時間をもらうことも大切です。”Could you please repeat that question?”あるいは”I'm sorry, I didn't understand.”、”Pardon?”などと丁寧に聞き返し、質問を再確認するようにしましょう。
スマートフォンを活用する
スマートフォンもうまく活用しましょう。
宿泊先などを尋ねられた場合は、Eメールやアプリで予約が確認できるものを表示して、それを入国審査官に提示することでスムーズに手続きを進められるはずです。
また、翻訳アプリを利用することで、英語による意思疎通の負担を減らすことができるかもしれません。
入国審査でよく聞かれる英語質問&回答に使えるフレーズ

渡航目的に関する質問と回答例
入国審査では、はじめに渡航目的について質問されることが一般的です。
- 質問例
-
- ● 訪問の目的は何ですか。:
What is the purpose of your visit? - ● 何をしに来ましたか。:
Why are you here?
- ● 訪問の目的は何ですか。:
- 回答例
-
<観光の場合>
- ● 観光目的です。:
(I am here) for sightseeing. - ● 私は旅行者です。:
I am a tourist.
- ● 私は仕事で来ました。:
(I'm here) for a business trip.
- ● 観光目的です。:
滞在期間に関する質問と回答例
渡航目的に続いて、しばしば滞在期間についても尋ねられます。
具体的な日数を答えるようにしましょう。
- 質問例
-
- ● どれくらいの期間、滞在する予定ですか。:
How long will you be staying?
- ● どれくらいの期間、滞在する予定ですか。:
- 回答例
-
- ● 1週間です。:
For 1 week. - ● 3日間です。:
For 3 days.
- ● 1週間です。:
このほか滞在期間については、「いつニューヨークを出発しますか。:When are you leaving New York?」といった質問が考えられます。
このような場合は、「3日後にニューヨークを発ちます。:I'm leaving New York in 3 days.」のように回答するのが一般的です。
滞在先に関する質問と回答例
滞在先についても重要な確認事項として頻繁に聞かれます。
極力正確に回答するのが望ましいため、宿泊先の名称や住所がわかる画面をスマホで提示したり、メモを見せたりしながら入国審査官に説明するのもよいでしょう。
- 質問例
-
- ● どこに滞在しますか。:
Where are you going to stay?
- ● どこに滞在しますか。:
- 回答例
-
- ● ヒルトンに泊まります。:
I will be staying at the Hilton Hotel. - ● ウエスティンニューヨークです。:
At the Westin New York. - ● 友人の家です。:
At my friend's house.
- ● ヒルトンに泊まります。:
職業に関する質問と回答例
入国審査では、観光目的の渡航であっても職業についても質問されることがあります。
- 質問例
-
- ● お仕事は何ですか。:
What is your occupation?/What do you do for work?
- ● お仕事は何ですか。:
- 回答例
-
- ● 会社員です。:
I'm an office worker. - ● 自営業です。:
Self-employed. - ● 教員です。:
I work as a teacher. - ● ソフトウェアのエンジニアです。:
I am a software engineer.
- ● 会社員です。:
注意すべき点
入国審査の際、審査官は、渡航者の入国頻度などについてモニターで確認できる状況で質問をしています。
手続きを早く進めようとして、適当に対応したり、事実と異なることを述べたりすることだけは絶対にしないようしましょう。一貫性のない不誠実な回答は、悪意がなくとも疑わしいとの印象を与えてしまい、入国許可に余計に時間を要するといったことになりかねません。
追加的な英語質問&回答に使えるフレーズ(観光目的の場合)

観光目的である場合、入国審査に伴う回答は上述した渡航目的や滞在期間、滞在先、職業に関するもののみであるケースが大半ですが、時折、何回目の入国か、あるいは同行者がいるかなど、その他の事項についても追加で質問されることがあります。
以下で、いくつか具体的な質問例と回答例を紹介します。
- 質問例
-
- ● 何回目の訪問ですか。:
How many times have you visited this country?
- ● 何回目の訪問ですか。:
- 回答例
-
- ● 初めてです。:
First time. - ● 何度も来ています。:
I have been here a couple of times.
- ● 初めてです。:
- 質問例
-
- ● 一人旅ですか。:
Are you traveling alone?
- ● 一人旅ですか。:
- 回答例
-
- ● 一人で来ました。:
I'm traveling by myself. - ● 友達と来ました。:
With my friends.
- ● 一人で来ました。:
- 質問例
-
- ● 帰りの航空券は持ってますか。:
Do you have a return ticket?
- ● 帰りの航空券は持ってますか。:
- 回答例
-
- ● はい持ってます。こちらです。:
Yes, I have. Here it is.
- ● はい持ってます。こちらです。:
- 質問例
-
- ● (課税の)申告が必要なものはありますか。:
Do you have anything to declare?
- ● (課税の)申告が必要なものはありますか。:
- 回答例
-
- ● いいえ、ありません。:
No, nothing.
- ● いいえ、ありません。:
追加的な英語質問&回答に使えるフレーズ(ビジネス目的の場合)

