メキシコの治安は?危険な地域や観光地の状況、渡航時の注意点・対策法を解説
メキシコへの渡航を検討する際、治安情勢への不安から判断を迷う人もいるでしょう。
現地のリスクは一律ではなく、地域差があり、また、行動する時間帯によっても変動します。
この記事では、比較的安全とされるエリアや立ち入りを控えるべきエリア、渡航者が実践すべき防犯策などを解説します。
現地で安全に過ごすためにも、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
- ● メキシコの主要観光地の治安傾向がわかる
- ● 現地で巻き込まれやすいトラブルと防犯対策が理解できる
【メキシコでトラブルが発生した際の主な連絡先】
| 機関 | 連絡先 |
|---|---|
| 警察・救急・消防 | 電話番号:911 |
| 在メキシコ日本国大使館 | 電話番号:+52(55)5211-0028 住所:Paseo de la Reforma No. 243 Torre Mapfre piso 9, Col. Cuauhtemoc, C.P. 06500, Ciudad de México, México[MAP] 公式サイト:在メキシコ日本国大使館 |
※本記事に記載の内容は、2026年8月現在の情報に基づくものです。
※危険レベルの数字・内容は、2026年8月現在の外務省 海外安全ホームページをベースにしています。
メキシコの治安の現状【2026年8月時点】
メキシコ国内の治安状態は地域によって大きく異なるため、外務省の安全情報においても国全体を一律評価せず、各州・都市で危険レベル1〜3を個別に設定しています。
殺人や強盗などの凶悪犯罪は少なくないものの、大半は犯罪組織同士の勢力争いや治安当局との衝突によるものです。
ただし、旅行者が銃撃戦などに巻き込まれる可能性があるほか、外国人を狙った強盗、誘拐、スリ、置き引きなども発生しています。
メキシコシティ中心部やカンクンなどの観光地の危険レベルは1(十分注意)にとどまっていますが、こうした地域を含め、常に周囲の状況に注意する必要はあるでしょう。
なお、2026年4月8日に一部地域の危険度が引き上げられたように、情勢は変化します。
渡航前には外務省の海外安全ホームページで、最新情報を確認しましょう。
メキシコ人気観光地の治安状況
これからメキシコ旅行へ行く人にとって、人気観光地の治安状況は気になるでしょう。
ここでは日本人に人気の4都市について、治安状況と注意点を解説します。
メキシコシティ
首都メキシコシティは危険レベル1に区分され、凶悪事件の件数は減少傾向にあるものの、一部エリアは注意が必要です。
とくに中心部ソカロ北側に位置するテピート地区は、拳銃強盗や薬物犯罪が集中的に発生する危険地帯です。
現地の住民も足を踏み入れないエリアのため、立ち入らないようにしましょう。
比較的安全とされるポランコ地区やソナ・ロサ地区でも白昼の犯罪はゼロではなく、市内全体では1日あたり数百件を超える犯罪が報告され、邦人の被害も発生しています。
混雑する公共交通機関はスリ被害のリスクが高まるため、貴重品の管理は徹底しましょう。
カンクン
キンタナ・ロー州に属する世界有数のビーチリゾート・カンクンは、危険レベル1です。
ホテルエリアは厳重な警備体制が敷かれ、治安は比較的安定しています。
しかしホテルエリアと市街地とでは防犯レベルの差があり、観光客を狙ったタクシーの不当運賃請求が起きています。
市街地へ出る際は、Uberといった配車アプリを活用しましょう。
オアハカ
伝統的な先住民文化や祭礼行事「ゲラゲッツァ」で有名なオアハカ州は、危険レベル1です。
危険レベル1であるものの、殺人や恐喝事件が増加傾向にあり、治安が万全とは言いきれません。
加えて抗議活動やデモに伴い、急に主要道路が封鎖される事態も繰り返し発生し、移動予定が乱れる可能性があります。
陸路で移動する場合は、日中に移動し、人通りの少ない山間部の通行は避けましょう。
グアナファト
世界遺産のコロニアル建築で有名なグアナファト市を含むグアナファト州では、セラヤ市とサラマンカ市を含む南部地域がレベル2、それ以外の地域がレベル1に指定されています。
南部では武装組織間の武力衝突があり、一般人を巻き込む無差別発砲や高速道路での車両強盗、放火による道路封鎖まで発生しています。
南部はもちろん、観光の中心である北部も安全とは言い切れないため、夜間の不要不急の外出は控えましょう。
メキシコの治安が悪い地域
前述したとおり、外務省は地域ごとに危険レベル1から3を設定しています。
ここでは、外務省の危険レベル別に、注意が必要な地域を解説します。
危険レベル1の地域
危険レベル1は「十分注意してください」を意味する区分であり、外務省が発出する危険情報の中では最も低いレベルです。
以下の地域が対象となります。
- ● メキシコシティやカンクンを含むキンタナ・ロー州
