タイへの出張で知っておくべきこと|渡航の準備から帰国の流れまで解説
タイには日系企業が多くあるため、出張で訪れる人も多いでしょう。
タイは日本人に対して査証の免除をおこなっているため、手続きに関する負担が軽いメリットがあります。しかし、事前におこなうべき準備があるため、現地通貨の調達方法を知っておくと便利です。
こちらの記事で、タイへの出張事情や入国にあたって必要な準備などを解説します。
タイへの出張事情
経済成長の著しい東南アジア各国。近年、この方面への出張が増えたというビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。なかでも屈指の大都市・バンコクを首都とするタイの日系企業数は、アジアのなかで中国に次いで2位、東南アジアに限れば1位です。
タイの入国条件を解説
日本人が観光またはビジネス目的でタイに訪れる場合、30日以内であれば査証が不要です。
ただし、入国するタイミングでパスポートの有効期限が6ヵ月以上であること、1人当たり1万バーツ、一家族当たり2万バーツ相当の現金や資金を所持していることが求められます。
出張前に確認!渡航に必要な準備
仕事でタイへ出張する際には、事前に用意すべき書類があります。
現地でトラブルにならないためにも、渡航にあたって必要な準備を進めましょう。
商用ビザ免除について
タイ政府は、商用目的でタイに30日以内の日程で滞在をする日本国籍の商用ビザを免除しています。商用目的の渡航とは、タイの会社との事業展開に関する会合や商談を目的とした渡航を指します。
タイには多くの日本の関連会社やグループ会社があるため、出張で訪れる方も多いのではないでしょうか。30日以内の滞在であればビザを取得する必要はありませんが、31日以上滞在する場合は必要です。
査証の取得
以下に該当する場合は、査証を取得する必要があるため注意しましょう。
- ●商用目的で30日以上の滞在をする
- ●駐在・現地採用で就労する
- ●イベントやコンサートに出演するアーティスト
- ●映画・ドラマ・テレビ撮影などに参加する出演者および撮影スタッフ
- ●記者や報道関係者
- ●教師として就労する
- ●タイの会社でインターンシップをおこなう
関連企業や子会社を訪問する場合は、上記のいずれにも該当しないため査証は不要です。
なお、査証の取得が必要になった際には、大使館のホームページで詳細を確認しましょう。
航空券とホテルの予約
昨今は新型コロナウイルスが落ち着き、日本からタイへの旅行者、タイから日本への旅行者が増えています。飛行機が混みやすいため、早い段階で航空券を確保するとよいでしょう。なお、査証を申請する際には航空券(Eチケット)が必要です。
また、出張先のエリアに応じてホテルも早い段階での予約をおすすめします。連休や長期休みの前後では、航空券やホテルの価格は高くなる傾向にある点に留意しましょう。
保険への加入
必要に応じて、海外旅行傷害保険へ加入することをおすすめします。保険への加入は必須ではありませんが、現地で体調を崩してしまう事態に備える上で保険は有用な存在です。
海外旅行傷害保険へ加入しておけば、現地でケガや病気に関する医療費の補填を受けられます。
日本とは異なる気候で過ごすのはもちろん、慣れない環境でストレスを抱えてしまう事態も想定されます。万が一に備えて、保険へ加入すると安心です。
タイ通貨「バーツ」の準備方法
タイの通貨は「バーツ」です。クレジットカードが使えず、現金が必要となる場合もあるため、ある程度のバーツを調達しておく必要があります。
外貨両替
外貨両替をおこなう際には、空港やホテル、街中の両替所でおこなうのが一般的です。レートを比較した上でタイバーツを調達しましょう。
なお、空港に到着して両替する人も多いかもしれませんが、空港の両替所は混み合うだけでなく、両替レートが有利とも限らないため注意が必要です。
おすすめの外貨両替方法については「2024年6月最新!おすすめの外貨両替方法を徹底比較」で詳しく説明していますのであわせてご覧ください。
現金払いが求められるケースも多数
タイではキャッシュレス決済が浸透していますが、マーケットやストリートで食事やショッピングをする際には現金払いしか対応していないケースも少なくありません。
現金をある程度持っていないと食事やショッピングを楽しめないかもしれませんので、事前にタイバーツを調達しておきましょう。
外貨両替をする際の注意点
タイに出張する際に現金は欠かせませんが、過剰に両替しないように気を付けましょう。
タイは日本よりも物価水準が低いため、一定程度のバーツは必要といえども、過剰に現金を調達すると持て余してしまう可能性があります。
