Today's Insight

2026/9/10 12:15作成

ドル円:ドル安・円高へのトレンド転換を判断へ

■ ドル円はテクニカルにトレンド転換となるネックラインを下抜け、下落トレンドへの転換を示唆
■ 152円台前半で下げ止まるも158円台前半をメドに上値を抑えられれば、146-150円を意識へ

 トレンドの転換や継続を予測するフォーメーション分析でよむと、ドル円は9月7日に155円を下抜けたことで、3つの山と2つの谷で形成されるヘッドアンドショルダーズ(H&S)を完成したと判断される。H&Sは高値圏で現れることが多く、釈迦の左右に菩薩が配置された三尊像に似ていることから「三尊天井」とも呼ばれ、上昇トレンドの終了を示すといわれる。

 ドル円は、5月安値155円02銭と8月安値155円21銭を結ぶサポートラインを、トレンド転換の見極めとなるH&Sのネックラインとみなせば、下落トレンドへの転換が示唆されたといえよう。目先の下値メドは、1月と2月に二番底(ダブルボトム)を付けた152円台前半とみている。一段安となれば、下値の目標値は8月安値155円21銭から9月高値160円39銭までの上げ幅(5円18銭)をネックラインから引き下げた150円ちょうど付近、さらには7月23日高値163円98銭から同安値155円21銭までの下げ幅(8円77銭)をネックラインから引き下げた146円台前半が意識される。

 15、16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)と、17、18日開催の日銀金融政策決定会合は、足元の円高とドル安の持続性を見極める手掛かりとなる。ベッセント米財務長官は円の大幅な過小評価に対処するため、日本が為替市場と金融政策の両面で断固たる措置を講じることを強く支持した。日銀の利上げペースが加速するとの市場期待は円高に拍車を掛けたが、米国で10日公表の生産者物価指数と11日公表の消費者物価指数を受けて、足元のドル安に一服感が広がるか注目。ドル円は155円台を回復しても、テクニカル分析上では200日移動平均線や今週末に見込まれる週足一目均衡表の基準線・転換線が収れんする158円台前半が上値メドとなろう。


投資調査部
シニアFXマーケットアナリスト
二宮 圭子

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