日本から海外への送金|方法や日数、手数料、注意点を解説
留学の手続きや海外サイトでの買い物などで海外送金をする必要があるものの、実際にどのように送ればいいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
海外送金は国内振込と異なり、為替手数料や中継銀行手数料など、確認すべき点が多く、初めて利用する人にとっては戸惑いやすい手続きです。
日本から海外への送金は、主に「送金方法を選ぶ」「送金先情報を確認する」「必要書類を準備する」「送金手続き後に着金を確認する」の4つのステップを経て行います。
本記事では、初めて海外送金をする人でも理解しやすいように、海外送金の種類ややり方、注意点などを詳しく解説します。
事前に正しい知識を身につけて、送金ミスや想定外の費用に気を付けましょう。
※本記事に記載の内容は、2026年7月現在の情報にもとづくものです。
この記事のポイント
- ● 海外送金のやり方がわかる
- ● 海外送金の注意点がわかる
海外送金とは?基本仕組みをわかりやすく解説
海外送金は、国内振込に比べて確認する情報が多く、費用や着金までの日数も異なる手続きです。
基本を先に理解しておくと、送金ミスや想定外の費用の負担を避けやすくなります。
ここでは、海外送金の定義や国内振込との違いを解説します。
海外送金の定義
海外送金とは、日本の銀行口座や資金移動サービスから、海外の銀行口座や受取拠点へお金を送る手続きです。
海外送金は主に、以下の場面で使われます。
- ● 留学先へ学費を送る
- ● 海外の家族へ生活費を送る
- ● 海外の事業者やECサイトに代金を支払う
送る相手や目的はさまざまなものの、日本から海外へ資金を送る点で、すべて海外送金といえるでしょう。
国内振込との違い
海外送金と国内振込との違いは、以下のとおりです。
| 国内振込 | 海外送金 | |
|---|---|---|
| 送金先 | 日本国内の銀行口座 | 海外の銀行口座・海外の現金受取拠点 |
| 必要な情報 | 口座番号・銀行名・名義など | 受取人の英語氏名・住所・銀行名・SWIFTコード・IBANなど |
| 発生する費用 | 振込手数料のみ | 送金手数料・為替手数料・中継銀行手数料・受取銀行手数料 |
国内振込 海外送金
送金先 日本国内の銀行口座 海外の銀行口座・海外の現金受取拠点
必要な情報 口座番号・銀行名・名義など 受取人の英語氏名・住所・銀行名・SWIFTコード・IBANなど
発生する費用 振込手数料のみ 送金手数料・為替手数料・中継銀行手数料・受取銀行手数料
国内振込は、日本国内の銀行同士で処理されるため、銀行名・支店名・口座番号・名義などが一致していれば、比較的スムーズに処理が進みやすい手続きです。
一方、海外送金では受取人の英語氏名や住所、銀行名に加え、金融機関を世界共通で識別するSWIFTコードや海外向けの口座番号であるIBANが必要になる場合もあります。
海外送金の種類
海外送金は主に、銀行送金と資金移動サービスの2つに分けられます。
ここでは、銀行送金と資金移動サービスの違いを解説します。
銀行送金(窓口・ネット)
銀行送金は、銀行を通じて海外の口座へお金を送る方法です。高額な送金や、学費・法人取引などで金融機関による確認や送金記録が求められる場面で選択肢になりやすい方法です。
銀行が受取人や送金の目的を確認したうえで手続きを進めるため、留学費用や法人取引など、証明が求められる送金でも信頼して利用できます。
手続きには2種類あり、窓口では銀行員に相談しながら進めることができ、ネットバンキングでは店舗に行かずに申し込めます。
銀行送金は、送金手数料に加えて中継銀行手数料や受取銀行手数料がかかるものの、手続きの記録が残りやすく、証明が求められる送金にも向いている方法といえるでしょう。
資金移動サービス
資金移動サービスは、銀行以外の、国の登録を受けた事業者が扱う送金方法です。
独自の送金ネットワークを利用したり、より市場実勢に近いレートを採用したりしている事業者もあり、選択次第では銀行送金よりも全体のコストを低く抑えられる場合があります。
また、店舗に行かなくてもインターネットで手続きが完結できる点も利点でしょう。
なお、資金移動サービスには3つの種別があり、類型上、第一種資金移動業は上限がない(*1)ものの、第一種以外には送金上限があります。