また、現金を持ちすぎるとスリのターゲットとなる恐れがあるため、注意が必要です。
タイ渡航に必要な持ち物
- ●現金
- ●航空券
- ●パスポート
- ●クレジットカード
- ●国際キャッシュカード
- ●スマートフォン
- ●変圧器
- ●アダプター
- ●海外旅行保険証(加入したほうが安心)
他にも、ウェットティッシュや日焼け止めなどもあると便利です。現地での滞在を快適にするためにも、他に必要なものがあれば用意しましょう。
タイ入国時におこなうこと
タイへ入国する際には、入国カードと関税申告書を旅行者1名につき1枚記入する必要があります。機内で配布されるため、機内で記入を済ませましょう。
入国審査の際には、復路のチケットの提示を求められる場合があるためパスポートと一緒に用意しておきましょう。
タイを快適に過ごすためには
現地で快適に過ごすためには、気候や服装も考える必要があります。乾季である11月~2月)は、涼しく晴天が続くため過ごしやすいでしょう。
夏季である(3月~5月)は、非常に暑く空気が乾燥しています。日焼け止めやサングラスはほぼ必須です。
雨季である(6月~10月)は蒸し暑くなり、雨も降りやすい特徴があります。なお、暑いからといって露出が多い服で過ごしていると、寺院への入場を断られることがあるため注意しましょう。
タイ出張をもっと便利に
空港からバンコクへ移動する際には、タクシーを配車できる「Grab」が便利です。地下鉄も走っていますが、Grabのアプリ内で目的地と乗車地を入力し、予約を完了させれば乗車地で待機しているだけで済みます。
出張でタイを訪れる際には時間に追われるケースも想定されるため、到着時刻をある程度計算しやすい「Grab」を利用するとよいでしょう。
Grabでは予約時に目的地を設定するため、英語やタイ語に不安がある人でも問題ありません。また、乗車前に定額もしくは概算の料金を把握できるため、安心して利用できます。
なお、街中でバーツを調達したいときは、両替所以外にもATMが便利です。ただし一般的に、ATM手数料として200バーツほどかかりますので、利用の際は注意しましょう。
タイ出張のおすすめスポット
現地のスタッフやビジネスパートナーと親睦を深めるなら、一緒にゴルフをプレーするのもおすすめです。バンコクは、中心部からクルマを1時間ほど走らせた郊外に、良質なゴルフコースが多数あることでも知られています。最近はタイ人プロゴルファーの躍進も目立つなど、タイのゴルフ人気は想像以上に高く、環境も整っています。
例えば、タイ屈指の名門コースと評される「タイ・カントリークラブ」や「ナワタニ・ゴルフコース」、「アルパイン・ゴルフ&スポーツクラブ」などは、国際大会も開催され、有名プロゴルファーも数多くプレー実績があるコースです。
「ビジネス後に親睦を……」という点では、ナイター営業をしているコースでプレーするのもよいでしょう。「サミット・ウィンドミル・ゴルフクラブ」はバンコク中心部から近く、旅行者に人気です。「パインハースト・ゴルフ&カントリークラブ」は伝統あるコースですが、ナイターでのプレーも可能なのもうれしいポイントです。
日本帰国時の手順
タイから日本へ帰国する際には、税関申告書の提出が必要です。日本へ帰国する際は、必要事項を記入した税関申告書を用意し、税関に提出することを忘れないようにしましょう。
なお、Visit Japan Webに登録している場合、入国審査や税関申告をオンラインで実施できるため、手続きをスマートに進めることが可能です。
タイへの出張をお得に・便利に
タイへの出張に備えて現地での支払い方法について検討されている方には、SMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめです。デビット機能を備えた、いわゆる国際型キャッシュカードで、タイバーツを含む17の外貨に対応しています。口座のタイバーツを使って現地で支払いができるので、渡航前にタイバーツを口座に入れて準備しておくのもよいでしょう。タイではキャッシュレス決済が利用できない場合も多いので、必要な現金は現地のATMで引き出しましょう。
バーツのような流通量の少ない通貨は両替手数料が高くなりやすい傾向にありますので、特にGLOBAL PASSのメリットを感じていただきやすいかもしれません。
また、SMBC信託銀行では、お客さまのステータスに応じたサービスを展開しており、デジタルゴールド以上のステータスの方は原則、海外ATM手数料に加えて海外ATMオーナー手数料も実質無料で、海外のATMをご利用いただけます。
タイへの出張のご予定がある方は、是非プレスティアの預金口座開設および「GLOBAL PASS」のお申込みをご検討ください。