Today's Insight
2026/4/28 11:45作成
ドル円に方向感が表れるかWTIやDXYを引き続き注視
■ 原油先物価格(WTI)は3カ月ぶりに反落となりそうだが、高止まりの様相を呈している
■ ドルインデックス(DXY)は高下を繰り返すもトレンドは現れず、均衡点から乖離するか注目
米・イスラエルがイランに対し、大規模な軍事攻撃を開始した2月28日以降、ドル円を主導する要因の一つとされる原油先物価格(WTI)は4月も振れを伴う動きとなった。7日には、米・イラン双方の攻撃激化と原油供給停滞の長期化への警戒から1バレル117ドル台後半まで上昇。その後、米・イランの停戦合意やイランによるホルムズ海峡開放の表明、などを受けて、17日には80ドル台後半まで下落した。米・イランの和平協議進展への期待と失望が繰り返されるなかで、23日には98ドル台前半へ再上昇。結局、WTIは3カ月ぶりに反落となりそうだが高止まりの様相を呈している。
ドルインデックス(DXY)は6日に100台前半を回復した。だが、原油高騰に対する過熱感が強かった3月の反動もあったのか、7日終値と8日始値が離れる「窓」を開けると、17日には97台後半まで急反落し2月27日以来のドル安を付けた。米・イランの和平協議停滞への懸念から原油高が三度進み、27日には99台前半まで急上昇したものの、7日安値99.516までの「窓」を埋めきれず。DXYは200日移動平均線(DMA)と27日終値が収れんする98台半ばで取引を終えた。200DMAは短期的な動きに左右されず、長期トレンドを把握する均衡点として機能するといわれるが、2026年に入り概ね横ばいで推移し方向感を欠く状況が続いている。
テクニカル分析の精度を高めるため、200DMAに移動平均線収束拡散(MACD)や一目均衡表など他の手法も加えることが有効な手立てとなり得る。一目均衡表に着目すれば、DXYの日足ローソク足は基準線99.138が転換線98.488を上回っているほか、遅行線98.496は26日前のローソク足を下回り弱気相場を示現している。DXYは、雲(99.163-98.046)を上(下)抜けるまで方向感を見出しにくい。4月のドル円は、7日高値160円03銭、17日安値157円57銭を上下に振幅を繰り返したが、5月以降にはDXYに平仄を合わせて方向感が表れるか注目したい。
投資調査部
シニアFXマーケットアナリスト
二宮 圭子



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