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【2025年版】中国決済事情|現地で体験!地下鉄・タクシー・コンビニなどで実際に使える支払い方法はどれ?

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【2025年版】中国決済事情|現地で体験!地下鉄・タクシー・コンビニなどで実際に使える支払い方法はどれ?

近年、中国ではキャッシュレス化が非常に進んでいると言われています。

キャッシュレス決済には、カード決済(クレジットカード決済・デビットカード決済等)や、QRコード(*1)を利用したスマホ決済などいくつかの種類がありますが、中国で主流なのはどのような方法でしょうか。

この記事では、最近中国へ渡航した体験に基づき、地下鉄やタクシー、レストラン、コンビニエンスストア等で実際に利用できた決済方法について解説していますので、是非参考にしてください。

(*1)「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。以降の「QRコード」も同様となります。

結論|AlipayやWeChatPay などのスマホ決済は必要不可欠!

結論|AlipayやWeChatPay などのスマホ決済は必要不可欠!

まずは結論から。ほとんどの利用シーンで実際に使ったのは、スマホ決済です。

ほんの数年前まで、中国に滞在した際の各種支払いには主に現金とクレジットカードで対応していましたが、滞在先が都市部であったこともあってか、今回はスマホ決済が利用できれば大抵の場合は問題なく支払いを済ませることができました。

さまざまな決済シーンでAlipay(アリペイ/支付宝/ジーフーバオ)やWeChatPay(ウィーチャットペイ/微信支付/ウェイシンジーフー)といったQRコードを利用したスマホ決済が優先的に利用されており、現金はおろかクレジットカードやデビットカードでの支払いの機会も減少しているように感じられました。

このため中国へ渡航する際は、まずは現地で標準的なスマホ決済を利用できるようにしておくようにし、そのうえで万一に備えて、現金の引き出しやタッチ決済に対応できるクレジットカードやデビットカードを準備しておくのがよいかもしれません。

なお今回の渡航では、現金での支払いが必要であったシーンもあり、SMBC信託銀行プレスティアのデビット機能付き国際型キャッシュカード、GLOBAL PASSが役立ちました。

GLOBAL PASSは、あらかじめ口座に入れておいた中国人民元(*2)を、現地のATMを使って現金で引き出したり、タッチ決済での支払いに充てたりすることができます。そのうえ、AlipayやWeChatPayに登録して利用することも可能なので、中国に滞在する際は何かと便利に使えておすすめです。

なおこの記事は、中国本土(メインランド)での体験について紹介しています。香港では、クレジットカード決済やデビットカード決済がスマホ決済と同じぐらい主流となっています。

(*2)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみのとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。

徹底解説!利用シーン別の決済事情

以下では、利用したシーンごとに、実際にどのような決済手段が使えたか、あるいは使えなかったかを紹介します。

ケース①|地下鉄(地鉄)

ケース①|地下鉄(地鉄)

中国では、国際空港から近隣の都市への移動には地下鉄が便利です。地下鉄を利用する場合はまず券売機で乗車カード(地域によってはトークン)を購入しますが、支払いにはQRコードを利用したスマホ決済、現金、銀聯カード以外は使うことができないので注意しましょう。

ちなみに今回はAlipayを利用しましたが、アプリの決済画面が中国語であったため苦労しました。アプリには英語への翻訳ボタンもあるものの、慣れない操作に悪戦苦闘した末、最後は駅のセキュリティスタッフに助けてもらって何とか乗車カードを購入することができました。なおAlipayを中国本土で最初に利用する際には、登録時に設定した6桁のPIN認証が必要になります。しかしながら、今回の利用では何故か何度もPIN認証画面のところで手続きが止まってしまうことがありました。このような場合には駅のセキュリティスタッフに相談してみるか、少し時間を空けて別の券売機を試してみましょう。

券売機は中国語と英語のバイリンガルです。とはいえ漢字表記であるため、中国語画面のほうが目的地の駅を探しやすいかもしれません。

なお多くの諸外国では最近、地下鉄やバスといった公共交通機関を、クレジットカードやデビットカードなどのタッチ決済で利用できるケースが散見されます。先述したGLOBAL PASSもVisaのタッチ決済に使えるので、海外渡航の際に電車やバスで移動する予定がある場合は、持参するとよいかもしれません。