第二種資金移動業は1回あたり100万円以下、第三種資金移動業は1回あたり5万円以下の送金上限があるため、事前に確認しましょう。
(*1) 第一種資金移動業は制度上の送金上限がない類型ではありますが、実際に送金できる金額は事業者ごとの利用限度額や審査、送金目的の確認状況によって異なります。
海外送金のやり方
海外送金は、方法選びから着金の確認までの流れを把握しておくと、円滑に送金できます。
ここでは、海外送金のやり方を4段階で解説します。
1.送金方法を選ぶ
送金方法は、送る金額と目的の2つを基準に選びましょう。
安さだけで決めると、着金まで時間がかかったり、受取人が現金を受け取れなかったりします。
一般的には、学費や法人取引のように証明が必要なら記録の残る銀行の海外送金、費用を抑えたい少額の仕送りなら手軽な資金移動サービスが向いているとされています。
送金目的や費用などを総合的に勘案して、ご自身に合った手段を選ぶようにしましょう。
2.送金先の情報を確認する
送金先の情報を確認しましょう。
受取人の名前・住所・金融機関名・口座番号などに誤りがあると、着金が遅れたり、送金が差し戻されたりする場合があります。
とくに英語表記は、受取人の本人確認書類や金融機関の登録情報と照らし合わせて確認すると安心です。
一文字の違いでも処理が止まることがあるため、入力後に再度見直す習慣をつけると、スムーズに進められるでしょう。
3.必要書類を準備する
本人確認書類とマイナンバー関連などの必要書類は、早めに準備しましょう。
金融機関は、犯罪に使われるお金の流れを防ぐため、送金する人の身元や送金の目的を確認します。
学費や高額な支払いでは、入学許可書や請求書など、取引の詳細を確認できる追加の書類を求められる場合もあります。
必要な書類は金融機関やサービス、送金額によって異なるため、申込みの前に何が必要なのかを確認しましょう。
4.送金手続き・着金を確認する
送金の申し込みが済んだら、受付番号や送金証明書を保管しましょう。
受付番号や送金証明書は、着金の確認や、届かない場合に状況を把握するための手がかりになります。
たとえば銀行の海外送金は複数の銀行を経由し、現地の営業日の影響も受けるため、相手の口座に届くまで数営業日かかることもあります。
受取人には入金額を確認してもらい、予定日を過ぎても届かないときは送金元の金融機関へ調査を依頼すると状況を把握しやすくなるでしょう。
海外送金に必要となる情報
海外送金では、国内振込よりもそろえる情報が多いのが特徴です。
受取人の情報に不足や誤りがあると、着金の遅れや送金の差し戻しにつながります。
以下は海外送金に必要となる情報です。
| 必要な情報 | 内容 |
|---|---|
| 受取人の氏名(英語) | 海外の金融機関に登録された英語の氏名 |
| 受取人の住所 | 海外の居住地の住所 |
| 金融機関名・支店名・口座番号 | 受取口座の基本情報 |
| SWIFTコード | 金融機関を識別する世界共通のコード |
| IBAN | 国際的な口座番号 (欧州、中東などIBAN採用国向けの送金で必要になる) |
| ABA Routing Number | 米国内の銀行を識別する9桁の番号 (米国向け送金で必要になる場合がある) |
海外送金で必要な項目は、送金先の国や銀行によって変わります。
SWIFTコード(BIC)は、国際送金で金融機関を識別するための8文字または11文字のコードです。
ただし、国や金融機関によっては、SWIFTコードに加えてIBANやABA Routing Numberなど、各国固有の番号が必要になる場合があります。
欧州や中東の国の一部ではIBAN、米国ではABA Routing Numberが必要になります。
海外送金にかかる手数料
海外送金を利用する際には、送金手数料だけでなく、為替手数料・中継銀行手数料・受取銀行手数料を含めて確認することが重要です。
以下は、海外送金でかかる主な手数料です。
| 手数料の種類 | 内容 |
|---|---|
| 送金手数料 | 送金手続きそのものにかかる費用 |
| 為替手数料 | 為替レートに上乗せされる費用 |
| 中継銀行手数料 | 送金の途中で経由する銀行にかかる費用 |
| 受取銀行手数料 | 海外の銀行が受取時に差し引く費用 |
中継銀行手数料や受取銀行手数料は受取人側の負担となり、受け取る金額から差し引かれるケースが多いです。同じ送金額でも、経由する銀行の数や為替レートによって最終的な受取額は変わるのが実情です。
