Today's Insight
2026/7/9 12:30作成
RBNZレビュー
■ NZ中銀(RBNZ)は全会一致で政策金利を2.50%へ引き上げ、追加利上げの可能性を示唆した
■ NZドルは6月下旬を底に切り返すが、景気下押しリスクを踏まえると反発の域を抜けないだろう
8日、ニュージーランド(NZ)中銀(RBNZ)は金融政策委員会で政策金利を0.25%引き上げて2.50%とした。決定は全会一致で利上げは2023年4月以来。声明では、ホルムズ海峡の部分的な再開後の原油価格の顕著な下落を受けて、短期的なインフレ圧力は緩和したとの認識が示された。一方、NZドルが持続的に減価すれば、中期的なインフレ圧力がさらに高まる可能性があると懸念。また、インフレ率が依然として目標を上回り、経済活動の活発化が予想されるため、中銀目標の中間値(2.0%)に戻すためには、金融緩和策の縮小が必要となる可能性が高いと指摘した。今後の政策決定は、新たなデータや価格設定行動、経済活動の強さが中期的なインフレ圧力に及ぼす影響によるとの考えが示された。
公表されたRBNZの金融政策レビュー(MRP)では、CPI上昇率が4-6月期に同3.9%でピークを打ち、7-9月期には同3.3%へ鈍化すると予測。足元の原油価格の下落により直接的な価格の影響が小さくなったほか、他の品目への波及効果が弱まったとみて、見通しは5月時点から下方修正された。1-3月期の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.1%と中銀目標(1-3%)を上回る。21日公表の4-6月期についても原油高を反映し、伸びは加速する可能性が高い。短期金融市場では、9月2日の次回委員会でも0.25%の追加利上げが決定されるとの織り込みが72%超へ上昇。金利先高観が強まるなか、NZドルは6月26日にそれぞれ0.5625米ドル、91円ちょうどの安値を付けて切り返しているが、物価高が及ぼす景気下押しリスクを踏まえると、当面は反発の域を抜けないとみている。
投資調査部
シニアFXマーケットアナリスト
二宮 圭子



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