- ● オアハカ州
- ● グアナファト州の中北部
- ● バハ・カリフォルニア・スル州のロス・カボス
危険レベル1の地域は渡航中止が求められる区分ではありませんが、スリや強盗といった犯罪は発生するため、歩きスマホを控えるといった基本的な防犯対策が前提となります。
また、現在は危険レベルがレベル1でも治安情勢に応じて見直されるため、渡航前には滞在先の最新の区分を確認しましょう。
危険レベル2の地域
危険レベル2は「不要不急の渡航は止めてください」を意味する区分です。
以下の地域が対象となります。
- ● タマウリパス州
- ● ハリスコ州南部
- ● グアナファト州南部のセラヤ市・サラマンカ市
- ● シナロア州
- ● コリマ州
- ● サカテカス州
- ● チワワ州フアレス市
- ● バハ・カリフォルニア州ティファナ市など
2026年4月には、情勢の悪化を受けてタマウリパス州とハリスコ州南部がレベル2へ引き上げられました。
上記の地域では武装組織の衝突が活発であり、銃撃戦や道路封鎖、無差別な犯罪に一般人が巻き込まれる危険があるため、不要不急の渡航は控えましょう。
危険レベル3の地域
危険レベル3は「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」に該当します。
2026年8月時点では、ゲレロ州チルパンシンゴ市と周辺地域が対象です。
同市では自警団を名乗る武装勢力や犯罪組織の抗争、治安当局との衝突が続き、殺人や誘拐が発生しています。
政府が国家警備隊を配置して対策を行っているものの改善の兆しは見られず、緊迫した状態が継続しています。
目的を問わず、ゲレロ州チルパンシンゴ市と周辺地域への渡航は見合わせましょう。
メキシコ旅行で注意すべきこと
実際に観光客が被害に遭いやすいのは、組織犯罪よりもATMでの現金引き出しを強要される誘拐やスリ、料金トラブルです。
ここでは、旅行者が狙われやすい5つの手口と特徴を解説します。
短時間誘拐
短時間誘拐は、被害者を短時間だけ拘束し、ATMで1日の限度額まで現金を引き出させる手口です。
日付が変わる午前0時を待って再び引き出させ、限度額を二重に奪ってから解放する例もあります。
メキシコシティや周辺都市で多く、貴金属を身に着けた人や首からカメラを下げた観光客、高級車の利用者など、資産があると見なされやすい人が標的になりがちです。
また、実際には拘束していないのに誘拐を装って金銭を要求する、バーチャル誘拐の被害も報告されています。
路上強盗
メキシコでは銃器を使った路上強盗があります。
銃などで脅される場合があるため、万一強盗に遭った際は身の安全を最優先し、抵抗しないようにしましょう。
被害を避けるには狙われない工夫が必要で、多額の現金や貴重品を持ち歩かず、財布はボタンやジッパーで閉じるポケットに入れておくと安心です。
加えて、人通りの少ない道や夜間の単独行動、歩きスマホや地図の凝視も隙を見せて狙われる一因になるため、注意しましょう。
スリ・置き引き
スリや置き引きは、地下鉄や路線バスといった公共交通機関のほか、混雑した市場や観光地で発生します。
組織的なグループが取り囲んで気をそらす手口やバッグを切り裂いて中身だけ抜き取る手口もあり、気づいたときには財布がなくなっているケースも少なくありません。
ホテルでも受付やロビーで足元に荷物を置いて、目を離した隙に盗まれる場合もあります。
バッグは開口部にファスナーのあるものを選んで身体の前で抱え、貴重品は分散して持つと安心です。
偽警察官による詐欺・不法所持の捏造
偽警察官による詐欺や捏造は「麻薬」や「偽札」の捜査中と称して近づき、職務質問や所持品検査を装う手口です。
制服姿に見える者や本物と見分けにくい偽の身分証を持つ者もいるうえ、身に覚えのない容疑を口実に金銭を求める事例もあり、その場では判別が難しいでしょう。
警察官を名乗る人物から所持品の確認や金銭の支払いを求められた場合は、相手を刺激する行動を避け、身の安全を最優先にしてください。
可能な状況であれば、身分証の確認や警察署での対応を求め、緊急時は911または在メキシコ日本国大使館へ連絡しましょう。
宿泊施設への侵入盗
セキュリティ対策や施錠設備が不十分な宿泊施設では、滞在者が外出している間や就寝中の隙を狙って室内に侵入される盗難被害が発生しています。
費用を切り詰めて警備の弱い安宿に泊まった結果、盗難に遭う渡航者も少なくないため、ホテル選びの段階で安全性を優先する姿勢が欠かせません。
安全性の確保を重視するならば、内鍵(ドアチェーンやバーロック)が機能し、ドアスコープが設置されているホテルを選びましょう。
チェックイン後も、旅券や余剰資金は客室内のセーフティボックスに保管し、在室中であっても窓やバルコニーの鍵を常にロックする習慣を徹底するのが大事です。
メキシコ旅行で実践すべき治安対策
メキシコでは、流しのタクシーに乗ったり、高級品を身に着けた服装で歩いたりすると、狙われる可能性が高まります。
