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プライベートジェットとは?種類やヘリコプターとの違い、チャーター(レンタル)費などを解説

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プライベートジェットとは?種類やヘリコプターとの違い、チャーター(レンタル)費などを解説

プライベートジェットは自由度の高いフライトが可能なこともあり、近年、ビジネスや旅行で利用する人が増えていると言われています。とはいえ、まだ日本では馴染みが薄く、活用場面や費用が気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事ではプライベートジェットの種類や利用するメリット、留意点、費用の目安などについて解説します。

プライベートジェットとは?

プライベートジェットとは?

プライベートジェットとはその名の通り「個人的な飛行便」のことです。

渡航先や出発時刻などを個人の要望に合わせられるのが特徴で、ビジネスジェットと呼ばれることもあります。

【定期便との違い】発着時間に柔軟性がある

大勢の乗客が利用する一般的な飛行便は定期便と呼ばれ、発着時刻や発着空港・飛行区間などが定められています。中には特定の曜日だけ就航するというものもあります。

一方、プライベートジェットの場合、渡航先や発着時間を柔軟に選ぶことができ、定期便が就航していない区間・時間帯のフライトも可能です。

【プライベートヘリコプターとの違い】移動の確実性が高い

個人的な飛行便という点では、プライベートヘリコプターを利用する方法もあるでしょう。

しかし、プライベートヘリコプターとプライベートジェットには機体のスペックや就航率などの点で違いがあり、通常はプライベートジェットのほうがより速く、より確実な就航が期待できます。

スペックは比較する機種にもよりますが、それぞれ4~5人乗りのコンパクトタイプのものでみると、1回の飛行距離はヘリコプターが最長約500㎞であるのに対してプライベートジェットは約2,200㎞と長く、飛行速度はヘリコプターの時速200㎞程度に対してプライベートジェットは約630㎞と、3倍以上速いとされています。

また、プライベートヘリコプターは天候の影響を受けやすく、風、雲、雪の状況によって就航できないことも多々あります。これは、ヘリコプターが飛行を目視で確認することも理由の一つです。

プライベートジェットは計器に飛行を頼るため、一般的な旅客機でも飛行不可能となるほどの悪天候でなければ天候に左右されることが少なく、就航率はプライベートヘリコプターよりも高いです。

プライベートジェット利用時の空港内での待遇・対応

プライベートジェット利用時の空港内での待遇・対応

一般的に飛行機を利用する際は、空港でのチェックインや手荷物検査、また国際便の場合は出入国審査などの手続きがあります。

一方、プライベートジェットの場合、手荷物検査や出入国審査は空港内の専用動線を利用しておこないます。

このため定期便の搭乗者と同じ列に並ばずに済み、搭乗手続きに必要な時間を大幅に短縮することが可能であり、一般的には、国際線でも出発15~30分前に空港に到着すれば、出発に間に合うと言われています。

またプライベートジェット専用のラウンジが設けられている空港では、多くの場合そこでチェックインから入国審査までの手続きを済ませ、そのまま搭乗することが可能です。

プライベートジェットを利用する魅力

プライベートジェットを利用する魅力

ここまでフライトの柔軟性や空港内での待遇など、プライベートジェットならではの特性を紹介してきましたが、ここからは、プライベートジェットを利用する魅力をより詳しく解説していきます。

時間を有効に使える

プライベートジェットの利用により、空港で搭乗手続きなどにかかる時間を短縮できるほか、機内で他の乗客の搭乗を待つといった時間も省くことができ、余計な時間を最小限に短縮できるメリットがあります。

また、定期便が飛行していない時間帯に発着時間を柔軟に設定できるため、自分のスケジュールを定期便の出発時間に合わせる必要がないうえ、遅延に巻き込まれる可能性も少なく、時間を有効に使えます。

渡航先やスケジュールを自由に変更できる

定期便を利用する場合、目的地に最も近い空港への直行便がなければ乗り継ぎが必要になりますが、プライベートジェットであれば直行できるよう、フライトのルート設定を柔軟に調整してもらうことができます。

急な予定変更や緊急の出発など、フライトスケジュールの変更にも対応できるため、多忙なビジネスパーソンにとってメリットは大きいでしょう。

快適に利用できる

プライベートジェットでは、定期便のビジネスクラスでは得られない快適なフライトを体験できます。例えば機内のシートやソファの向きを自分の希望に合わせて調整したり、食事を好みや体調に合わせて変更することもできます。

これらはまさにプライベートジェットならではのもので、機内というよりも「空飛ぶ個室」と呼ぶほうが相応しいかもしれません。

高いプライバシー性を確保できる

出発空港での専用動線の利用に始まり、目的地に到着するまでプライベートな空間で過ごすことになるため、移動中に高いプライバシー性を保てます。

そのため、仕事に集中したり、機密情報を含んだビジネスの打ち合わせをしたり、ご家族とのプライベートなひとときを過ごすことができます。

プライベートジェットを利用する際の留意点

プライベートジェットは個人の希望に合わせてフライト設定ができますが、渡航する国や利用空港への運航許可の取得が必要であるのは定期便と同じであるため、発着時間やルート設定など、事前にフライトプランの詳細決定といった事前手配が必要になります。