入国審査で追加的に聞かれる質問と回答例(ビジネス目的の場合)
一般的に、仕事(海外出張など)で外国を訪れる場合は、入国審査時に、観光が目的である場合よりも多くの事項について質問を受けることになります。渡航の目的を尋ねられた場合は”For business”などと回答することになりますが、その後に続くと予想される質問を想定して、しっかり準備しておきましょう。
渡航する国や地域、仕事内容や業種によっては非常に細かく尋ねられることもあり得ます。
安心して入国審査に臨むため、ご自身の仕事の目的や業務の詳細、商談の目的や内容について英語でレジュメをまとめておくのもよいでしょう。
このほか、会社の同僚などで同じ仕事に就いており、かつ同じ国や地域に渡航した経験がある方に、入国審査時にどのような質問があったかを事前に聞いておくのもおすすめです。
以下で、いくつか具体的な質問例と回答例を紹介します。
- 質問例
-
- ● 訪問の目的は何ですか。:
What is the purpose of your visit?
- ● 訪問の目的は何ですか。:
- 回答例
-
- ● 取引相手に会うために来ました。:
I came here to meet my business partner. - ● 仕事の打ち合わせで来ました。:
I am here for a business meeting. - ● カンファレンスに出席します。:
I'll be attending a conference. - ● 展示会に行きます。:
I'm going to an exhibition.
- ● 取引相手に会うために来ました。:
- 質問例
-
- ● あなたの役職は何ですか。:
What is your position?
- ● あなたの役職は何ですか。:
- 回答例
-
- ● 営業の担当者です。:
I'm a sales person. - ● マーケティングマネージャーです。:I'm a marketing manager.
- ● 営業の担当者です。:
- 質問例
-
- ● どんな仕事ですか。:
What kind of business?
- ● どんな仕事ですか。:
- 回答例
-
- ● 車の部品を製造しています。:
We make car parts. - ● 飲食チェーンです。:
Restaurant chain.
- ● 車の部品を製造しています。:
入国審査で注意すべき点(ビジネス目的の場合)
入国審査官は、「不法滞在や不法労働ではないか」といった観点でも、入国が適切であるかを確認しています。
このため、特に仕事(海外出張など)で外国を訪れる際には、以下3点に注意して入国審査に対応することが重要です。
(1) 正確かつ簡潔に回答すること
できるだけ簡潔に回答しましょう。
曖昧な回答や、必要以上に細かい説明は控えたほうがよいでしょう。
(2) 堂々と対応すること
入国審査官は、質問に対する回答内容が適切であるか確認するだけではなく、回答時の態度や表情も観察しています。
入国審査をスムーズに済ませるためには、焦らずにどっしり構えて、しっかり回答するように心掛けましょう。
(3) 事前に必要書類を準備しておくこと
会社の説明資料や打ち合わせの案内状、ホテルの予約確認書、名刺など、求められる可能性のある書類はすぐに提示できるよう手元に準備しておきましょう。
このとき、最初から資料を出してしまうと、一層詳細な質問を受けてかえって対応に苦慮することもあり得ます。よって、あくまで求められた際に資料を提示できるようにしておく、という対応でよいでしょう。
海外渡航前に準備すべきこと

海外に渡航する際は、渡航先に合わせてしっかり準備をしておくようにしましょう。入国審査の対策以外のことに関しても事前に情報を集めて備えておくことが、海外渡航を快適なものにする助けになるはずです。
ちなみに、その他の多くの事項に加えて、現地での決済手段について準備しておくことは極めて重要です。
少し前までは海外渡航の際は両替して現地通貨を利用することが主流でしたが、近ごろは諸外国でキャッシュレス化が進んでおり、中には現金が使えるシーンが限られるようなところも散見されるようになりました。
キャッシュレス化に対応すべく現地での主な決済手段としてクレジットカードやデビットカードを使用する場合は、お持ちのカードが渡航先で使えるか、あるいは海外利用時の手数料がどれくらいなのか、確認しておきましょう。ちなみにクレジットカードを海外で利用する場合は、2-4%程度の手数料が発生するのが一般的なようですが、カードによっても異なりますので事前にチェックしておくとよいでしょう。
なお、海外旅行好きの方々の間でにわかに人気が広がりつつあるのが、外貨預金を海外でそのまま使えるタイプのデビットカードです。このタイプのカードであれば、お好きなタイミングで外貨預金に外貨を入れておけばその外貨を現地での支払いに充てたり、ATMで現地通貨として引き出したりできます。まだまだ種類は多くはありませんが、この機会に利用を検討してみてもよいかもしれません。
海外での支払いには便利でお得なプレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