ここでは、被害を抑えるための3つの治安対策を解説します。
安全性の高い移動手段を選ぶ
メキシコでの移動は、身元や料金が記録に残る配車アプリを利用しましょう。
流しのタクシーは強盗や不当請求のリスクが高いのに対し、Uberといった配車アプリはドライバー名や車のナンバー、料金が乗車前に確認でき、記録が残ることで抑止力となります。
アプリが使えない場合は、空港の正規チケットカウンターや宿泊先ホテルのフロントで手配してもらったタクシーに乗車しましょう。
目立つ服装や貴重品の露出を避ける
高級腕時計やブランドバッグなどを持って歩くと、資産があると見なされて標的になります。
外務省では誘拐対策として、以下の3原則を挙げています。
- ● 目立たない
- ● 行動を予知されない
- ● 用心を怠らない
3原則に沿って派手な服装を控え、現金は複数の場所に分けて持ち、歩きスマホはしないようにしましょう。
あわせて、リアルタイムでのSNS投稿を控えるのも、被害の予防につながります。
情報収集と「たびレジ」の事前登録をおこなう
出発前の情報収集と外務省「たびレジ」への登録は、危機管理の基本です。
たびレジに登録すると、渡航先の最新の安全情報や緊急時に在外公館から迅速に情報を受け取れます。
滞在中は外務省海外安全ホームページや在メキシコ日本国大使館の情報を確認しつつ、緊急ダイヤル「911」を控えておきましょう。
メキシコで安全に現金を管理するならGLOBAL PASS(グローバルパス)がおすすめ
メキシコではスリや路上強盗が多く、多額の紙幣を持ち歩くことがリスクになります。
そこでおすすめなのが、SMBC信託銀行プレスティアが発行する世界17通貨に対応したVisaデビットカード「GLOBAL PASS(グローバルパス)」です。
GLOBAL PASSは、メキシコペソをはじめとする世界17通貨に対応しており、以下のメリットがあります。
GLOBAL PASSのメリット
- ● ご自身の外貨預金(*1)をそのまま海外での支払いに充てることができる。
- ● 取扱外貨はメキシコペソを含む17通貨。(*2)
- ● 対象17通貨を購入する際の為替手数料は、SMBC信託銀行プレスティアの「為替手数料無料プログラム」の適用により、いつでも無料 。(*3)
- ● VisaまたはPLUSマークのついたATMを利用してメキシコペソ現金を引き出せる。さらに、その際の海外ATM手数料は無料。 (*4)
- ● タッチ決済対応。世界200以上の国や地域のVisa加盟店での支払いに使用できる。
関連記事:
為替手数料無料で外貨を購入するには?17通貨対応のSMBC信託銀行プレスティアの活用法を解説
GLOBAL PASSであれば、現地のATMから必要な分だけ現地通貨を都度引き出せるため、多額の現金を持ち歩かずに済みます。
両替所を探す手間も省けて決済をカードに集約できるため、現金管理の不安を減らし、旅行を存分に楽しめるでしょう。
メキシコ渡航の準備として、ぜひGLOBAL PASSをご検討ください。
[ご参考:あんしんの各種サービス]
[ご参考:SMBC信託銀行プレスティアの外貨普通預金で取扱いのある通貨]
米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、ユーロ、スイスフラン、シンガポールドル、香港ドル、オフショア中国人民元(*5)、タイバーツ、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ノルウェークローネ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ
(*1)外貨預金に関する注意事項についてはこちらをご参照ください。
(*2)メキシコペソなどの新興国通貨のお取引は、急激な相場変動、政治不安などのカントリーリスク、取引が実行できないなどの流動性リスク等、先進国通貨よりも相対的に 大きなリスクが内在します。
(*3)「為替手数料無料プログラム」の適用条件についてはこちらをご参照ください。
(*4)海外ATM手数料は無料ですが、別途ATMオーナー手数料がかかることがあります。ただし、プレスティアデジタルゴールド、プレスティアゴールド、プレスティアゴールドプレミアムのお客さまで条件を満たされた場合(詳細はこちら)、あるいは、インターネット口座開設特典が適用された場合(詳細はこちら)には、償還されます。
(*5)SMBC信託銀行プレスティアの取り扱いはオフショア中国人民元のみとなります。中国国内での利用の場合、オフショア人民元普通預金から決済可能です。
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メキシコの治安に関するよくある質問
ここでは、メキシコの治安に関するよくある質問に回答します。
メキシコの治安が悪い理由は何ですか?