国や空港によっては許可取得までに数日を要する場合もあるため、可能な限り事前手配の時間には余裕をもたせたほうがよいでしょう。

また、プライベートジェットの利用には高額な費用がかかることにも留意しておきましょう。

プライベートジェットの種類と活用場面

プライベートジェットの種類と活用場面

プライベートジェットは機材のサイズによって大きく4つの種類に分けられます。

それぞれ特徴を押さえ、ニーズに応じて利用しましょう。

小型機

小型機は、搭乗人数が4~6人、航続距離が約2,500kmのフライトに利用できます。

フライト時間でいうと2~3時間の短時間フライトに適します。例えば東京から北海道や九州、国外だと韓国のソウルまでノンストップで航行可能です。

中型機

中型機は、搭乗人数が8~10人、航続距離は約5,000kmのフライトに利用できます。

フライト時間は給油なしで約6時間可能です。例えば、東京=新千歳(北海道)間の往復での利用に適しています。国外では、東京からシンガポールやマカオまでのフライトが可能です。

大型機

大型機は、最大搭乗人数が19人、航続距離は約13,000㎞で、東京からだと欧米各都市までノンストップで航行可能です。

機内の高さは約1.9mとビジネス機の中でも最大級で、客室乗務員が同乗し、機内サービスの提供もあります。

超大型機

超大型機は、搭乗可能人数が20人以上とプライベートジェットの中で最もサイズが大きい機材です。航続距離は約10,000㎞で、東京からだと、例えばパリまでノンストップで航行可能です。

機材によってはシャワールームを備えており、座席数が多いため、企業報奨旅行や招待旅行などに適しています。

【用途別】プライベートジェットの価格帯

【用途別】プライベートジェットの価格帯

プライベートジェットを利用するには、チャーターする方法と購入する方法がありますが、どちらの場合も価格面が気になるのではないでしょうか。

以下では、チャーター価格と購入価格の目安を紹介します。

チャーター(レンタル)サービスを利用する場合の費用

サービスを提供する会社によって異なりますが、チャーターする場合の価格は、基本的には区間、日程、機材をもとに算出されます。

以下に一例を挙げます。

  • ● 東京=新千歳の往復利用(中型機):約600万円~
  • ● 東京=上海の往復利用(大型機):約1,500万円~
  • ● 東京=ホノルルの往復利用(大型機):約4,000万円~
  • ● 東京=ニューヨークの往復利用(大型機):約6,000万円~
  • ● 東京=ジュネーブ=ローマ=東京の周回利用(大型機):約7,000万円~

なお、かかる費用には機材利用や空港使用料などの基本料金、空港送迎、飛行料金などが含まれます。

チャーター機を利用する場合には、まずは提供している会社に区間、日程、人数、用途などを相談し、料金の見積もりを取りましょう。見積もりを確認して契約を締結すれば、支払いを済ませて予約完了です。


購入する場合の費用

プライベートジェットを購入する場合には、以下の費用がかかります。

購入費

購入費用は機材のスペック、メーカー、室内装飾などによって大きな価格差があります。

例えば、安値のクラス(7席、航続距離1,850㎞)でも新品機材の価格は約2億2,000万円といわれています。18席の大型機(航続距離12,500㎞)だと約50億円が目安です。

燃料費

燃料費は機材の燃費によっても変わります。一般的には、ジェット燃料費は1時間の飛行で最低でも約4万4,000円といわれています。

駐機費

所有している機材は空港に駐機しておく必要があり、そのための駐機費がかかります。これは、車でいう駐車場代をイメージすると理解しやすいでしょう。

費用の目安は、1ヵ月当たり100万円程度、年間で1200万円程度です。

空港使用料

空港使用料は発着で空港を利用するための手数料です。

金額は利用する空港によって異なりますが、一般的には民間空港の着陸料は1回当たり11万円~33万円程度です。

点検費・整備費

プライベートジェットの飛行の安全のためには定期的な点検や整備が必要で、そのための点検費や整備費も必要です。摩耗・劣化している部品があれば交換が必要で、また部品の中には定期的に飛行しなければ劣化してしまうものもあります。

そのため、所有者の移動目的でなくても、飛行が必要な場合があり、その際の費用も考慮する必要があります。目安としては年間3,000万円です。

また、整備士を雇用するには年間で1,000万円ほどかかるといわれています。

その他の費用

パイロット費用(ランクにもよりますが)として飛行のたびにかかる費用(25万円~ / 1フライト)もあり、パイロットとクルーを年間フルタイムで雇うと2,000万円以上する場合があります。

プレスティアの「ゴールドステータス」について

プレスティアの「ゴールドステータス」について

自分の希望やスケジュールに合わせて、柔軟にフライトのプランニングができるプライベートジェット。

多額の費用を考慮する必要はありますが、家族やビジネスパーソンにとって、貴重な時間の有効利用やプライバシー確保ができるといった大きなメリットがあります。

SMBC信託銀行プレスティアは、特別なお客さまをより上質なサービスでおもてなしする「ゴールドステータス」を用意しており、お客さまのプライバシーに配慮した専用ブースでのお取引・ご相談(*)や、外貨購入時の為替手数料や外貨定期預金金利、各種ローン金利などに関するステータス特典をはじめ、さまざまなサービスや優遇を提供しています。

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