Today's Insight

2026/3/13 12:30作成

ドル円:二番底を完成しドル高・円安へ

■ DXYは昨年11月高値100.39を上抜ければ、さらなるドル高が進展する可能性もある
■ 当面のドル円はネックラインの156円台前半で底堅く、2024年7月高値を上抜ければ一段高へ

 米・イスラエルとイラン間の軍事衝突は混迷を極めており、国際エネルギー機関(IEA)が11日に石油備蓄の緊急放出を承認したが、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖している限り、原油価格の騰勢は衰えそうにない。中東での石油供給混乱が長期化するとの懸念が強まるなか、原油先物価格(WTI)は13日のアジア市場で一時1バレル98ドル台に乗せて、ドル高を後押ししている。

 一方、高市政権による財政拡張に加え、原油高による本邦貿易赤字拡大は円安を助長し、ドル円は13日のアジア市場でも1月に付けた年初来高値159円45銭に近付く動きとなっている。1月は日米当局のレートチェックが実施され、ドル円は159円台前半から152円台前半まで急反落。2月は衆議院選挙で自民党が圧勝し、高市政権が財政規律を重視するとの見方から157円台後半から152円台後半まで下落した。こうしたなか、ドルインデックス(DXY)は昨年11月以降続いたドル安が反転し、節目の100を視野に入れる動きとなっており、昨年11月高値100.39を上抜ければ一段高となる可能性もある。

 日米当局による為替介入への警戒はくすぶるが、足元のドル高が反転しなければ円買い介入の効果も限られるだろうし、介入実施のハードルは高いとの声も少なくない。テクニカル分析上、ドル円は1月安値(152円08銭)と2月安値(152円25銭)の二番底(ダブルボトム)を示現。1月高値(159円45銭)と2月高値(157円72銭)を結ぶ右肩下がりのトレンドライン(ネックライン)を3月2日に越えてダブルボトムが完成したと判断すれば、ドル高・円安に転じたとみることが可能である。当面のドル円はネックライン(156円30銭付近)を下値メドに底堅く、2024年7月高値(161円99銭)を上抜ければ、2月高値(157円72銭)から同安値(152円25銭)までの下げ幅5円47銭を2月高値(157円72銭)から上乗せした163円19銭が目標値となろう。


投資調査部
シニアFXマーケットアナリスト
二宮 圭子

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