【2025年版】アリペイとウィーチャットペイの登録&利用方法を徹底解説!中国のキャッシュレス決済事情も紹介

中国は電子決済大国として知られています。特に都市部ではスマートフォンを使ったキャッシュレス決済が日常生活に深く浸透しており、現金を持ち歩く人は少数派になりつつあると言われています。
本記事では、中国の主要な決済手段であるアリペイ(Alipay/支付宝)やウィーチャットペイ(WeChat Pay/微信支付)などのQRコード決済(*1)の利用方法を中心に、日本と異なる中国のお金事情やQRコード決済以外の支払い方法についても解説します。
日本では一般的なクレジットカードが使えないケースもあるため、中国で利用可能な決済手段を事前に把握しておきましょう。
(*1)「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。以降の「QRコード」も同様となります。
中国のお金事情はどうなっている?

中国の通貨は中国語表記で「人民幣」、通称「人民元」として知られています。
また人民元の単位には「元(ユェン)」「角(ジアオ)」「分(ファン)」の3つがあり、1元=10角=100分ですが「分」は滅多に使われません。ここでは「元」「角」について詳しく見ていきましょう。
[お金の種類]
紙幣 | 100元、50元、20元、10元、1元、5角、1角など |
硬貨 | 5元、1元、5角、1角など |
・レート:1元=約20円(2025年5月現在)
中国では現金払いのほか、銀聯・Visaなどのマークが付いた各種カードでの支払い、モバイル決済などが可能です。近年はキャッシュレス化が進み、お祝い金やお年玉までもがデジタル化しています。
8割以上がキャッシュレス決済!?
中国では国民の8割以上がキャッシュレス決済を利用していると言われています。
一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公表した、2024年の世界主要国におけるキャッシュレス決済比率によると、中国のキャッシュレス化は韓国に次いで2位の83.5%でした。米国の56.4%や日本の36.0%に比べると高い水準であることがわかります。(*2)
中国で使われている主なキャッシュレス決済は、アリペイやウィーチャットペイといったQRコード決済サービスです。店舗での支払いのみならず、公共料金の支払いや個人間の送金など、幅広い用途で利用されています。
(*2)一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ2024」
日本と中国の決済事情の違い
日本ではクレジットカードも広く使われていますが、依然として現金の利用も一般的です。しかし中国ではモバイル決済が主流であり、現金に対応してない店舗もあります。
日本で現金がよく使われる理由の一つに、偽造が難しく、日本円の紙幣・硬貨に対する信頼が厚いことが挙げられます。そのため、長年使い慣れた現金からキャッシュレスに急いで移行する必要性があまり感じられていないのでしょう。
一方、中国では紙幣や硬貨に対する信頼度があまり高くないと言われており、現金で支払いをする際には通常、偽札検知器を利用した紙幣の確認が実施されるため、相応の時間を要します。
こうした事情もあり、中国に渡航した際はキャッシュレス決済を主要な支払い手段と位置付けたほうがスムーズと考えたほうがよいでしょう。
とはいえ規格が異なるため、日本で普及しているモバイル決済のほとんどは、中国では使えません。このため、現地での標準的な決済手段であるアリペイやウィーチャットペイなどを用意しておくのがおすすめです。
中国の主なキャッシュレス決済手段

