SMBC信託銀行(以下、当行)は、企業経営において、株主にとどまらず、お客さま、取引先、市場、社会、環境、従業員をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取組んでまいります。その上で、価値協創や生産性向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、賃金引上げのモメンタムの維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、以下の取組を進めてまいります。
記
従業員への還元
当行は、ビジョン(中長期的に目指す姿)として「外貨・不動産・信託のソリューションプロバイダーとして、お客さま・社会と共に成長する『信託銀行』へ」と掲げ、持続的な成長と生産性向上に取組み、付加価値の最大化に注力します。その上で、生み出した収益・成果に基づいて、自社の状況を踏まえた適切な方法による賃金の引上げを行うとともに、それ以外の総合的な処遇改善としても、従業員のエンゲージメント向上や更なる生産性の向上に資するよう、教育訓練等に積極的に取組むことを通じて、従業員への持続的な還元を目指します。
(個別項目)
具体的には、賃金の引上げについて、物価動向や経済・社会情勢、当行の経営状況等を踏まえた処遇の検討に真摯に取組むとともに、教育訓練等について、自律的なキャリア形成に向けた従業員一人ひとりへの成長支援や、自らの能力を高める制度及び知見を広める機会の提供、働く時間と場所の選択肢の柔軟化、両立支援制度の充実をはじめとするDE&Iの更なる推進などに取組んでまいります。
取引先への配慮
当行はパートナーシップ構築宣言の内容遵守に、引き続き、取組んでまいります。
なお、パートナーシップ構築宣言のポータルサイトへの掲載が取りやめとなった場合、マルチステークホルダー方針の公表を自主的に取り下げます。
また、消費税の免税事業者との取引関係についても、政府が公表する免税事業者及びその取引先のインボイス制度への対応に関する考え方等を参照し、適切な関係の構築に取組んでまいります。
これらの項目について、取組状況の確認を行いつつ、着実な取組を進めてまいります。
以上
2024年12月20日
株式会社SMBC信託銀行
代表取締役社長 萩原 攻太郎