外貨預金を海外でそのまま利用できるデビットカードをお探しなら、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。
SMBC信託銀行プレスティアは17種類の外貨預金を取り扱っているので、GLOBAL PASSを利用すれば、これらの外貨預金を渡航先での支払いに活用できます。なお、外貨普通預金で取扱っていない通貨についても、円普通預金からの引落としで対応しています。
GLOBAL PASSはタッチ決済にも対応しているため、買物などで便利に使うことができます。
[ご参考:SMBC信託銀行プレスティアの外貨普通預金で取扱いのある通貨]
米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、ユーロ、スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、オフショア中国人民元、タイバーツ、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ノルウェークローネ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ
また、GLOBAL PASSを使うことで、世界の200以上の国や地域のVisaあるいはPLUSマークのついたATMを利用して、海外ATM手数料無料で現地通貨の現金を引き出すことができます。(*1)
このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があるので、渡航先でのお金の管理がしやすいほか、不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。
海外へ渡航されるご予定のある方は、是非SMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申込みをご検討ください。
(*1)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。
渡航先別の入国審査のポイント

入国審査をスムーズに済ませるには、訪れる国によって異なる入国審査のポイントを把握しておくことが重要です。以下では例として、アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリス、シンガポールの入国審査のポイントを紹介します。
アメリカ

アメリカでは、30日以内の観光旅行であればビザは不要です。
ただしビザなしで渡米する場合には、事前にESTAによる渡航認証の取得が義務付けられています。インターネットで簡単に申請できますが、遅くとも渡航の1週間前までには手続きを済ませておくようにしましょう。
入国審査では、デジタルカメラでの顔の撮影に加えて、原則として両手の全ての指の指紋スキャンの手続きがあります。

通常、“Please place your thumb on the fingerprint reader.”(親指を指紋リーダーに置いてください)などの案内がありますが、聞き取れなかったとしても大抵の場合はジェスチャーを交えて説明してくれるので、心配する必要はありません。
アメリカの入国審査では特に、不法滞在や不法労働の懸念がないことを示すため、渡航目的について明確に伝えられるようにしておきましょう。
ちなみにハワイやグアムもアメリカなので、入国審査の手続きは同様です。例えば以前ハワイへ訪れたことがある方がニューヨークで入国審査を受ける場合、審査官はハワイで入国審査を受けた際の情報を把握したうえで質問していることを頭に入れておきましょう。
オーストラリア

オーストラリアへ入国する際は、観光目的の場合も含めてETA(電子渡航許可)が必要となるため、事前に「オーストラリアETAアプリ」から申請して取得しましょう。
オーストラリアの入国審査では、職業について質問されるケースが多いと言われております。スムーズに答えられるよう準備しておくとよいでしょう。
カナダ

空路でカナダへ入国する際は、航空機に搭乗する前にETA(電子渡航認証)を受けなければなりません。
ETAは、カナダ政府公式ホームページを利用して申請します。ほとんどのケースでは数分以内にEメールでETA承認の連絡がありますが、補足文書の提出が求められた場合には手続きに数日かかることもあるとされているため、余裕をもって準備しておきましょう。
イギリス

18歳以上の日本国籍者が日本のIC旅券を用いて英国に入国する場合、自動化ゲート(e-Gates)の利用が可能です。(*2)
e-Gatesを利用する場合は入国審査官の質問に回答する必要はなく、パスポートの読み取りと顔写真の撮影をすることにより入国審査が完了します。
(*2)e-Gatesの利用対象となる日本国籍の方と同伴する場合は、10~17歳の日本国籍の方も同様にe-Gatesの利用が可能です。
シンガポール

シンガポールへの入国にあたっては、入国する72時間前までにシンガポール入国管理庁(ICA)Webページにて、電子入国申告書(SG Arrival Card)を提出する必要があります。
日本国籍の方が、観光および商用目的でシンガポールに3か月以内の滞在をする場合、査証は免除となります。(*3)
シンガポールでも自動化ゲートを利用することができるため、入国審査官との英語でのやり取りをせずに入国することができます。
(*3)入国時には14~30日間の滞在が許可されるので、それ以上滞在する場合は許可期限が切れる前にシンガポール入国管理庁(ICA)のホームページで延長手続きを行う必要があります。