Today's Insight
2026/4/21 12:30作成
BOE:政策金利は3会合連続で据え置きの公算
■ BOEが注視するサービス業CPI上昇率は前年比4.4%上昇へ加速する見込み
■ 中東情勢を巡る不確実性を踏まえ、BOEは早期利上げに慎重姿勢を維持へ
英中銀(BOE)は3月19日開催の金融政策委員会(MPC)で政策金利の据え置きを全会一致で決定。一部のMPCメンバーはエネルギー価格の高止まりを踏まえ、「いずれかの時点で利上げを検討すべき」と言及した。また、中銀スタッフ予測ではインフレ率は今後2四半期で最大3.5%まで上昇する可能性があるとの認識が示された。MPCメンバーは4月30日の次回会合までの6週間で紛争規模・期間が明らかになり、的確な判断ができる手掛かりを得られる可能性があるとの認識で一致した。また、インフレ期待の高まりが経済に定着するリスクにも警戒を示した。
22日、英統計局が公表する3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.3%、BOEが注視しているサービス業CPIも同4.4%へ伸びが加速する見込み。食品・エネルギーなどを除くコアCPIは同3.2%と横ばいだが、いずれもBOEの物価目標(2.0%)を上回る状況が続く見込み。3月24日公表の米Citi/市場調査会社YouGovが実施した3月の月次調査では、英国民の1年先のインフレ期待は5.4%と前月(3.3%)から急騰しており、MPCメンバー内のこれまでの意見相違にも影響を及ぼすことになりそうだ。短期金融市場では年後半の利上げを織り込む動きが優勢となっている。
米・イランの停戦合意期限が日本時間22日に迫るなか、ホルムズ海峡の航行はほぼ停止状態が続く。エネルギーの供給回復には時間を要すとの見方が大勢を占めており、インフレ圧力が高まるとの懸念は拭えない。ただ、ベイリーBOE総裁は利上げについて性急な判断をしないと述べたほか、利下げを主張し続けてきたテイラー委員は16日、エネルギー価格上昇が経済全体に及ぼす影響が明確になるまで政策金利を据え置くべきと指摘した。中東情勢を巡る不確実性を踏まえ、BOEは30日開催のMPCでも政策金利を3会合連続で3.75%に据え置く公算が大きい。
投資調査部
シニアFXマーケットアナリスト
二宮 圭子



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