手数料を比べるときは、送金手数料の安さだけでなく、受取人が最終的に受け取る金額を基準に検討しましょう。
海外送金にかかる日数
海外送金にかかる日数は、送金方法と送金先の国によって変わり、相手の口座に入金されるまでには時間差が生じます。
以下は、着金までの日数に影響する要素です。
- ● 送金方法:すぐに反映される場合と数営業日かかる場合がある
- ● 送金先の国・通貨:現地の金融事情によって処理にかかる時間が変わる
- ● 銀行の休業日:日本と送金先で土日・祝日が重なると進みにくい
- ● 経由する銀行:中継する銀行が多いほど確認に時間がかかる
銀行の海外送金は、着金まで数営業日かかるのが一般的です。
学費や取引先への支払いなど期限がある送金では、余裕を持って手続きしましょう。
海外送金の注意点
海外送金では、送金先情報の入力ミスや手数料の見落とし、詐欺への送金などに注意しましょう。
ここでは、海外送金の注意点を解説します。
送金先情報の入力ミス
受取人名や口座番号などの入力ミスに注意しましょう。
英語表記の名前・住所・銀行名・SWIFTコードなどに誤りがあると、着金が遅れたり、送金を戻されたりします。
とくにコード類は別の銀行へ処理されるおそれがあり、銀行名だけでは判断できません。
送金前に受取人の情報と一字ずつ照らし合わせてから転記すると、ミスを防げるでしょう。
着金額が送金額を下回る場合がある
海外送金では、送った額がそのまま相手に届くわけではありません。
送金手数料に加え、為替手数料や中継銀行手数料、受取銀行手数料が発生し、送金額から差し引かれる場合があります。
また、一部の銀行では店頭や郵送、電話での手続きで依頼人負担を指定することができますが、中継銀行が応じない場合もあります。
学費や請求書のように必要額が決まっている支払いでは、相手が満額を受け取れるかを送金前に見積もりましょう。
マイナンバーの提出を済ませておく
海外送金では、国外送金等調書制度などに基づき、金融機関からマイナンバーの提示を求められる場合があります。
マイナンバーの提出が済んでいないと、送金手続きに時間がかかったり、申込みを進められなかったりすることがあるため、事前に確認しておきましょう。
なお、マイナンバーの提出方法は金融機関ごとに異なるため、早めに確認するようにしましょう。
送金限度額を確認する
送金の前には、限度額を確認しましょう。
銀行やサービスごとに1回の上限があり、資金移動サービスの第二種では1回あたり100万円相当額以下に制限されます。
高額な学費や法人取引では、1回の上限を超えかねません。
支払い期限直前で上限に気づくと間に合わない可能性があるため、送りたい額を一度に送れるか、事前に送金限度額を確認しましょう。
詐欺・不正送金のリスク
詐欺や不正送金に注意しましょう。
海外送金は、一度送るとお金を取り戻すのが難しくなります。
SNSやマッチングアプリで知り合った相手からの投資話、急なトラブルを理由にした送金依頼などには注意が必要です。
送金前に相手の身元や請求書、名義などが正しいかを確かめ、身元が不明確な相手や相場に比べて不自然な金額の送金依頼には、対応しないようにしましょう。
海外送金サービスの選び方
海外送金サービスは、コスト・スピード・安全性・受取方法という観点で見ると、選びやすいでしょう。
以下は、海外送金サービスを選ぶ際に確認すべき4つの観点です。
| 観点 | 確認すべき内容 |
|---|---|
| コスト | 送金手数料だけでなく、為替手数料や受取銀行手数料も確認する |
| スピード | 着金までの日数や、土日・祝日の影響を確認する |
| 安全性 | 本人確認や送金証明、サポート体制を確認する |
| 受取方法 | 銀行口座で受け取るのか、現金で受け取るのかを確認する |
どの観点も送金を安全・確実に行うためには欠かせない要素であるものの、すべてが完璧に揃ったサービスを見つけるのは困難です。
そのため、安全性を確保したうえで、送金の目的に応じてどの要素を最も重視するかを絞り込んでいく必要があるでしょう。
海外送金ならSMBC信託銀行プレスティアがおすすめ
海外送金で、銀行ならではの安心感と外貨の使いやすさの両方を求めるなら、SMBC信託銀行プレスティアがおすすめです。
ここでは海外送金をする際、SMBC信託銀行プレスティアがおすすめな理由を5つ解説します。
取り扱い通貨は国内最多クラスの17種類!