ケース②|タクシー

ケース②|タクシー

中国ではドライバーとのコミュニケーションが難しいこともあり以前は極力避けるようにしていましたが、Alipayに配車アプリで有名なDiDi Travel(滴滴出行)が入っていたため、今回はタクシーを利用してみました。出発地であるホテルの車寄せと目的地であるショッピングモールの入口を指定すると、すぐに手配することができました。なおUberやGrabの利用時と同じように、目的地に到着した際には特段手続きはなく、そのまま下車できました。

ちなみにAlipayにはGLOBAL PASSを登録して、口座に中国人民元(*3)を入れてある状況で利用したため、支払いについては手配時と同じ金額(中国人民元)が口座から引落されていることがすぐに確認できました。

(*3)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみのとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。

ケース③|レストラン・カフェ

ケース③|レストラン・カフェ

レストランでも主流なのはスマホ決済です。決済だけでなく、注文もQRコードを使って行う店舗も増えているようです。(QRコードをスキャンして注文する飲食店は日本にもありますが、同じようなイメージです。)

今回利用したレストランはWeChatPayでテーブルのQRコードをスキャンし、アプリで友達登録すると注文画面が出てくるという仕様で、画面が中国語であったことから店舗スタッフの方に操作を手伝ってもらい、辛うじて注文をすることができました。

なお、上海や北京といった大都市ではクレジットカードやデビットカード等のタッチ決済が利用可能なケースも少なくありませんが、地方都市のレストランにはスマホ決済以外はほとんど使われていないようなところもあるようです。

ちなみに世界的なチェーンであるマクドナルドでもQRコードを利用したスマホ決済が利用されています。セルフオーダー機には他の国では一般的なカード決済の機能が備わっておらず、中国におけるスマホ決済の浸透ぶりが感じられました。

ケース③|レストラン・カフェ

またスターバックスも、今回の渡航ではGLOBAL PASSを使ってタッチ決済で支払いましたが、やはりスマホ決済が主流です。中国のコーヒーチェーンであるラッキンコーヒー(Luckin Coffee)はスマホ決済のみで、カード決済は利用できませんでした。

ケース③|レストラン・カフェ

ケース④|コンビニエンスストア

コンビニエンスストアもスマホ決済が主な支払い手段です。中国では日本ほど現金への信頼が高くないせいか、現金での支払いは店舗側から敬遠されることすらあるようです。

ケース⑤|小規模な個人商店・露店

ケース⑤|小規模な個人商店・露店

小規模な個人商店では多くの場合、店舗側が提示したQRコードを利用者がスマホでスキャンして支払う、いわゆるユーザースキャン方式が使われています。

ユーザースキャン方式には主に、店舗側が提示したQRコードをスキャンした後に利用者が自分で支払金額を入力して店舗スタッフに確認してもらうものと、QRコードそのものに支払金額の情報が含まれていてスキャンするだけで手続きが完結するものの二種類がありますが、今回の渡航では前者を利用するケースがやや多かった印象です。

一方、路上の露店等では、やや趣が異なります。キャッシュレスがすっかり浸透している中国では露店でも現金が使われるケースは稀となっており、これらのお店では、ユーザースキャン方式ではなく、スマホ決済アプリの個人間送金の仕組みが利用されていることが多々あります。

ケース⑤|小規模な個人商店・露店

ここで注意が必要なのは、中国で標準的なスマホ決済アプリの個人間送金機能は、原則として中国の居住者であり、かつ中国の銀行の口座保有者でないと利用できない点です。AlipayやWeChatPayなどに日本で発行されたクレジットカードやデビットカードを登録していても、これらを使って誰かに送金したり、反対に誰かから送金してもらったりすることはできません。

このため、規模の小さな店舗を利用する場合などには、お店の中にQRコードの提示があるか事前によく確認するようにしましょう。

スマホ決済が使えない!?現金を使った事例をご紹介

今回の渡航では、スマホ決済で支払うことができずに現金を使ったケースが一度だけありました。思っていたとおりに支払いができずに心細くなりましたが、良い経験にもなりましたので、ご参考までに紹介させていただきます。