中国の主なキャッシュレス決済手段であるアリペイとウィーチャットペイについて、登録方法や使用方法を解説します。登録時には、以下のものを事前に用意しておきましょう。
なお、いずれか一方しか利用できない場合に備えて、アリペイ、ウィーチャットペイの両方を使えるようにしておいたほうがよいかもしれません。
【登録に必要なもの】
- ● スマートフォン
- ● 携帯電話回線(日本の番号でも可)
- ● パスポート
- ● 本人名義のクレジットカードまたはデビットカード
なお、SMBC信託銀行プレスティアの「GLOBAL PASS」はアリペイ、ウィーチャットペイに登録可能です。
加えて、中国人民元(*3)を外貨普通預金(*4)として取り扱っており、口座に中国人民元(*3)を入れておけば、そのまま中国での支払いに充てることができます。
GLOBAL PASSを1枚持っていれば、モバイル決済に利用できるだけでなく急に現金を引出したい場合にもきっと役立つことでしょう。
(*3)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。
(*4)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
アリペイ(Alipay/支付宝)
アリペイ(Alipay/支付宝)は、中国版Amazonと言われるアリババグループが提供するキャッシュレス決済サービスです。
中国で圧倒的なシェアを誇っており、10億人以上のユーザーがいると言われています。
アリペイの登録方法および使い方
以下が、アリペイの登録手順と、店舗での利用方法です。
- 1. アリペイアプリをインストール
- 2. 携帯電話番号を登録(例:+81(日本の国番号) 90-1234-5678)
※電話番号先頭の「0」は入力不要です - 3. SMS認証(登録した電話番号に届いた数字を入力)
- 4. 実名登録
- 4.1. パスポート情報を入力
- 4.2. パスポートの顔写真ページを登録
- 5. クレジットカードまたはデビットカードの情報を登録
※Visa、Mastercard、JCB、Diners Club、Discoverが登録可能 - 6. QRコードをスキャン、もしくはスキャンされることで決済
- 6.1. 利用者側がスキャンする:「Scan」より
- 6.2. 店舗側にスキャンされる:「Pay/Collect」より
なお、中国に到着したのち初めてアリペイを利用する際には、機能を有効にするためのアクティベートが必要となります。
画面の指示に従い、「Active now」をタップし、パスワードを入力すればアクティベートは完了します。
ウィーチャットペイ(WeChat Pay/微信支付)
ウィーチャットペイ(WeChat Pay/微信支付)は、中国版LINEとも言われるウィーチャット(微信)ユーザーが利用可能なキャッシュレス決済サービスです。
中国の大手IT企業テンセントが提供しており、中国を中心に8億人以上のユーザーがいると言われています。
ウィーチャットペイの登録方法および使い方
以下が、ウィーチャットペイの登録手順と、店舗での利用方法です。
- 1. ウィーチャットペイアプリをインストール
- 2. 携帯電話番号を登録(例:+81(日本の国番号) 90-1234-5678)
※電話番号先頭の「0」は入力不要です - 3. SMS認証(登録した電話番号に届いた数字を入力)
- 4. 実名登録(画面右下「自分」→「サービス」→「ウォレット」より)
- 4.1. パスポート情報を入力
- 4.2. パスポートのコピーをアップロード
- 5. クレジットカードまたはデビットカードの情報を登録
※Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverが登録可能 - 6. QRコードをスキャン、もしくはスキャンされることで決済
- 6.1. 利用者側がスキャンする:アプリ右上の「+」→「コードをスキャン」より
- 6.2. 店舗側にスキャンされる:「自分」→「サービス」→「マネー」より
各種キャッシュレス決済のチャージ方法
アリペイやウィーチャットペイは、クレジットカードやデビットカードを登録すれば基本的にチャージは不要で、QRコードを読み取るだけで簡単に決済できます。
中国の銀行口座がなくても利用可能になり、海外からの旅行者でも手軽に使えるようになりました。また、ウィーチャットペイは以下の手順でチャージも可能です。
【ウィーチャットペイのチャージ方法】
- 1. 「自分」→「サービス」→「ウォレット」の順でタップ
- 2. チャージしたい金額を入力
QRコードの決済方法
QRコードの決済方法である「ユーザースキャン」「ストアスキャン」について詳しく解説します。
ユーザースキャン

QRコードのユーザースキャンは、店舗側が提示したQRコードを、利用者自身のスマートフォンで読み取る決済方法です。
【決済方法】
- 1. 決済アプリを起動する
- 2. 店頭に置かれたQRコードをスキャンする
- 3. 金額入力画面が表示されるので、支払う金額を正確に入力する
- 4. 店舗側が金額を確認し、利用者が決済ボタンをタップすることで決済完了
ユーザースキャンでは、店舗側が専用の読み取り機を用意する必要がありません。
そのため、小さな店舗や屋台でも導入されていることが多く、最も普及している決済方法です。
ストアスキャン