メキシコの治安が悪化している主な要因は、麻薬カルテルをはじめとする犯罪組織同士の縄張り争いや利権闘争、犯罪組織と治安部隊による武力衝突です。
抗争によって銃撃戦や無差別殺傷が発生し、一般市民が巻き込まれる場合もあります。
背景には貧困や格差、汚職、犯罪組織の資金力など、複数の社会的・制度的要因があり、密輸ルートとなる国境沿いや港湾エリアほど危険度が高まる傾向にあります。
メキシコで治安が良い地域、悪い地域はどこですか?
比較的落ち着いているのは、危険レベル1のメキシコシティやカンクン、ロス・カボスといった観光地、危険情報が発出されていないユカタン州メリダなどです。
一方で治安が不安定なのは、渡航中止勧告のレベル3のゲレロ州チルパンシンゴ市です。
レベル2のシナロア州、タマウリパス州、グアナファト州南部なども治安が不安定で、同じ州のなかでも地域によって差が大きい点に注意しましょう。
メキシコ滞在時に注意すべきことは何ですか?
メキシコ滞在時に注意すべきことは、複数あります。
- ● 目立つ服装や貴重品の露出を避け、多額の現金を持ち歩かない
- ● 移動では流しのタクシーを避けて配車アプリや正規タクシーを使う
- ● 夜間の徒歩や単独行動は控える
- ● 危険な地域には近づかない
- ● SNSへ行動予定を投稿しない
メキシコは日本に比べて、危険な地域が多いため、注意して行動しましょう。
女性一人旅でメキシコに行くのは危険ですか?
最新情報をリサーチし、防犯対策を徹底すれば、女性の一人旅も不可能ではありません。
ただし、夜間の単独外出や見知らぬ人物からの同乗・案内提案、流しのタクシー利用は厳禁です。
移動は配車アプリや信頼できる送迎サービスに限定し、24時間フロント対応・警備員配置のある高セキュリティな宿泊施設を選びましょう。
メキシコで夜に外出するのは危険ですか?
夜間は強盗や殺人など、凶悪犯罪のリスクが高まります。
やむを得ず夜間移動する場合は、近距離であっても徒歩を避けて配車アプリや正規タクシーを使いましょう。
また、バーやナイトクラブ等でアルコールを摂取し、注意力が散漫になった状態での単独行動は犯罪者の標的になりやすいため、注意が必要です。
メキシコで犯罪に遭った場合はどうしたらいいですか?
強盗に遭った際は、身の安全を最優先し、抵抗しないのが原則です。
緊急時は全国共通の緊急ダイヤル「911」に通報し、盗難であれば警察で被害届を作成したうえで、在メキシコ日本国大使館または在レオン日本国総領事館に連絡します。
海外旅行保険に加入している場合は、保険会社にも連絡しましょう。
メキシコでUberなどの配車アプリやタクシーは安全に利用できますか?
配車アプリは、ドライバーの身元やナンバー、料金が事前にわかって記録も残るため、流しのタクシーより安全性が高い移動手段です。
まれにアプリ外での追加料金要求や経路のずれも起きる可能性があるため、乗車前に車のナンバーと運転手を照合し、走行開始の操作を確認しましょう。
メキシコシティやグアダラハラなどの都市部は安全ですか?
メキシコシティとグアダラハラは危険レベル1で、渡航自体に制限はありません。
しかし治安が良いわけではなく、メキシコシティのテピート地区は立ち入りを避けたい犯罪多発地区です。
グアダラハラにも犯罪組織の拠点があって強盗被害が続いているため、都市部でも貴重品を手に持って歩かないといった、防犯対策をして行動しましょう。
カンクンやロス・カボスなどの観光地は安全ですか?
カンクンとロス・カボスは危険レベル1で、安全が保証されているわけではありません。
ホテルゾーンやリゾート内は警備が整って比較的落ち着いている一方、過去にはカンクンのホテル内やビーチで銃撃戦が起きた事案もありました。
リゾートの外へ出る際は、タクシーの不正請求や夜間の繁華街では、犯罪やトラブル、武装組織間の衝突に巻き込まれないよう注意しましょう。