滞在先のホテルでルームサービスを利用したときのことです。いわゆる部屋付けではなく担当者への支払いを案内されたため、提示されたQRコードをスマホでスキャンして支払おうとしたところ、なんとこれが個人間送金の仕組みを利用したものだったのです。スタッフの方もいろいろと試してくださったのですが、先述の通り日本のクレジットカードやデビットカードを登録していても個人間送金は利用できないので、どうにも支払いを済ませることができません。

ここで役に立ったのが、現地の空港に到着した際、念のためGLOBAL PASSを使って空港内のATMで引き出しておいた中国人民元の現金です。まさかホテルでの支払いで利用することになるとは思ってもみませんでしたが、チップも含めてギリギリ現金で支払うことができました。

何事も備えあれば憂いなし、といったところでしょうか。

ちょっと不安?中国のATMは電話ボックスのようなつくり

ちょっと不安?中国のATMは電話ボックスのようなつくり

ルームサービスの利用でほとんど使いきってしまったので、念のため中国人民元の現金を現地のATMで引出すことにしました。SMBC信託銀行プレスティアの口座に中国人民元(*4)を入れておいたので、その資金をGLOBAL PASSを使って現金で出金しようと、ホテルの近くにあった銀行へ向かいました。

今回利用した銀行のATMは、公衆電話の電話ボックスに似た、小さな個室のようなつくりでした。入室すると自動でドアが閉まり、安心である反面、閉じ込められたりしないか少し心配になりました。なお、地域によっても差があるそうですが、中国ではこうしたつくりのATMが割と一般的ではあるようです。

中国のATMを利用する際、6桁の暗証番号を入力するよう促されることがありますが、日本で発行されたクレジットカードやデビットカードを使って現金を引出す場合は、通常は普段通り4桁の暗証番号を入力することで問題なく手続きを進められます。

しかしながら、ATMによっては4桁の暗証番号を入力しても利用できないことがあります。この場合、誤入力が所定の回数を超えてしまいサービスが停止されてしまうのを避けるため、無理に暗証番号の再入力するのではなく、他のATMの利用を試みるほうが無難でしょう。

ちなみにキャッシュレス決済が広く浸透している中国ではありますが、多くの主要都市では不思議と街中の至るところにATMが設置されています。ただし、使えるのは銀聯カードのみのATMも少なくないため、利用の際はVisaやPLUSのマークがあるか、ATMを操作する前に確認するようにしましょう。

(*4)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみのとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。

中国渡航にはプレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

中国渡航にはプレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ GPcardB券面

キャッシュレス化が非常に進んでいる中国では、スマホ決済を主な決済手段と位置付けつつも、これが使えなかった場合に備えて、タッチ決済や現金払いにも対応できるようにしておくのがよいでしょう。

中国でさまざまな決済シーンに柔軟に対応し得る手段をお探しなら、SMBC信託銀行プレスティアのデビット機能付き国際型キャッシュカード、GLOBAL PASSがおすすめです。GLOBAL PASSはその利便性からにわかに人気が広がり、発行枚数は38万枚を突破しています。(*5)

GLOBAL PASSはAlipayやWeChatPayなど、中国で広く使われているQRコード決済に対応しているほか、Visaデビット機能でタッチ決済にもお使いいただけます。口座に中国人民元(*6)の残高があれば、両替手数料や為替レートを気にせず利用可能です。

またGLOBAL PASSは、現金が必要になった場合にも便利です。海外ATM手数料無料で、VisaまたはPLUSマークのあるATMから現金を引き出せます。(*7)

このほか、アラートサービスに登録しておけば利用の都度Eメールで通知があるのでお金の管理がしやすいほか、不正利用があった場合に気が付きやすくなるといった効果も期待できます。

旅行や出張などで中国を訪れる際には、是非プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申し込みをご検討ください。

(*5)2025年2月現在

(*6)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみのとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。

(*7)海外ATM手数料は無料ですが、現地のATMオーナーによっては別途手数料が発生する場合があります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。

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