QRコードのストアスキャンは、利用者がご自身のスマートフォンに表示させたQRコードを店舗側が読み取る決済方法です。
【決済方法】
- 1. 決済アプリで支払用のバーコードを表示させる
- 2. 提示したバーコードを店舗側がスキャンすることで決済完了
店舗側は専用の読み取り機を用意する必要がありますが、利用者が金額を入力する手間が省けるうえ、金額入力を誤るリスクも軽減できます。
QRコード決済以外の支払い方法
中国では、今まで紹介してきたアリペイやウィーチャットペイなどのQRコード決済が一般的ですが、それ以外にも、以下4つの決済方法が利用されています。
- ● 現金
- ● 交通系ICカード
- ● クレジットカード
- ● デビットカード
現金

基本的に、現金決済の場合は人民元を使います。キャッシュレス決済が主流の中国ですが、場所によっては現金のみの対応の場合もあるため、最低限の現金は用意しておきましょう。
バスや電車などの交通機関では5元札や10元札までしか対応していないケースもあるので、少額紙幣に両替しておくか、高額紙幣は早めに崩しておくとよいでしょう。
街中のATMは銀聯カードしか対応していない場合が多いため、外貨両替所や空港のATMで事前に人民元に変えておくことがおすすめです。
交通系ICカード
中国・上海を訪れる外国人に便利な交通系ICカードが「SHANGHAI PASS」です。地下鉄や高速鉄道の駅の他、空港でも販売されているので、上海に降り立ったらすぐに購入できます。
上海市内のバスや地下鉄、リニア、タクシー、フェリーなどの公共交通機関に加え、上海の観光スポットやショッピングでの支払いにも利用できます。中国国内の330都市の公共交通機関で使えるので、一枚持っておくと便利でしょう。
デビットカード

中国ではデビットカードが広く普及しています。デビットカード決済では銀行口座から即時に引落しされるため、使いすぎる心配がありません。ただし、クレジットカード同様、デビットカードの種類によっては利用できないケースがあることに注意が必要です。
地方の店舗や屋台、タクシーなどでは現金しか受け付けない場合が多いため、デビットカードでATMから事前に現金を引出しておくと、急に現金が必要になった場合にも焦らず済むでしょう。
なおデビットカード機能を備えた国際型キャッシュカードの中には、事前に口座に人民元を入れておけば、その人民元を現地での支払いに使えるものもあります。このような国際型キャッシュカードは、両替手数料や円安の影響を抑えたい場合にも有効です。
クレジットカード
中国ではクレジットカードの発行枚数が増加しており、使用できる店舗も拡大していると言われています。とはいえ、クレジットカード決済ができないケースや、国際ブランドであるVisaでさえ、中国発行のものでなければ使えないケースがあるのが現状です。
クレジットカードを使いたい場合には、中国で高い普及率を誇る銀聯カードなどのクレジットカードを作成しておくことをおすすめします。
中国でのキャッシュレス決済にはSMBC信託銀行プレスティアのGLOBAL PASSがおすすめ

電子決済大国として知られる中国では、QRコード決済やデビットカード、クレジットカードなど、多様なキャッシュレス決済手段の備えが欠かせません。
中国のVisaカードなどの国際ブランドも使える場所でキャッシュレス決済を快適に行いたいなら、SMBC信託銀行プレスティアのデビット機能付き国際型キャッシュカード、GLOBAL PASSがおすすめです。GLOBAL PASSはその利便性からにわかに人気が広がり、発行枚数は40万枚を突破しています。(*5)
GLOBAL PASSはアリペイやウィーチャットペイなど、中国で広く使われているQRコード決済に対応しているほか、Visaデビット機能でタッチ決済にも対応しています。口座に中国人民元(*6)の残高があれば、両替手数料や為替レートを気にせず利用可能です。
またGLOBAL PASSは、現金が必要になった場合にも便利です。海外ATM手数料無料で、VisaまたはPLUSマークのあるATMから現金を引き出せます。(*7)
利用時にはアラートメールも届くので、旅先でのお金の管理にも役立つでしょう。
[ご参考:あんしんの各種サービス]

旅行や出張で中国を訪れる際には、ぜひSMBC信託銀行プレスティアの預金口座開設およびGLOBAL PASSのお申し込みをご検討ください。
(*5)2025年5月現在
(*6)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。
(*7)海外ATM手数料は無料ですが、現地のATMオーナーによっては別途手数料が発生する場合があります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。