SMBC信託銀行プレスティアは、国内最多クラスの17種類の外貨を取り扱っています。
希望する通貨を直接扱えないと、一度別の通貨へ両替する手間と余分な為替コストがかかります。
SMBC信託銀行プレスティアでは、米ドルやユーロ、英ポンドのほか、シンガポールドルや香港ドルなどアジアの通貨にも幅広く対応しています。
留学や海外赴任、家族への仕送りなど、送金先が複数の国になる場合でも、使い分けしやすいサービスといえるでしょう。
[ご参考:SMBC信託銀行プレスティアの外貨普通預金で取扱いのある通貨]
米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、ユーロ、スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、オフショア中国人民元(*2)、タイバーツ、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ノルウェークローネ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ
インターネットバンキングなら外貨購入時の為替手数料は0円&24時間送金が申込み可能!
インターネットバンキングを使うと、外貨を用意するコストを抑えながら、都合のよい時間に手続きが進められるでしょう。
SMBC信託銀行プレスティアでは、円から対象17通貨を購入するときの手数料が1,000円以上の取引で無料になります(*3)。
また、送金先を事前に登録しておけば、平日の夜間や休日でも24時間送金を申し込めます。
店舗に行く時間が取りにくい人や、仕事後に手続きを進めたい人に便利な仕組みです。
関連記事:外貨のことならSMBC信託銀行プレスティア!手数料無料で17通貨を購入する方法を解説!
外貨預金からそのまま送金できる!
SMBC信託銀行プレスティアでは、外貨預金(*4)からそのまま送金が可能です。
すでに保有する外貨を使えば、送金のたびに円から外貨へ替える手間が減らせます。
たとえば為替レートが有利なときにまとめて外貨を用意し、必要な時期に送るといった計画的な使い方ができます。
留学費用の支払いや海外口座への定期的な送金など、外貨で支払う予定がある方に向いているでしょう。
「ゴールドステータス」なら海外電信送金手数料が0円!
ゴールドステータス以上の場合、SMBC信託銀行所定の海外電信送金手数料が無料になります。
海外電信送金は銀行のネットワークを通じて海外の口座へ送る方法で、通常は1回ごとに所定の手数料がかかります。
送金の回数が多い方やまとまった金額を定期的に送る方ほど、無料になる分の差が積み上がりやすくなるでしょう。
ただし為替手数料や中継銀行手数料は別途かかる場合があるため、相手が最終的に受け取る金額を確認してから送金しましょう。
関連記事:プレスティアゴールドで手数料をお得に!海外旅行上級者にはワンランク上の GLOBAL PASSがおすすめ
ご家族の海外赴任や留学にはGLOBAL PASSの家族カードがおすすめ!
家族の海外赴任や留学には、GLOBAL PASSの家族カードが役立ちます。
現地では送金だけでなく、日々の支払い手段を用意しておくことも欠かせません。
GLOBAL PASSとは、口座の円や外貨を海外でもそのまま使えるVisaデビット一体型で、お買物はもちろん海外ATMから現地通貨を引き出すことも可能で、家族カードは12歳以上を対象に1口座2枚まで作れます。
生活費の支払い手段を備えれば、都度日本から送金せずに済むため、送金方法とあわせて検討しましょう。
関連記事:家族カードは子どもの海外留学にもおすすめ!デビットカードでお金の管理
(*2)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。
(*3) 「為替手数料無料プログラム」の適用条件についてはこちらをご参照ください。
(*4)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
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海外送金に関するよくある質問
ここでは、海外送金に関するよくある質問に回答します。
海外送金の手数料をおさえるポイントはありますか?
海外送金の手数料を抑えるには、送金手数料だけで判断しないようにしましょう。
為替手数料はレートに含まれて見えにくく、中継銀行手数料は送金の途中で受取額から差し引かれるため、最終的な総額が変わってきます。
たとえば、同じ通貨での送金や外貨預金からの送金で両替の回数を減らすと、為替手数料の負担を抑えやすくなるでしょう。
銀行送金と資金移動サービスはどのように使い分ければよいですか?
高額な送金や法人取引などの厳格な証明書が必要な場面では、銀行送金を選択するとよいでしょう。
一方、少額な送金で、コストや手続きの手軽さを重視したい場合は、資金移動サービスも選択肢になります。
ただし、資金移動業の種別や事業者ごとに送金上限が異なるため、利用前に確認しましょう。
このように金額の上限を確認後、取引の目的や証明書の必要性に応じて最適な手法を絞り込んでいくとよいでしょう。

